飼い喰い 三匹の豚とわたし

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041109106
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飼い喰い 三匹の豚とわたし

  • 著者 内澤 旬子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041109106

自分で豚を飼って、つぶして、食べてみたい――。前人未踏の体験ルポ

「記憶していた以上に凄い本だった。これは奇書中の奇書と言っていい」
解説の高野秀行氏も驚嘆! 
前人未踏の養豚体験ルポルタージュ。

ロングセラーの名著『世界屠畜紀行』の著者による、もう一つの屠畜ルポの傑作。
生きものが肉になるまで、その全過程!

世界各地の屠畜現場を取材していく中で抱いた、どうしても「肉になる前」が知りたいという欲望。
養豚が盛んな千葉県旭市にひとりで家を借り、豚小屋を作り、品種の違う三匹の子豚を貰い名付け、約半年かけて育て上げ、屠畜し、食べる。
「畜産の基本は、動物をかわいがって育て、殺して食べる。これに尽きる」。
三匹との愛と葛藤と労働の日々に加え、現代の大規模畜産での豚の受精、出産から食卓にあがるまでの流れも併せて踏み込み、描いた前代未聞の養豚体験ルポルタージュ! 

※本書は2012年に岩波書店から出た単行本を加筆修正し、文庫化したものです。


【目次】
はじめに なぜ私は自ら豚を飼い、屠畜し、食べるに至ったか

見切り発車
三種の豚
システム化された交配・人工授精
分娩の現場で
いざ廃墟の住人に
豚舎建設
お迎え前夜
そして豚がやって来た
日々是養豚
脱 走
餌の話
豚の呪い
豚と疾病
増量と逡巡と
やっぱり、おまえを、喰べよう。
屠畜場へ
何もかもがバラバラに
畜産は儲かるのか
三頭の味
震災が

あとがき
文庫版あとがき
解説 高野秀行
「記憶していた以上に凄い本だった。これは奇書中の奇書と言っていい」
解説の高野秀行氏も驚嘆! 
前人未踏の養豚体験ルポルタージュ。

ロングセラーの名著『世界屠畜紀行』の著者による、もう一つの屠畜ルポの傑作。
生きものが肉になるまで、その全過程!

世界各地の屠畜現場を取材していく中で抱いた、どうしても「肉になる前」が知りたいという欲望。
養豚が盛んな千葉県旭市にひとりで家を借り、豚小屋を作り、品種の違う三匹の子豚を貰い名付け、約半年かけて育て上げ、屠畜し、食べる。
「畜産の基本は、動物をかわいがって育て、殺して食べる。これに尽きる」。
三匹との愛と葛藤と労働の日々に加え、現代の大規模畜産での豚の受精、出産から食卓にあがるまでの流れも併せて踏み込み、描いた前代未聞の養豚体験ルポルタージュ! 

※本書は2012年に岩波書店から出た単行本を加筆修正し、文庫化したものです。


【目次】
はじめに なぜ私は自ら豚を飼い、屠畜し、食べるに至ったか

見切り発車
三種の豚
システム化された交配・人工授精
分娩の現場で
いざ廃墟の住人に
豚舎建設
お迎え前夜
そして豚がやって来た
日々是養豚
脱 走
餌の話
豚の呪い
豚と疾病
増量と逡巡と
やっぱり、おまえを、喰べよう。
屠畜場へ
何もかもがバラバラに
畜産は儲かるのか
三頭の味
震災が

あとがき
文庫版あとがき
解説 高野秀行

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに なぜ私は自ら豚を飼い、屠畜し、食べるに至ったか

見切り発車
三種の豚
システム化された交配・人工授精
分娩の現場で
いざ廃墟の住人に
豚舎建設
お迎え前夜
そして豚がやって来た
日々是養豚
脱 走
餌の話
豚の呪い
豚と疾病
増量と逡巡と
やっぱり、おまえを、喰べよう。
屠畜場へ
何もかもがバラバラに
畜産は儲かるのか
三頭の味
震災が

あとがき
文庫版あとがき
解説

「飼い喰い 三匹の豚とわたし」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • あの高野秀行さんが解説で「奇書中の奇書」と言うだけのことはある。内澤さんが、交配や出産に立ち会い、自ら去勢手術にも挑戦して取得した三頭の豚を、千葉県旭市に廃屋を借りて育て、三カ月後に屠殺場に持ち込み、 あの高野秀行さんが解説で「奇書中の奇書」と言うだけのことはある。内澤さんが、交配や出産に立ち会い、自ら去勢手術にも挑戦して取得した三頭の豚を、千葉県旭市に廃屋を借りて育て、三カ月後に屠殺場に持ち込み、みんなで食べるまでの克明な物語である。三頭に、伸、夢、秀と名付けて育てる内澤さんに、お世話になった畜産関係者が「なんで豚に名前をつけたんだよ…」と批判する。そこから、人と動物の関係、肉食の意味、動物福祉などの問題を考えさせられる。内澤さんの筆は湿っぽくなく、見事な自筆の挿絵とともに、理性的な姿勢に救われる。 …続きを読む
    trazom
    2023年01月30日
    115人がナイス!しています
  • さすがの内澤クオリティ。豚を飼う環境を作り、3頭の豚を飼い、屠り、食う、その一部始終を詳細にわたって記述。飛ばし読みできない面白さ。さらに終盤、震災と畜産との関係へ言及し、唸る。以下メモ。人工授精の過 さすがの内澤クオリティ。豚を飼う環境を作り、3頭の豚を飼い、屠り、食う、その一部始終を詳細にわたって記述。飛ばし読みできない面白さ。さらに終盤、震災と畜産との関係へ言及し、唸る。以下メモ。人工授精の過保護さ、精液200cc。生まれる子豚の扱い。インドではスタンダード、自分の人糞を食わせる、を試す内澤氏、あまり食べない豚、の件は笑いました。3頭分の料理の段取り。ペットと食べ物の分かれ目は、屠った後、血が流れ高まり出した瞬間。肉食はかわいそう、という意見は所詮人間のエゴ、解釈次第。高野秀行氏の解説も見事。 …続きを読む
    ニッポニア
    2022年10月25日
    57人がナイス!しています
  • 3匹の豚を飼って育てて食べる。なかなか普通の人ではできそうにない。「世界屠畜紀行」という本の執筆にあたり、世界中で屠畜される家畜を見てきたからと言っても、名前まで付けて可愛がった豚なのに、と思ってしま 3匹の豚を飼って育てて食べる。なかなか普通の人ではできそうにない。「世界屠畜紀行」という本の執筆にあたり、世界中で屠畜される家畜を見てきたからと言っても、名前まで付けて可愛がった豚なのに、と思ってしまう。でも、ちょっと前までは日本でも鶏などは飼ってから殺して食べていたはず。外国ではそんなの当たり前という国もあるでしょう。お腹の中に納まった後に3匹の豚と一体となった感覚があったそう。 …続きを読む
    かっぱ
    2022年05月25日
    46人がナイス!しています

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