地政学入門

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年11月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
312
ISBN:
9784040823881
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地政学入門

  • 著者 佐藤 優
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年11月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
312
ISBN:
9784040823881

世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版!

世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版!
アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。

地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。
帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。
地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。
危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。
無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。
対立が激化する米中、イランを筆頭に勢力圏の再編が進む中東、混迷の中央アジア、ブロック化と理念維持の狭間で苦闘するEU、反日と反韓の疑似戦争が続く東アジア。
世界はいまだ、グローバルでなくインターナショナルのせめぎあいが中心となっている。
帝国化する時代を読み解くには、地政学が大きく、有用な鍵となる。

■宗主国なき帝国、植民地なき帝国
■何が島で何が岩か、暗礁か
■「イスラム国」は「原因」ではなく「結果」
■琉球占領の計画もあったアメリカ
■中国西側が「イスラム国」化する危険性
■信頼醸成サミットの目的
■国旗・国歌が制定されても民族は形成されない
■宗教は重要な地政学の要因
■十字軍が再び

※本書は2016年7月に晶文社より刊行された『現代の地政学』を改題のうえ、再編集を行い、加筆修正したものです。

【目次】
新書版まえがき
まえがき
第一講 地政学とは何か
第二講 ハートランドの意味
第三講 ヨーロッパと中東
第四講 海洋国家とは何か
第五講 二一世紀の地政学的展望
あとがき
参考文献一覧
世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版!
アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。

地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。
帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。
地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。
危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。
無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。
対立が激化する米中、イランを筆頭に勢力圏の再編が進む中東、混迷の中央アジア、ブロック化と理念維持の狭間で苦闘するEU、反日と反韓の疑似戦争が続く東アジア。
世界はいまだ、グローバルでなくインターナショナルのせめぎあいが中心となっている。
帝国化する時代を読み解くには、地政学が大きく、有用な鍵となる。

■宗主国なき帝国、植民地なき帝国
■何が島で何が岩か、暗礁か
■「イスラム国」は「原因」ではなく「結果」
■琉球占領の計画もあったアメリカ
■中国西側が「イスラム国」化する危険性
■信頼醸成サミットの目的
■国旗・国歌が制定されても民族は形成されない
■宗教は重要な地政学の要因
■十字軍が再び

※本書は2016年7月に晶文社より刊行された『現代の地政学』を改題のうえ、再編集を行い、加筆修正したものです。

【目次】
新書版まえがき
まえがき
第一講 地政学とは何か
第二講 ハートランドの意味
第三講 ヨーロッパと中東
第四講 海洋国家とは何か
第五講 二一世紀の地政学的展望
あとがき
参考文献一覧

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

新書版まえがき
まえがき
第一講 地政学とは何か
最も危険な理論/ユーラシアとは何か/地政学とは「物語の逆襲」/インテリジェンス機関の最悪情勢分析/物語が持つおそるべき力/貨幣という物語/贈与と返礼/地政学とファシズム/ユーラシア主義とは何か/第二次世界大戦前夜の日本/二・二六事件という茶番/スターリニズムはいかにして生まれたか/回教徒共産主義者同盟/宗主国なき帝国、植民地なき帝国/危険な物語に対する予防接種 etc.

第二講 ハートランドの意味
複数パラダイムの同時進行/ギリシャ哲学の方法論は「観察」/錬金術師は人の無意識を支配する/着想、理論、証明/プレモダン、モダン、ポストモダンの混在状況/時代が変わっても、変わらないのが地理/ロシア人の国境は「線」でなく「面」/緩衝地帯の重要性/ハートランドを制する者が世界を制す/領海はどうやって決めるのか?/何が島で何が岩か、暗礁か/日本は中国の人工島を非難できない/地政学の組織論的側面/革命のプロセス etc.

第三講 ヨーロッパと中東
パリでのテロは今後も続く/「イスラム国」は「原因」ではなく「結果」/人間が人間社会を治めるのは不遜/トルコのダブルスタンダード/ロシアとトルコの緊張がトランス・コーカサスに波及/北のハートランドと南のハートランド/ウア・ゲシヒテ(原歴史)/アラビア半島の地理的重要性/国民としてのアイデンティティよりも強いもの/アルメニアの悲願/アメリカとイランが急速接近/イデオロギー対立がなくなり、地政学が前景化/ロシアでは子どもに戦争をどう教えるか etc.

第四講 海洋国家とは何か
出島以外にもあった鎖国時代の交易の窓/信頼醸成サミットの目的/北洋航路の鍵を握るのが日本/オランダとは貿易ができた理由/日本はロシアとアメリカの草刈り場に/海上輸送は陸路より有利/船の中は旗国主義の世界/琉球占領の計画もあったアメリカ/南北戦争と西南戦争/ソ連は満州国を認めていた/中国西側が「イスラム国」化する危険性/三次元地政学の問題が浮上/キリスト抜きのキリスト教 etc.

第五講 二一世紀の地政学的展望
長い時間がたっても動かないもの/「山」は制圧するのが難しい/宗教は重要な地政学の要因/人種の違いも地政学的要因/近未来の国際情勢はこうなる/これからの中東/モロッコという例外/民族が形成されている国、されていない国/国旗・国歌が制定されても民族は形成されない/母語で教育することの重要性/日本でテロが起きる可能性/ロシア正教とカトリックの和解/聖霊がどこから発出するか/十字軍が再び etc.

あとがき

「地政学入門」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 佐藤さんの本は、表題よりも、付随して語られる情報や話題の方が面白いことがよくあるが、本書もその例に漏れず、ロシア、中東、宗教などに関わる蘊蓄を聞く楽しさがある。ただ、2016年刊行の書籍の再編集のため、時 佐藤さんの本は、表題よりも、付随して語られる情報や話題の方が面白いことがよくあるが、本書もその例に漏れず、ロシア、中東、宗教などに関わる蘊蓄を聞く楽しさがある。ただ、2016年刊行の書籍の再編集のため、時事ネタには情報の古さが否めない。改めて、地政学の祖・マッキンダーを復習できたのが収穫。サハラ砂漠以南のアフリカという「もう一つのハートランド」を、私は読み落としていた。20世紀初頭に、アフリカに注目し、2つのハートランドの結節点としての中東(まだ油田は発見されてない)の地理的重要性に気付いていたとは鋭い。 …続きを読む
    trazom
    2022年01月19日
    105人がナイス!しています
  • 基本的な地理はもちろん、経済、歴史、統計、宗教、政治、あらゆる知識が複雑に絡み合う地政学。さすがロシア専門家にあって、ロシアの南下政策やユーラシア主義の解説に詳しい。功利主義者でキリスト者を自負する著 基本的な地理はもちろん、経済、歴史、統計、宗教、政治、あらゆる知識が複雑に絡み合う地政学。さすがロシア専門家にあって、ロシアの南下政策やユーラシア主義の解説に詳しい。功利主義者でキリスト者を自負する著者だけにあって、個人の自由や思索を大事にし、民族や共同体の連帯を強調するナチズムやファシズムを警戒する論調が目立った。民族選民優位を説いて周りと摩擦を起こすユダヤの選民思想やナチズムに類する思想は、困窮した社会に生じやすいため、警戒したい。 …続きを読む
    さきん
    2021年12月03日
    30人がナイス!しています
  • 最近「地政学」が熱いということで、俄に興味を持ち読んでみた。 地政学はナチスと結びつけて考えられることが多く、戦後はどこかタブー視されていて大っぴらな研究もされていなかったらしい。 しかし、この視点を持 最近「地政学」が熱いということで、俄に興味を持ち読んでみた。 地政学はナチスと結びつけて考えられることが多く、戦後はどこかタブー視されていて大っぴらな研究もされていなかったらしい。 しかし、この視点を持っているのといないのとでは先見性に大きな違いが出てくるだろう。 国際政治・国際社会を理解する上で、歴史はもちろんのこと地理も重要だということがよくわかる。 本書は入門書、取っ掛かりとしてとても面白く読めてお勧め。 必読書と言われる『マッキンダーの地政学』と曽村氏の『地政学入門』(中公新書)も読もうと思う。 …続きを読む
    ともっこ
    2022年03月15日
    24人がナイス!しています

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