白日

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年11月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041098844

白日

  • 著者 月村 了衛
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年11月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041098844

組織の論理の中、いかに、人間でいられるか―。 風太郎賞受賞作家の会心作

 千日出版の教育部門で課長を務める秋吉に衝撃的な情報が入った。事業を率いる梶原局長の中3の息子が、謎の転落死を遂げたというのだ。部署が一大プロジェクト――大手進学塾と合併し社を独立、IT企業との提携のもと、最新技術を駆使した[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校を開校――に臨んでいたときだった。
 プロジェクトは一時中止になり、事故ではなく自殺という噂が社内では急速に広まる。秋吉は部下の前島と調査を開始するが、人事課の飴屋から警告される。以前から、社長派と専務派が対立する社内。会社の上層部は秋吉に隠蔽を働きかける。少年の死という状況のもと、彼らが気にするのは自社の利益追求と保身だった。

 信頼できない上司、暴走する部下、情報戦の様相を呈す社内派閥抗争……。もはや社内に信用できる者はいない――。

 子どもたちの未来のために新しい学校をつくる、その志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は。少年の死の真相は。
 現代社会の欺瞞を暴き希望のありかを探る、明日のサラリーマン・エンタメ!



===
会社組織の中で生きる者として、
そして、一人の父親として、
いかに「人間」でいられるか――。

第10回〈山田風太郎賞〉受賞作家の会心作!
 千日出版の教育部門で課長を務める秋吉に衝撃的な情報が入った。事業を率いる梶原局長の中3の息子が、謎の転落死を遂げたというのだ。部署が一大プロジェクト――大手進学塾と合併し社を独立、IT企業との提携のもと、最新技術を駆使した[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校を開校――に臨んでいたときだった。
 プロジェクトは一時中止になり、事故ではなく自殺という噂が社内では急速に広まる。秋吉は部下の前島と調査を開始するが、人事課の飴屋から警告される。以前から、社長派と専務派が対立する社内。会社の上層部は秋吉に隠蔽を働きかける。少年の死という状況のもと、彼らが気にするのは自社の利益追求と保身だった。

 信頼できない上司、暴走する部下、情報戦の様相を呈す社内派閥抗争……。もはや社内に信用できる者はいない――。

 子どもたちの未来のために新しい学校をつくる、その志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は。少年の死の真相は。
 現代社会の欺瞞を暴き希望のありかを探る、明日のサラリーマン・エンタメ!



===
会社組織の中で生きる者として、
そして、一人の父親として、
いかに「人間」でいられるか――。

第10回〈山田風太郎賞〉受賞作家の会心作!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「白日」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の最新作は、新時代の高校プロジェクト企業ミステリでした。もしかしたら現実的なのかも知れませんが、白日の下に晒されず、全てが玉虫色、不完全燃焼の 月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の最新作は、新時代の高校プロジェクト企業ミステリでした。もしかしたら現実的なのかも知れませんが、白日の下に晒されず、全てが玉虫色、不完全燃焼のまま終了しました。 https://kadobun.jp/trial/hkjt/eeat6hrfa6o8.html …続きを読む
    starbro
    2020年12月02日
    278人がナイス!しています
  • 出版社課長・秋吉が新しい形の高校を創設するプロジェクトに邁進していたが、尊敬する上司の息子が不審死したことで社内の権力闘争に巻き込まれ、プロジェクト危機を回避する為に奮闘する物語…池井戸作品のようなサ 出版社課長・秋吉が新しい形の高校を創設するプロジェクトに邁進していたが、尊敬する上司の息子が不審死したことで社内の権力闘争に巻き込まれ、プロジェクト危機を回避する為に奮闘する物語…池井戸作品のようなサラリーマンもので、敵と味方が錯綜し不穏な空気と二転三転する展開でハラハラする。教育制度の問題提起もあるが中途半端な感じなのと、肝心の秋吉がブレブレなのが残念。脇役の部下・前島、人事課・飴屋は立っているし、宮仕えの悲哀は共感できた。近作はどれも上々ではあるが、そろそろスカッとするアクションものも書いて欲しい♪ …続きを読む
    しんたろー
    2021年01月15日
    244人がナイス!しています
  • 中間管理職の秋吉は、虐めによる心的外傷を抱える娘の為にも教育事業推進プロジェクトを成功させるため上司・梶原局長の下で多忙な日々を送っていた。ある日、局長の息子が謎の転落死の一報が入り、そこから誰が信じ 中間管理職の秋吉は、虐めによる心的外傷を抱える娘の為にも教育事業推進プロジェクトを成功させるため上司・梶原局長の下で多忙な日々を送っていた。ある日、局長の息子が謎の転落死の一報が入り、そこから誰が信じられるか?どこに真実があるのか?ー疑心暗鬼の秋吉に同化したかのようで葛藤が伝わる読書になった。『会社でのいじめは、学校でのいじめの比ではない』『引きこもりとなった子供の親でありながら、なおも偏見を捨てきれていなかった』一体この国は、人々はいつまでこの感情をこの問題を先送りするのだろう… …続きを読む
    いつでも母さん
    2020年12月02日
    198人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品