• 原発や学閥、企業の粉飾等々、どれか一つでも小説一本のテーマになり得る題材をまとめて煮込んで、グローバリズムの中での日本独自の愛国心/愛社精神に希望を提示。この著者のエッセンスが非常に濃くでている一冊。 原発や学閥、企業の粉飾等々、どれか一つでも小説一本のテーマになり得る題材をまとめて煮込んで、グローバリズムの中での日本独自の愛国心/愛社精神に希望を提示。この著者のエッセンスが非常に濃くでている一冊。しかし、魅力的な題材をふんだんに盛り込んだ反動として、個々の掘り下げが浅く、散漫な印象になってしまってもいる。そこそこボリュームがあるにも関わらず、展開がシンプルで、エピソードそれぞれに深みがなく、読後に残る強烈なものというのがない。もっと長くして分冊するか、テーマを絞るべきだったのでは。 …続きを読む
  W-G

  2021年02月05日
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• 楡 周平は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。TOSHIBAをモデルにした著者らしい厭経済エンタメ小説、堪能しました。日本の経済には、まだ科挙の制度が色濃く残っているとは（驚）世界に置いてか 楡 周平は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。TOSHIBAをモデルにした著者らしい厭経済エンタメ小説、堪能しました。日本の経済には、まだ科挙の制度が色濃く残っているとは（驚）世界に置いてかれてしまう訳です。サザエさんも悲しんでい〼（笑） https://kadobun.jp/reviews/1woftkbcpitc.html …続きを読む
  starbro

  2021年03月03日
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• 大手総合電器メーカー「ニシハマ」の粉飾決算や政界とのつながり、そして投資ファンドによる株式買い占めまでを絡めた長編。モデルは東芝だね。ハーバード出身の賢太はニシハマ創業者一族の婿になり、ニシハマに入社 大手総合電器メーカー「ニシハマ」の粉飾決算や政界とのつながり、そして投資ファンドによる株式買い占めまでを絡めた長編。モデルは東芝だね。ハーバード出身の賢太はニシハマ創業者一族の婿になり、ニシハマに入社し北米支社に勤務。原発事業を国策とする前政権の復権と共に原発需要の復活を期待するが、東日本大震災により原発事業がとん挫する。賢太は天然ガス事業を起案し、その功績で本社副社長に抜擢されるが、社長と対立し辞職する。数年後、投資ファンドがニシハマの株を取得し社長を交代させる顛末までを詳細に物語る。やや冗長かな。 …続きを読む
  藤枝梅安

  2021年05月10日
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