• ほのぼのとした装丁、田辺聖子の新刊？と思って読んでみた。最近改版されたとのこと（初版は45年前）。表題作【あかん男】の主人公は、35歳20回も見合いをするも失敗、いまだ独身。平気とやせ我慢だが、内心は穏やか ほのぼのとした装丁、田辺聖子の新刊？と思って読んでみた。最近改版されたとのこと（初版は45年前）。表題作【あかん男】の主人公は、35歳20回も見合いをするも失敗、いまだ独身。平気とやせ我慢だが、内心は穏やかではない。「あかん男」を東京弁なら「ダメな男」になるだろうか？　大阪弁の「あかん」には、温かさと優しさを感じます。私は【へらへら】が面白かった。突然、亭主が蒸発してしまう、隣家の奥さんと。憤怒の形相の女、しょげる男の、伴侶に逃げられた者同士がだんだんと…。田辺さんの爽やかな大阪弁が冴えわたります。 …続きを読む
  じいじ

  2020年07月09日
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• とても面白かったです。『あかん男』結婚願望はある。しかし誰が見ても冴えない男なのである。女性たちに翻弄される姿が面白い。『プレハブ・パーティ』男たちは酒池肉林に妄想を馳せる。段取り完了し女子達がやって とても面白かったです。『あかん男』結婚願望はある。しかし誰が見ても冴えない男なのである。女性たちに翻弄される姿が面白い。『プレハブ・パーティ』男たちは酒池肉林に妄想を馳せる。段取り完了し女子達がやってきた。男どもは妄想全開、女たちは食事してあとは知らん顔。やはり女性たちに翻弄される男ども。どうして男はこうもアホなのか。そんなお話が詰まった一冊です。嫌味なく楽しく読めます。 …続きを読む
  Shoji

  2020年07月04日
  45人がナイス！しています
• 表題作の『あかん男』は、20回お見合いをしたけどやっぱりあかんかった、見た目もやることも冴えない男の話で、これが一番おもろかったな😂。「〜しよる」という言い方は古き良き大阪弁で懐かしかったし。他の短編で 表題作の『あかん男』は、20回お見合いをしたけどやっぱりあかんかった、見た目もやることも冴えない男の話で、これが一番おもろかったな😂。「〜しよる」という言い方は古き良き大阪弁で懐かしかったし。他の短編では、あかん男だけでなく、あかん女も出てくる。ラストの藤原道綱の母をモデルにした『かげろうの女』は、一夫多妻制だった時代のあかん男と2番目の妻の話。夫はその場限りのでまかせではぐらかし、妻はそんな夫に人生を翻弄される。最後まで大阪弁のオンパレードなので、関西人以外の人にどこまで楽しんでもらえるのか心配。 …続きを読む
  PEKO

  2022年03月21日
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