- 著者 逸木 裕
- 発売日:
- 2020年08月28日
- 商品形態:
- 電子書籍
空想クラブ
- 著者 逸木 裕
- 発売日:
- 2020年08月28日
- 商品形態:
- 電子書籍
夜の川で死んだ彼女の魂を救うため、ぼくはある決断をした――。
吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。小学生のときの親友・真夜の葬儀の帰り道、駿は河川敷で幽霊となった彼女に再会する。川で溺死した真夜は、死の瞬間の謎のために河川敷の、半径二十メートルの範囲に捕らわれてしまったという。塾からの帰宅途中、河川敷を自転車で走っていた真夜は川の方から「助けて!」という叫び声を耳にした。少女が溺れていることに気付いた彼女が川に入ったそのとき、木の枝を踏んだような音と共に意識を失ったという。「能力」のためか、自分だけが真夜の姿を見ることができると知った駿は、仲間と共に彼女の死の真相を探っていく。溺れていた少女を捜していくなかで、町の不良・郷原の関わりが見えてくるが……。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。