もっこすの城 熊本築城始末

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年09月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
400
ISBN:
9784041092866

もっこすの城 熊本築城始末

  • 著者 伊東 潤
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年09月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
400
ISBN:
9784041092866

熊本城に生涯を賭した築城家の一代記、感涙必至の戦国ロマン!

藤九郎、わしと一緒に日本一の城を築いてみないか――。
織田信長の家臣・木村忠範は本能寺の変後の戦いで、自らが造った安土城を枕に壮絶な討ち死にを遂げた。遺された嫡男の藤九郎は家族を養うため、肥後半国の領主となった加藤清正のもとに仕官を願い出る。父が残した城取りの秘伝書と己の才知を駆使し、清正の無理な命令に応え続ける藤九郎――。戦乱の世に翻弄されながらも、次から次に持ちあがる難題に立ち向かう藤九郎は、日本一の城を築くことができるのか。
藤九郎、わしと一緒に日本一の城を築いてみないか――。
織田信長の家臣・木村忠範は本能寺の変後の戦いで、自らが造った安土城を枕に壮絶な討ち死にを遂げた。遺された嫡男の藤九郎は家族を養うため、肥後半国の領主となった加藤清正のもとに仕官を願い出る。父が残した城取りの秘伝書と己の才知を駆使し、清正の無理な命令に応え続ける藤九郎――。戦乱の世に翻弄されながらも、次から次に持ちあがる難題に立ち向かう藤九郎は、日本一の城を築くことができるのか。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「もっこすの城 熊本築城始末」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 人にドラマあり…です。本能寺の変を境に運命が反転した木村藤九郎。父次郎左衛門は自ら普請した安土城で討死。雌伏の時を経て仕えた先は加藤清正。天の配剤か運命か。この出会いがなければ後の熊本城が築かれること 人にドラマあり…です。本能寺の変を境に運命が反転した木村藤九郎。父次郎左衛門は自ら普請した安土城で討死。雌伏の時を経て仕えた先は加藤清正。天の配剤か運命か。この出会いがなければ後の熊本城が築かれることはなかったかと思うと感慨深い。亡父が残した秘伝書、藤九郎の柔軟な思考と人当たり、そして清正との水魚の交わり。技官として真摯に城造りまちづくりに取り組む藤九郎。try&error、その青春の息吹は微笑ましい限り。いつの時代も仕事は人を成長させる。それにしても伊東さん、熱い男を描かせたら流石の流石(^.^) …続きを読む
    とん大西
    2021年04月17日
    133人がナイス!しています
  • 職人としての「技」と、ヒトとしての「義」が、父からの遺産。困難の中、私心なく大義を念頭に、愚直に絡まった紐を解く。築城はあくまで手段であり、信頼を勝ち得ていく過程が、コトの本質という気がする。故の表題 職人としての「技」と、ヒトとしての「義」が、父からの遺産。困難の中、私心なく大義を念頭に、愚直に絡まった紐を解く。築城はあくまで手段であり、信頼を勝ち得ていく過程が、コトの本質という気がする。故の表題。父の”枠”を超える決意の瞬間、そして迎えた藤十郎の死が、職人・ヒトとしての成長のためのもれなく転機。主人公が成し遂げた仕事で印象的なのは、蔚山城。その運命は、正に父の教えの根底に繋がる。文字通り最後となった現場での勝鬨。皆からの感謝を込めた祝砲。グッとくる。清正も、カッコよすぎるなぁ。 …続きを読む
    Willie the Wildcat
    2021年02月11日
    97人がナイス!しています
  • 面白いプロジェクト物の歴史小説だった。戦国ロマンですね。主人公は木村藤九郎という本能寺の変後に自ら築いた安土城を枕に討ち死にした織田信長の家臣、木村忠範の息子。その人物の一代記の物語。肥後への赴任を前 面白いプロジェクト物の歴史小説だった。戦国ロマンですね。主人公は木村藤九郎という本能寺の変後に自ら築いた安土城を枕に討ち死にした織田信長の家臣、木村忠範の息子。その人物の一代記の物語。肥後への赴任を前に加藤清正の家臣として召し抱えられる。タイトルから分かる通り、熊本城を築城する話だがそれが展開するのは後半で、前半では領内の治水工事や築城や、秀吉の朝鮮出兵で清正とともに朝鮮半島に渡り、頭角を現す。帰国後、熊本城の築城が始まる。城は完成するのか?仕事や研究熱心の男の活躍に胸を打たれた作品だった。 …続きを読む
    のぶ
    2020年11月11日
    96人がナイス!しています

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