禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年07月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784044005641

禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異

  • 編 小松 和彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年07月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784044005641

人々が描き、 願ったこととは。託されたイメージと誕生に迫る。

古代から現代に至るまで、大衆もまた作者だった。地震、火事、疫病など様々な集団的経験を経て、恐怖や悲しみを乗り越えるために、人々が創り出したものは何だったのか。
災厄と救いの想像力をヒントに、民衆の心性に迫る。『日本大衆文化史』に続く、大衆文化研究プロジェクトの第2弾!


【執筆参加者】
小松和彦、香川雅信、高橋 敏、福原敏男、高岡弘幸、齊藤 純、横山泰子、香西豊子、川村清志、伊藤慎吾

【内容】
序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み(小松和彦)
第一章 疫病と怪異・妖怪──幕末江戸を中心に
第二章 疫病を遊ぶ――疱瘡神祭りと玩具
第三章 鯰絵と江戸の大衆文化
第四章 幕末コレラの恐怖と妄想
第五章 風の神送ろッ――説話を紡ぎ出すもう一つの世界
第六章 大蛇と法螺貝と天変地異
第七章 岡本綺堂と疫病――病歴と作品
第八章 近代、サイの目、疫病経験――明治期の衛生双六にみる日常と伝染病
第九章 変貌する災害モニュメント――災害をめぐる記憶の動態
研究ノート 火事・戯文・人名――『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって
古代から現代に至るまで、大衆もまた作者だった。地震、火事、疫病など様々な集団的経験を経て、恐怖や悲しみを乗り越えるために、人々が創り出したものは何だったのか。
災厄と救いの想像力をヒントに、民衆の心性に迫る。『日本大衆文化史』に続く、大衆文化研究プロジェクトの第2弾!


【執筆参加者】
小松和彦、香川雅信、高橋 敏、福原敏男、高岡弘幸、齊藤 純、横山泰子、香西豊子、川村清志、伊藤慎吾

【内容】
序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み(小松和彦)
第一章 疫病と怪異・妖怪──幕末江戸を中心に
第二章 疫病を遊ぶ――疱瘡神祭りと玩具
第三章 鯰絵と江戸の大衆文化
第四章 幕末コレラの恐怖と妄想
第五章 風の神送ろッ――説話を紡ぎ出すもう一つの世界
第六章 大蛇と法螺貝と天変地異
第七章 岡本綺堂と疫病――病歴と作品
第八章 近代、サイの目、疫病経験――明治期の衛生双六にみる日常と伝染病
第九章 変貌する災害モニュメント――災害をめぐる記憶の動態
研究ノート 火事・戯文・人名――『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み(小松和彦)
第一章 疫病と怪異・妖怪──幕末江戸を中心に(福原敏男)
第二章 疫病を遊ぶ――疱瘡神祭りと玩具(香川雅信)
第三章 鯰絵と江戸の大衆文化(小松和彦)
第四章 幕末コレラの恐怖と妄想(高橋 敏)
研究ノート 火事・戯文・人名――『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって(伊藤慎吾)
第五章 風の神送ろッ――説話を紡ぎ出すもう一つの世界(高岡弘幸)
第六章 大蛇と法螺貝と天変地異(齊藤 純)
第七章 岡本綺堂と疫病――病歴と作品(横山泰子)
第八章 近代、サイの目、疫病経験――明治期の衛生双六にみる日常と伝染病(香西豊子)
第九章 変貌する災害モニュメント――災害をめぐる記憶の動態(川村清志)

「禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大学共同利用機関の一つ日文研の活動の一環としての「日本大衆文化史」に続く成果。「大衆」とは庶民、常民等と同様、いわば群れとして「人々」を捉える謂。本著は江戸後期以降、災害や疫病等生活に影響を与えてきた 大学共同利用機関の一つ日文研の活動の一環としての「日本大衆文化史」に続く成果。「大衆」とは庶民、常民等と同様、いわば群れとして「人々」を捉える謂。本著は江戸後期以降、災害や疫病等生活に影響を与えてきた事柄に、大衆が如何に反応したかを探り、以て我らが文化を明らかにしようとする。特に本書の対象とする江戸後期以降、生産力の向上により大衆が識字能力を得、文字による情報伝達が飛躍的に活発となる。民俗事象が荒唐無稽乍ら、より強力に拡散する。9人の専門家が其々執筆する。テーマの一貫性は認めるが、叙述には稍不統一を感じた …続きを読む
    bapaksejahtera
    2023年07月06日
    14人がナイス!しています
  • 疱瘡神祭り。すごいよね。なんでも楽しまなきゃ損っていう考え。すべてに神があるから、疱瘡にも神になる。笑って許すっていうか、笑って終わらせる。それが大事だよね。笑うって力があるからね。 疱瘡神祭り。すごいよね。なんでも楽しまなきゃ損っていう考え。すべてに神があるから、疱瘡にも神になる。笑って許すっていうか、笑って終わらせる。それが大事だよね。笑うって力があるからね。
    魚京童!
    2024年07月07日
    13人がナイス!しています
  • 江戸時代を中心に、疫病(時勢を反映してかこれがいちばん多い)やその他の禍いに大衆がどう反応したのかをめぐる論集。疱瘡を遊ぶ子供たちや、大地震後に鯰絵でひと儲けした仮名垣魯文、大火をパロディにする落書な 江戸時代を中心に、疫病(時勢を反映してかこれがいちばん多い)やその他の禍いに大衆がどう反応したのかをめぐる論集。疱瘡を遊ぶ子供たちや、大地震後に鯰絵でひと儲けした仮名垣魯文、大火をパロディにする落書など、浮かび上がってくるのは、江戸の民衆のたくましいバイタリティだ。例のアマビエが瓦版を売る方便だったというのも面白い。もっともその裏には風の神送りなど、ブラックな部分も垣間見える。論集なのでひとつひとつのテーマの掘り下げはそれほどではないが、それぞれのテーマをもっと知りたくなった。 …続きを読む
    K.H.
    2022年03月31日
    8人がナイス!しています

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