- 著者 武田 晴人
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2020年03月24日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 400
- ISBN:
- 9784044005627
財閥の時代
- 著者 武田 晴人
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2020年03月24日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 400
- ISBN:
- 9784044005627
なぜ、彼らは成功したのか? 近代日本を彩る企業集団の実態を解き明かす。
今なお、陰に陽に存在感を発揮し続ける企業集団・財閥。類まれなる勢力を誇る一方で、その背景には、黎明期の資金調達をめぐる苦闘やオーナー一家と経営陣の軋轢、時の政府・諸外国との丁々発止など、現代のビジネスにも通ずる奮闘があった。「家業」から出発して多角化を進め、独自の組織を作り上げた「日本型企業の源流」は、激動の近現代をどのように歩んできたのか。知られざる軌跡に、日本経済史の権威が鋭く迫る。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
はしがき
第一章 幕末維新の危機 富豪たちの明治維新
1 財閥の位置
2 財閥とは何か
3 幕末維新の危機
4 第二の危機
第二章 政商の誕生 政府が生むビジネス・チャンス
1 なぜ政商が生まれるか
2 政商の保護
第三章 政商の資金源 事業と資金の出会い
1 事業家と資金との出会い
2 古河市兵衛のスポンサー
3 藤田組と毛利家
4 その後の藤田と古河
第四章 政商からの脱皮 多角化への挑戦
1 転機としての一八八〇年代
2 多角化が推進された一八九〇年代
3 三井のケース
4 三菱のケース
第五章 家政改革と家憲 総有制の知恵
1 「総有制」という特異な事業財産管理
2 三野村利左衛門の「反逆」
3 三井の家政改革
4 住友家法の特徴
第六章 コンツェルン化と持株会社 巨大化する組織の整備
1 多角化の進展
2 増大する利益と巨大化する組織
3 「法人成り」と持株会社
4 本社の役割
第七章 専門経営者の登場 現場の知恵と現場の管理
1 家産に基づく所有と経営能力
2 経営の専門的能力の必要性
3 財閥の個性・特質
4 財閥の専門経営者
第八章 商社ブームと破綻 「大正バブル」のバランスシート
1 第一次世界大戦ブーム──成金の時代
2 乱立した商社
3 古河商事のケース
4 専門経営者の不在と資金力不足
第九章 鈴木商店の挫折 借入依存と組織改革の欠如
1 鈴木商店前史
2 「天下三分の計」と金子直吉
3 金融恐慌と台湾銀行
第一〇章 三大財閥の覇権 持株会社支配のネットワーク
1 敗者の欠点
2 金融恐慌の意義
3 三大財閥の覇権
第一一章 恐慌とドル買い 財閥批判の背景
1 転機としての昭和恐慌
2 井上準之助の金本位制への信頼
3 三井のドル買いは思惑取引であったか
第一二章 財閥の転向 改革のポーズと内部資本市場
1 テロと財閥批判
2 「転向」の試み
3 株式公開の歴史的意義
第一三章 戦時体制と財閥 優先された出資者利害
1 戦時経済と統制
2 重化学工業化の主役としての財閥
3 財閥本社の株式会社化
4 財閥本社の改組と租税負担
第一四章 財閥解体 追及された戦争責任
1 戦後改革と民主化
2 「財閥解体」の目的
3 解体の具体的措置
4 解体の歴史的意義
第一五章 企業集団と財閥 三等重役と株式持合い
1 財閥解体の影響
2 企業集団の形成
3 自由度の高い経営者
参考文献
あとがき
文庫版へのあとがき
第一章 幕末維新の危機 富豪たちの明治維新
1 財閥の位置
2 財閥とは何か
3 幕末維新の危機
4 第二の危機
第二章 政商の誕生 政府が生むビジネス・チャンス
1 なぜ政商が生まれるか
2 政商の保護
第三章 政商の資金源 事業と資金の出会い
1 事業家と資金との出会い
2 古河市兵衛のスポンサー
3 藤田組と毛利家
4 その後の藤田と古河
第四章 政商からの脱皮 多角化への挑戦
1 転機としての一八八〇年代
2 多角化が推進された一八九〇年代
3 三井のケース
4 三菱のケース
第五章 家政改革と家憲 総有制の知恵
1 「総有制」という特異な事業財産管理
2 三野村利左衛門の「反逆」
3 三井の家政改革
4 住友家法の特徴
第六章 コンツェルン化と持株会社 巨大化する組織の整備
1 多角化の進展
2 増大する利益と巨大化する組織
3 「法人成り」と持株会社
4 本社の役割
第七章 専門経営者の登場 現場の知恵と現場の管理
1 家産に基づく所有と経営能力
2 経営の専門的能力の必要性
3 財閥の個性・特質
4 財閥の専門経営者
第八章 商社ブームと破綻 「大正バブル」のバランスシート
1 第一次世界大戦ブーム──成金の時代
2 乱立した商社
3 古河商事のケース
4 専門経営者の不在と資金力不足
第九章 鈴木商店の挫折 借入依存と組織改革の欠如
1 鈴木商店前史
2 「天下三分の計」と金子直吉
3 金融恐慌と台湾銀行
第一〇章 三大財閥の覇権 持株会社支配のネットワーク
1 敗者の欠点
2 金融恐慌の意義
3 三大財閥の覇権
第一一章 恐慌とドル買い 財閥批判の背景
1 転機としての昭和恐慌
2 井上準之助の金本位制への信頼
3 三井のドル買いは思惑取引であったか
第一二章 財閥の転向 改革のポーズと内部資本市場
1 テロと財閥批判
2 「転向」の試み
3 株式公開の歴史的意義
第一三章 戦時体制と財閥 優先された出資者利害
1 戦時経済と統制
2 重化学工業化の主役としての財閥
3 財閥本社の株式会社化
4 財閥本社の改組と租税負担
第一四章 財閥解体 追及された戦争責任
1 戦後改革と民主化
2 「財閥解体」の目的
3 解体の具体的措置
4 解体の歴史的意義
第一五章 企業集団と財閥 三等重役と株式持合い
1 財閥解体の影響
2 企業集団の形成
3 自由度の高い経営者
参考文献
あとがき
文庫版へのあとがき
「財閥の時代」感想・レビュー
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昭和維新運動で打倒の対象にされた財閥について知識を得たかったので読んだ。明治時代から戦後までの財閥の歴史が話し言葉でわかりやすくまとまっている。財閥解体の過程、持株会社やメンバシップ雇用などの日本の企 …続きを読む2020年05月31日10人がナイス!しています
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経済史家による、近代日本の経済を動かした財閥の外観史。江戸時代の有名商人から明治に勃興した新興まで、財閥は当初政治と結びついた政商として始まった。やがて彼らはコンツェルンとなり、日本の経済を支える存在 …続きを読む2024年10月26日7人がナイス!しています
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無理をして読まなくてもいいのかもしれないが、経済音痴なのが気になり、読んではみたものの自分が思っていた内容とは違い、あまり頭には入らなかったけれど、財閥が今の日本の会社の基礎を作った一面もあると言うこ …続きを読む2022年08月10日7人がナイス!しています