オノマトペ 擬音語・擬態語の世界

オノマトペ 擬音語・擬態語の世界

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044005474
label

オノマトペ 擬音語・擬態語の世界

  • 著者 小野 正弘
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044005474

ふわふわ、ぴかぴか、ゴーン……オノマトペから日本語を豊かにとらえなおす

「ゴーン」などの擬音語、「ピカピカ」などの擬態語を総じて称する「オノマトペ」。誰もが日常的に使っているこれらの言葉、抽象的で単純で幼稚なものと思われるかもしれないが、実は奥が深い。『古事記』で登場する「もゆら」とは何の音?『ゴルゴ13』で「シュボッ」と火を点けるようになるまでの顛末は?川端康成はなぜ『伊豆の踊子』の踊子を「コトコト」笑わせたのか?豊富な例やエピソードから、日本語を深くほりさげる。 「ゴーン」などの擬音語、「ピカピカ」などの擬態語を総じて称する「オノマトペ」。誰もが日常的に使っているこれらの言葉、抽象的で単純で幼稚なものと思われるかもしれないが、実は奥が深い。『古事記』で登場する「もゆら」とは何の音?『ゴルゴ13』で「シュボッ」と火を点けるようになるまでの顛末は?川端康成はなぜ『伊豆の踊子』の踊子を「コトコト」笑わせたのか?豊富な例やエピソードから、日本語を深くほりさげる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに
 オノマトペとは/日本語の「へそ」/「へそ」はヒトの根源/だからオノマトペは日本語の根源

第1章 創って遊べるオノマトペ
 新オノマトペ「ダズーン」/未知の言葉を推測する/言語ボスと言語伝道師(プリースト)/「オッパッピー」はオノマトペか!?/黄金の釘打つ/オノマトペは語尾次第/オノマトペの「もと」の変幻/オノマトペの「もと」をあみだす/意味を吹き込むトレーニング

第2章 愛でる・感じるオノマトペ
 ゴルゴー13、「シュボッ」の謎を追う/最初は違っていた/次に現われたものは……/「シュボッ」登場!/「コトコト」の歴史を探る/「コトコト笑う」を使ったのは……/なぜ「コトコト」笑ったのか?/どんな笑いなのだろうか/「クツクツ」笑う/「クツクツ」と「コトコト」/「コトコト笑う」にいたるまで/『伊豆の踊子』のオノマトペ/絶妙に使われたオノマトペ/国語の教科書でも/オノマトペを愛でる、感じる

第3章 オノマトペのある暮し
 食べるオノマトペ/カキフライをかみつぶす/辞書の記述/「ぐっちゃり」の今/カキフライを「ぐっちゃり」/マイナス逆転仮説の検証/さらに食べるオノマトペ/寝ても覚めてもオノマトペ/方言のオノマトペ/日本全国オノマトめぐり/方言オノマトペの広がり

第4章 オノマトペは歴史とともに
 最も古いオノマトペ/『古事記』の表記方法/太安万侶の苦心と工夫/万葉仮名とオノマトペ/ヤマトタケルは足が「たぎたぎし」/山上憶良は鼻「びしびし」に/表語文字と表音文字/表語文字としての漢字/表音文字としての万葉仮名/万葉仮名の発達したわけ/万葉仮名から略体仮名へ/平安王朝のオノマトペ/中世の先生が使ったオノマトペ/川柳のオノマトペ

第5章 オノマトペの果たす役割
 「なごみ」のオノマトペ/しぐさとセットで/もう「ギリギリ」です/だれが教えたオノマトペ?/使いすぎては……/オノマトペのTPO/「バキャーン」と絵の相性/ぐっとタッチ/「むかつく」のあやうさ/オノマトペのはたらき/オノマトペを入り口として

終章 研究が進むオノマトペ
 外国語のオノマトペ/外国語の擬音語/漫画のオノマトペ/宮沢賢治のオノマトペの三層/賢治オノマトペの工夫/オノマトペの今後

新書版あとがき
文庫版あとがき
参考・引用文献ほか

「オノマトペ 擬音語・擬態語の世界」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 日本語はオノマトペが豊富らしいが、いきなりオノマトペを創作してみることから始まるのには驚く。小説や古典文学、方言に現れる類例の考察は、解説書としてのスタンダードだが、「ゴルゴ13」に現れる、ライターを 日本語はオノマトペが豊富らしいが、いきなりオノマトペを創作してみることから始まるのには驚く。小説や古典文学、方言に現れる類例の考察は、解説書としてのスタンダードだが、「ゴルゴ13」に現れる、ライターを点火する「シュボッ」音の追求など、コミックを対象にした研究を、もっと進めてほしい。擬態語の場合、なぜそのような状態を表すのか、何らかの言語学的理由があるのだろうが、外国語と比較すれば世界共通とはいかないようだ。それもなぜなのかは、これからの研究課題かもしれない。 …続きを読む
    へくとぱすかる
    2019年12月31日
    62人がナイス!しています
  • オノマトペに関した雑学をたくさん知ることができた。特にオノマトペは古事記から使われておりイザナミやイザナギとある部分で同じ扱いを受けていたという話が面白かった。他にも外国のものとの違いなど興味を惹かれ オノマトペに関した雑学をたくさん知ることができた。特にオノマトペは古事記から使われておりイザナミやイザナギとある部分で同じ扱いを受けていたという話が面白かった。他にも外国のものとの違いなど興味を惹かれる箇所がかなりあった。第2弾待ってます! …続きを読む
    サンタマリア
    2021年04月03日
    53人がナイス!しています
  • お笑い芸人が使う軽い言葉から始まって、オノマトペをゆるーく語っていくのかと思ったら、分類から歴史まで、思っていたより広く深いオノマトペ解説本だった。 独特のオノマトペと言えば宮沢賢治を思い出す。終章で お笑い芸人が使う軽い言葉から始まって、オノマトペをゆるーく語っていくのかと思ったら、分類から歴史まで、思っていたより広く深いオノマトペ解説本だった。 独特のオノマトペと言えば宮沢賢治を思い出す。終章で賢治についても触れらている。彼の作品全てのオノマトペを徹底調査した人がいるんだね。彼が作品中に用いたオノマトペの3%程度が、彼が生み出した独自のオノマトペだという。直感的にはもっと多いのかと思っていた。 日本語は特に擬音語・擬態語が多い印象があるが、外国語との日常使用頻度の比較がもっと知りたかった。 …続きを読む
    NORI
    2024年08月08日
    24人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品