旅する神々

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年11月27日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
280
ISBN:
9784047036895
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旅する神々

  • 著者 神崎 宣武
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年11月27日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
280
ISBN:
9784047036895

宮本常一に師事し、宇佐八幡神社宮司でもある著者が日本原初の神々を説く

五つの名を持つ大国主神の変幻自在な旅、浦島太郎のモデルとなった山幸彦の海神の宮訪問、吉備津神の温羅退治遠征、天照大御神の「永遠の宮所」を探し求める倭姫命の国覓ぎの旅、民俗行事にみえる仮面・仮装の神々の来訪――神は常在せず、古来、人びとの延長線上にあった。『古事記』をはじめ神話や行事に息づく奔放で多情多様な「旅する神」の姿に、日本独自の神々と人びとの関係をさぐり、原信仰を浮かび上がらせる。

「日本は、ついぞ宗教統制をさほどに大事とせず、多神教が共存を是としてきた。おもしろい、というしかない。そこでの神々も多様な性格があるが、それも絶対的ではない。時どきに変化もあり習合もあり、それがおもしろい。ということは、神々と人びとの自在な関係がおもしろい――」(「第一章」より)

序 章 呼べば応える日本の神々   第一章 大国主神の旅   第二章 山幸彦の旅   第三章 吉備津彦の旅   第四章 倭姫命の旅   第五章 倭建命の旅  終 章 招かれざる神々の来訪
五つの名を持つ大国主神の変幻自在な旅、浦島太郎のモデルとなった山幸彦の海神の宮訪問、吉備津神の温羅退治遠征、天照大御神の「永遠の宮所」を探し求める倭姫命の国覓ぎの旅、民俗行事にみえる仮面・仮装の神々の来訪――神は常在せず、古来、人びとの延長線上にあった。『古事記』をはじめ神話や行事に息づく奔放で多情多様な「旅する神」の姿に、日本独自の神々と人びとの関係をさぐり、原信仰を浮かび上がらせる。

「日本は、ついぞ宗教統制をさほどに大事とせず、多神教が共存を是としてきた。おもしろい、というしかない。そこでの神々も多様な性格があるが、それも絶対的ではない。時どきに変化もあり習合もあり、それがおもしろい。ということは、神々と人びとの自在な関係がおもしろい――」(「第一章」より)

序 章 呼べば応える日本の神々   第一章 大国主神の旅   第二章 山幸彦の旅   第三章 吉備津彦の旅   第四章 倭姫命の旅   第五章 倭建命の旅  終 章 招かれざる神々の来訪

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「旅する神々」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 図書館本 著者ファン あれ?なんかいつもと違う感じ。古事記?桃太郎の鬼は他所から来て山に籠り瀬戸内で海賊もやってた。水軍たちのご先祖?あ!桃太郎のモデルの吉備津彦は確かに「岡山人」ではないわ!キビ団子 図書館本 著者ファン あれ?なんかいつもと違う感じ。古事記?桃太郎の鬼は他所から来て山に籠り瀬戸内で海賊もやってた。水軍たちのご先祖?あ!桃太郎のモデルの吉備津彦は確かに「岡山人」ではないわ!キビ団子のお土産をキヨスクで売ったから桃太郎=岡山人イメージになった!倭姫の旅の目的はアマテラス神の呪的環を作ることと、呪的中心を定めることで、元からの山神と無駄に諍いを起こさないよう懐柔したってことか。太陽神は世界的には女神で、中国、アイヌ、イヌイットなどの東アジア系民族も女神で(wikiより)日本独特ではない。 …続きを読む
    tama
    2021年04月15日
    7人がナイス!しています
  • 同じ著者の『社をもたない神々』が良かったので手にとったが、古事記の筋説明パートが多く、既知の向きにはやや退屈。著者が関わる岡山近隣の鳴釜神事、備中神楽「吉備津」の詳細な紹介は非常に読み応えあるので、も 同じ著者の『社をもたない神々』が良かったので手にとったが、古事記の筋説明パートが多く、既知の向きにはやや退屈。著者が関わる岡山近隣の鳴釜神事、備中神楽「吉備津」の詳細な紹介は非常に読み応えあるので、もっと我々のもとへ来てくれる神々や、御柱などに寄り付く神々について、的を絞って綴ってある方がよかった。ともあれ、吉備津彦の名は古事記に表れるのだが、室町時代の『御伽草子』には桃太郎の話は無い。現存最古の桃太郎は江戸中期。吉備津彦の温羅退治伝説と桃太郎を結びつけたのは昭和5年のこと。 …続きを読む
    なおこっか
    2021年05月27日
    5人がナイス!しています
  • 日本神話の神々と、民間信仰における来訪神を扱い、神々の旅の本質に迫った本。大国主神、山幸彦、吉備津彦、倭姫命、倭健命、それぞれが辿った旅路を紐解くと、ヤマトの神々が地方の土着の神々と折衝し、時に諍いも 日本神話の神々と、民間信仰における来訪神を扱い、神々の旅の本質に迫った本。大国主神、山幸彦、吉備津彦、倭姫命、倭健命、それぞれが辿った旅路を紐解くと、ヤマトの神々が地方の土着の神々と折衝し、時に諍いも交えて、版図を拡大していくという構図はほぼ共通している。その中でも、山幸彦の旅から神武天皇の誕生に至るまでの流れは、日本神話における大きな転換点といってよい。天、山、海、すべての血筋がまとまる「点」が神武天皇であり、そこから本格的に「人の歴史」が語られ始めるのだ。 …続きを読む
    福ノ杜きつね
    2024年05月20日
    1人がナイス!しています

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