スワン

第73回日本推理作家協会賞 受賞作
第41回吉川英治文学新人賞 受賞作
第162回直木三十五賞 候補作

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年10月31日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784041086391

第73回日本推理作家協会賞 受賞作
第41回吉川英治文学新人賞 受賞作
第162回直木三十五賞 候補作

スワン

  • 著者 呉 勝浩
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年10月31日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784041086391

銃撃テロを生き延びた五人。彼らは何を隠しているのか、何を恐れているのか

首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。
死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。
しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される。
次に誰を殺すか、いずみが犯人に指名させられたこと。そしてそのことでいずみが生きながらえたという事実が、週刊誌に暴露されたのだ。
被害者から一転、非難の的となったいずみ。
そんななか、彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人の関係者。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。
彼らが抱える秘密とは? そして隠された真実とは。

圧倒的な感動。10年代ミステリ最後の衝撃!

第73回日本推理作家協会賞 受賞作
第41回吉川英治文学新人賞 受賞作
第162回直木三十五賞 候補作
首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。
死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。
しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される。
次に誰を殺すか、いずみが犯人に指名させられたこと。そしてそのことでいずみが生きながらえたという事実が、週刊誌に暴露されたのだ。
被害者から一転、非難の的となったいずみ。
そんななか、彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人の関係者。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。
彼らが抱える秘密とは? そして隠された真実とは。

圧倒的な感動。10年代ミステリ最後の衝撃!

第73回日本推理作家協会賞 受賞作
第41回吉川英治文学新人賞 受賞作
第162回直木三十五賞 候補作

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「スワン事件」検証会(お茶会) 第一回のまとめ  ネタバレ度10%

おすすめコメント

作品の「構築性」と文章の「圧」に押し倒されてしまいました。
お見事です! 
――有栖川有栖

巨大ショッピング・モールで起こった無差別殺傷事件を題材に、生き残った被害者の心の傷に真正面から向かい合った意欲作。
一気読み。
――佐々木譲

読者としては大喜びで、同業者としては歯軋りしながら読みました。
悔しい!
――芦沢央

呉さんの作品といえばなんの気配も感じさせず背後からブッ刺すような衝撃が持ち味。そして過去最好の主題と出合った!
どんでん返しとか正義と悪とか意外な真相とかはありふれた文句だが、ここまで執拗にやり尽くせるのは呉さんだけでは……。
最も“らしく”、かつ“ならでは”の傑作。
――今村昌弘

よかった。設定も謎も構成もキャラクターもいい(主人公の強さを尊敬する)。ぐいぐい読めるおもしろさがあると同時に、読みながらも読み終わった後も考えさせられる本だった。
呉勝浩の時代がくる。
――織守きょうや

今、話題になってる呉 ナントカさんのス ナントカって小説をわりと前に読んでて、まじすごかったというか、面白いだけじゃなくて、テーマの深め方とか題材との向き合い方とかこんなもん書かれたらたまんねえよ今年NO.1だろと思ったけど、もう売れてるらしいし単純に悔しくて死にそうなので紹介しない。
――葉真中 顕

「スワン事件」検証会(お茶会) 第二回のまとめ  ネタバレ度50%!
(ネタバレありです! 必ず198ページまで読んでから見てください)
https://www.kadokawa.co.jp/file/ochakai-2.pdf


「スワン事件」検証会(お茶会) 第三回のまとめ  ネタバレ度80%!!
(ネタバレありです! 必ず280ページまで読んでから見てください)
https://www.kadokawa.co.jp/file/ochakai-3.pdf

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呉勝浩『スワン』インタビュー

「スワン」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 事件の叙述よりも、その後に重点が置かれた変則的なミステリー。起こったことは一つであったはずなのだが、事件が残した影は各人各様に違っている。弁護士、徳下の求めに応じて語られ、しだいに明らかになってゆく事 事件の叙述よりも、その後に重点が置かれた変則的なミステリー。起こったことは一つであったはずなのだが、事件が残した影は各人各様に違っている。弁護士、徳下の求めに応じて語られ、しだいに明らかになってゆく事件の真相と、隠されていた裏面。それは事実関係においてもそうであるし、さらにはそれをいかに受容するかといった心理的側面に大きく影を落とす。物語を推進させていくのは、いずみと小梢との確執、というよりはいずみの自意識の動きである。私たち読者は、それに寄り添いながら、ついに事件の全容を知ることになる。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2024年05月25日
    522人がナイス!しています
  • 呉 勝浩は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。第162回直木賞受賞作・候補作第三弾(3/5)です。本書は、青春イヤミステリの佳作でした。呉 勝浩のMyBESTで良いかも知れません。既読の『落日』や『背中の蜘蛛』よ 呉 勝浩は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。第162回直木賞受賞作・候補作第三弾(3/5)です。本書は、青春イヤミステリの佳作でした。呉 勝浩のMyBESTで良いかも知れません。既読の『落日』や『背中の蜘蛛』よりは、高評価で良いと思いますが、直木賞受賞までの勢いはありませんでした。スワンのモデルが地元埼玉のイオン(越谷)レイクタウンだとは思いませんでした。まだ行かれたことない方は一度足を運んでみて下さい。日本一巨大な商業施設です。 https://www.aeon-laketown.jp/sp/ …続きを読む
    starbro
    2020年01月27日
    484人がナイス!しています
  • 事件の発生から解決までを描くのがミステリなら、事件終結後も生きねばならない人間の苦しみがテーマの本書はアフターミステリというべきか。大量殺傷事件を生き延びた5人が集められて事件に絡んだ謎の解明に協力す 事件の発生から解決までを描くのがミステリなら、事件終結後も生きねばならない人間の苦しみがテーマの本書はアフターミステリというべきか。大量殺傷事件を生き延びた5人が集められて事件に絡んだ謎の解明に協力する設定から独創的だが、死に直面する経験を追体験させられることで隠していた嘘や過去が暴かれていくプロセスは息苦しいほどだ。事実と真実の落差を残酷なまでに明らかにするラストまでエンタメとしてはベストだが、後半やや駆け足なのが惜しい。特にある人物の正体がわかるシーンは、ヒロインの恐怖をじっくり書き込んでほしかった。 …続きを読む
    パトラッシュ
    2020年06月22日
    356人がナイス!しています

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著者紹介

呉 勝浩

(ご・かつひろ)1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年には『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞した。他にも吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞の候補になるなど、話題作を発表し続けている。著書に『ライオン・ブルー』『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』『バッドビート』がある。

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