震える天秤

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年08月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
336
ISBN:
9784041085493

震える天秤

  • 著者 染井 為人
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年08月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
336
ISBN:
9784041085493

高齢ドライバーによる死亡事故、それは本当に〈老いの宿命〉だったのか?

北陸のコンビニで高齢ドライバーによる死亡事故が発生した。86歳男性の運転するトラックが店舗に突っ込み、店員を轢き殺したのだ。アクセルとブレーキを踏み違えたという加害者は認知症の疑いがあり、警察は責任能力を調査している。事故に違和感を覚えたライターの俊藤律(しゅんどう・りつ)は加害者の村を訪ねるが、村人の過剰な緊張に迎えられて――「この村はおかしい。必死で何かを隠している」。取材に乗り出した律は、目撃者の少女をきっかけに、続々と予想外の事実を知ることに……。横溝賞出身作家が放つ最先端の社会派サスペンス! 北陸のコンビニで高齢ドライバーによる死亡事故が発生した。86歳男性の運転するトラックが店舗に突っ込み、店員を轢き殺したのだ。アクセルとブレーキを踏み違えたという加害者は認知症の疑いがあり、警察は責任能力を調査している。事故に違和感を覚えたライターの俊藤律(しゅんどう・りつ)は加害者の村を訪ねるが、村人の過剰な緊張に迎えられて――「この村はおかしい。必死で何かを隠している」。取材に乗り出した律は、目撃者の少女をきっかけに、続々と予想外の事実を知ることに……。横溝賞出身作家が放つ最先端の社会派サスペンス!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「震える天秤」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • なんだかんだで新刊出る度に追っている作家さん。三作目となる今回は、あらゆる面で非常にオーソドックスなミステリ。社会派を標榜するには抉るような視点がなく、怪しい過疎の村を登場させた割には、こちらも筆力で なんだかんだで新刊出る度に追っている作家さん。三作目となる今回は、あらゆる面で非常にオーソドックスなミステリ。社会派を標榜するには抉るような視点がなく、怪しい過疎の村を登場させた割には、こちらも筆力で料理しきれたとはいい難い。オーソドックスも、悪い言い方をしてしまえば凡庸となるが、相変わらず題材選びは面白く、著者の年齢も関係あるのか、会話文の言葉選びが現代的というか、低体温で距離感を失わない感じが、ある意味スタイリッシュ。読みやすさにもつながっている。もうしばらくは追う予定。 …続きを読む
    W-G
    2019年09月25日
    577人がナイス!しています
  • 高齢者が運転する車がコンビニに突っ込んで起こった死亡事故。よくあるブレーキとアクセルの踏み間違いと思われた事故を取材したフリーライターは、コンビニ店員と加害者が同じ村の住民であることを付き止め、事故 高齢者が運転する車がコンビニに突っ込んで起こった死亡事故。よくあるブレーキとアクセルの踏み間違いと思われた事故を取材したフリーライターは、コンビニ店員と加害者が同じ村の住民であることを付き止め、事故の裏に隠された真実を暴く。閉鎖的な村の住民の強いつながり、事故の被害者が過去に起こした交通事故、明らかになっていく事実にどんな結末になるのかワクワクしました。正義の例えとして用いられる天秤、ジャーナリストとして彼の天秤はどちらに傾くのかというのも読みどころでした。 …続きを読む
    ウッディ
    2020年01月31日
    271人がナイス!しています
  • 染井さんの「悪い夏」、「正体」を読んで、その面白さに感動し本書を続けて読んだ。2作品とは毛色の違う作品であった。高齢者のアクセルの踏み間違いによりコンビニに車が突っ込み店員が亡くなったことを端緒に、ラ 染井さんの「悪い夏」、「正体」を読んで、その面白さに感動し本書を続けて読んだ。2作品とは毛色の違う作品であった。高齢者のアクセルの踏み間違いによりコンビニに車が突っ込み店員が亡くなったことを端緒に、ライターの俊藤律が取材を続ける中で徐々に真相が明らかになっていくストーリー。事件か事故か?過疎化が進む村に隠された多くの秘密がストーリーをとても興味深いものに変えており、一気読みした。この作品はぜひシリーズ化して欲しい。 主人公がライターであるため、日本の社会問題を取り上げることで人気となるのではないかと思う。 …続きを読む
    たかちん
    2021年08月07日
    267人がナイス!しています

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