クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選4 時からの影

クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選4 時からの影

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年03月16日
判型:
B5変形判
商品形態:
コミック
ページ数:
128
ISBN:
9784049126259

クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選4 時からの影

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年03月16日
判型:
B5変形判
商品形態:
コミック
ページ数:
128
ISBN:
9784049126259

クトゥルフ神話の傑作を美麗なオールカラーコミックで!TRPGの資料にも

1934年から1935年にかけて書かれた本作は、H・P・ラヴクラフトの長編形式の小説としては最後のものである。著者は例によって謙虚に、完成した作品には満足していないと言明している――それでもこの作品は、1936年6月に初めて『Astounding Stories』誌に発表されて以来、怪奇小説の古典のひとつとして広く認められている。

“神話”にまつわる少し前の作品、『クゥトルフの呼び声』や『狂気の山脈で』を基盤とした本作品は、ラヴクラフトの主要テーマ、すなわち、宇宙規模の驚くべき事実の顕現、迫りくる古代の力に直面する人類の無力さ、宇宙のなかの人間の居場所の再評価といったことをより強く押しだした作品となっている。

主人公ピースリーは、ラヴクラフト作品のなかでも最も感情移入しやすいキャラクターのひとりとして描かれる――探求に駆り立てられ、想像を絶するものを理解しようとし、圧倒的な精神のストレスにさらされるが、それでも人間的なあたたかみと息子への愛情は決してなくすことがない。

I・N・J・カルバードのあざやかな翻案が、物語の筋やピースリーの22年に渡る調査の冒険譚を完璧にとらえ、緊迫したリズムを刻み、そして忘れがたい結末へと向かわせる。本作が、なぜジャンル小説のなかでも最も魅力的な作品でありつづけるのか、よくわかる仕上がりとなっている。

〈編集部より〉「ラヴクラフト傑作選1~4」=『まだ見ぬカダスを夢に探して』『チャールズ・デクスター・ウォードの怪事件』『狂気の山脈で』等は、どの巻から読み始めてもOKな、各々独立した(しかし世界観は通底している)作品です。『時からの影』は、興味深い物語を通じて、クゥトルフ神話体系について深く知れる、クゥトルフTRPGファンにもおすすめの1作。
1934年から1935年にかけて書かれた本作は、H・P・ラヴクラフトの長編形式の小説としては最後のものである。著者は例によって謙虚に、完成した作品には満足していないと言明している――それでもこの作品は、1936年6月に初めて『Astounding Stories』誌に発表されて以来、怪奇小説の古典のひとつとして広く認められている。

“神話”にまつわる少し前の作品、『クゥトルフの呼び声』や『狂気の山脈で』を基盤とした本作品は、ラヴクラフトの主要テーマ、すなわち、宇宙規模の驚くべき事実の顕現、迫りくる古代の力に直面する人類の無力さ、宇宙のなかの人間の居場所の再評価といったことをより強く押しだした作品となっている。

主人公ピースリーは、ラヴクラフト作品のなかでも最も感情移入しやすいキャラクターのひとりとして描かれる――探求に駆り立てられ、想像を絶するものを理解しようとし、圧倒的な精神のストレスにさらされるが、それでも人間的なあたたかみと息子への愛情は決してなくすことがない。

I・N・J・カルバードのあざやかな翻案が、物語の筋やピースリーの22年に渡る調査の冒険譚を完璧にとらえ、緊迫したリズムを刻み、そして忘れがたい結末へと向かわせる。本作が、なぜジャンル小説のなかでも最も魅力的な作品でありつづけるのか、よくわかる仕上がりとなっている。

〈編集部より〉「ラヴクラフト傑作選1~4」=『まだ見ぬカダスを夢に探して』『チャールズ・デクスター・ウォードの怪事件』『狂気の山脈で』等は、どの巻から読み始めてもOKな、各々独立した(しかし世界観は通底している)作品です。『時からの影』は、興味深い物語を通じて、クゥトルフ神話体系について深く知れる、クゥトルフTRPGファンにもおすすめの1作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選4 時からの影」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • このコミカライズのシリーズの表現に若干の失望感を抱いたことは否定できない。それは何よりもラヴクラフトの著作に登場するクリーチャーの想像だにしない姿のビジュアル化に期待が大きかったせいでこの作品が陳腐だ このコミカライズのシリーズの表現に若干の失望感を抱いたことは否定できない。それは何よりもラヴクラフトの著作に登場するクリーチャーの想像だにしない姿のビジュアル化に期待が大きかったせいでこの作品が陳腐だと云う訳ではない。いや、寧ろこのシリーズでこそ表現しうる物語性は評価して然るべきだと思う。直視即ちSAN値の低下を招きかねない程の恐怖の姿を和らげて万民に伝える手法である(笑)。冗談はさておき、原作に触れた読者の想像力を介助する絵本であり、ラヴクラフトの描き出した世界の追体験を可能にするテキストである。 …続きを読む
    sin
    2020年03月19日
    58人がナイス!しています
  • これで全4冊読了。ラヴクラフトの想像力にまたも圧倒されました。ただ、個人的には「狂気の山脈で」で出てきた登場人物たちとの絡みをもう少し発展させてくれたらもっと楽しめた。とはいえ、ラヴクラフトらしい、大 これで全4冊読了。ラヴクラフトの想像力にまたも圧倒されました。ただ、個人的には「狂気の山脈で」で出てきた登場人物たちとの絡みをもう少し発展させてくれたらもっと楽しめた。とはいえ、ラヴクラフトらしい、大いなる力と無限とも言える長久な時間に対する人間の絶望的なほどの無力感がよく描かれていると思う。続刊出ないかなぁ。 …続きを読む
    起死回生の一冊を求めて
    2023年03月11日
    0人がナイス!しています

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