キリスト教でたどるアメリカ史

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年11月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044004668
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キリスト教でたどるアメリカ史

  • 著者 森本 あんり
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年11月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044004668

アメリカを動かしてきたのは、いつだってキリスト教だった――。

アメリカがアメリカと「なってゆく」過程を知らずして、今日の実像を理解することはできない――。苦難の連続の建国前夜から陰謀論・反知性主義が渦巻く現代の混沌まで、彼の国を一貫して突き動かし、その寄る辺となってきた理念とは、まさしくキリスト教そのものであった。自由・寛容・狂信・傲慢……相反する両面を携えて、驀進する宗教国家の軌跡を一冊で通覧する。神学・宗教学の泰斗が記す、全く新しいアメリカ史。 アメリカがアメリカと「なってゆく」過程を知らずして、今日の実像を理解することはできない――。苦難の連続の建国前夜から陰謀論・反知性主義が渦巻く現代の混沌まで、彼の国を一貫して突き動かし、その寄る辺となってきた理念とは、まさしくキリスト教そのものであった。自由・寛容・狂信・傲慢……相反する両面を携えて、驀進する宗教国家の軌跡を一冊で通覧する。神学・宗教学の泰斗が記す、全く新しいアメリカ史。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

単行本(二〇〇六年)版はじめに

第一章 「アメリカ」の始まり
カトリック大陸アメリカ/カトリック教会の対応/スペインからイングランドへ/ジェイムスタウン

第二章 ニューイングランドの建設
ピルグリムの渡航/メイフラワー契約/マサチューセッツ湾植民地/ニューイングランド以外の植民地

第三章 ピューリタンの信仰と生活
「ニューイングランド方式」/ピューリタン社会の特質/政治と宗教/先住民との関係

第四章 大覚醒
前景/信仰復興(リバイバル)/エドワーズ/ホイットフィールド/フランクリン/信仰復興の影響/奴隷労働の拡大

第五章 独立革命期
独立前夜の攻防/独立時の教会/建国の父祖たちの信仰/憲法と権利章典/諸州における信教の自由

第六章 諸教会の伸展と変容
英国教会/メソジスト教会/長老派教会と会衆派教会/バプテスト教会/独立諸教会/カトリック教会

第七章 アンテベラム時代
第二次信仰復興運動/大衆的信仰の躍進/国内外への伝道/高等教育の拡充/女子高等教育

第八章 新しい信仰の諸形態
ユニテリアンとユニヴァーサリスト/モルモン教/アドヴェンティスト/クリスチャン・サイエンス/エホバの証人/シェイカー/黒人教会

第九章 南北戦争期
道徳問題としての奴隷制/「明白な天命」/奴隷制と民の父リンカン/女性の権利を求めて

第十章 アメリカの膨張
再建時代と残る差別/西部開拓と先住民/第三次信仰復興運動/経済発展と都市化の陰で/教会の女性化と男性性の復権/海を越えた膨張/日本伝道

第十一章 二つの世界大戦
第一次大戦とアメリカの自信/原理主義の台頭/福音派の台頭/不寛容の拡大/第二次大戦と教会

第十二章 戦後から現代へ
神学的課題としての戦後/公民権運動/反知性主義と陰謀論/ヴェトナム戦争/信教の自由と国家への忠誠/政治と宗教のかかわり/女性の権利と教会/カトリック教会の混迷/同性愛と教会/二一世紀の教会と世界/二〇五〇年の世界とアメリカ

参考文献
単行本(二〇〇六年)版あとがき
文庫版あとがき

「キリスト教でたどるアメリカ史」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • アメリカの小説やニュースではキリスト教に関する話や引用がよく出てくる。その背景に詳しくないので何となく読み流していたが、もう少し知りたくなりこちらを手に取った。本書ではアメリカのキリスト教の変遷を軸に アメリカの小説やニュースではキリスト教に関する話や引用がよく出てくる。その背景に詳しくないので何となく読み流していたが、もう少し知りたくなりこちらを手に取った。本書ではアメリカのキリスト教の変遷を軸にアメリカ史が語られる。独立前の時代も分量があり興味深く読めた。国の出自から伝統的に権威への疑念が強く、ピューリタニズムの知性偏重に対して反知性主義が出たり、差別など時代の問題に応じて宗派も分裂統合する。起源の違う移民がまとまるには宗教的な理念の位置づけが大きく、現代も同様。あと伝道者って影響力があるのだなと。 …続きを読む
    buchipanda3
    2020年10月20日
    112人がナイス!しています
  • 【日本に「アメリカ研究」の書物は多いが、「アメリカのキリスト教」という主題は敬遠されたまま】 米国を一貫して突き動かしてきた理念は、キリスト教そのもの。自由・寛容・狂信・正義……相反する価値観が渦巻く中 【日本に「アメリカ研究」の書物は多いが、「アメリカのキリスト教」という主題は敬遠されたまま】 米国を一貫して突き動かしてきた理念は、キリスト教そのもの。自由・寛容・狂信・正義……相反する価値観が渦巻く中を驀進する宗教国家の軌跡を通覧したアメリカ史。「はじめて」で、<「植民地時代」はピューリタンの時代であるが、この時代の研究者が極端に少ないのも日本のアメリカ研究が克服すべき問題点の一つ/アメリカがアメリカと「なっていく」過程を知ることなくして、今日のアメリカをその底流において理解することは困難である>と。⇒ …続きを読む
    ネギっ子gen
    2024年03月31日
    64人がナイス!しています
  • アメリカの歴史はキリスト教と切っては切り離せない。なかなかなかった一般向けのこの通読史はありがたい。先進国で唯一プロテスタント優勢の国で、ハーバード大学などのアイビーリーグはいずれも神学を学ぶ為に設立 アメリカの歴史はキリスト教と切っては切り離せない。なかなかなかった一般向けのこの通読史はありがたい。先進国で唯一プロテスタント優勢の国で、ハーバード大学などのアイビーリーグはいずれも神学を学ぶ為に設立された。3度にわたる信仰復興(リバイバル)や各宗派の勢力争いは興味深い。時に教会は十字軍的な精神で道徳と宗教を守ろうとすることがある。禁酒法や性の禁忌、進化論への抵抗の流れがあり、福音派に繋がった。ビリーグラハムが始めた楽観的で単純なTV大衆伝道が、トランプ大統領を生んだとの指摘など得るものが多い良書でした。 …続きを読む
    おさむ
    2021年02月09日
    44人がナイス!しています

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