余命二億円

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041077672
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余命二億円

  • 著者 周防 柳
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041077672

父の遺産2億円を巡り、二人の息子がぶつかり合う。

交通事故で植物状態になってしまった父親を巡り、延命治療を望む次男と、開業資金を必要とする長男で意見がぶつかり合う。やがてふたりの妻をも巻き込み、田村家は崩壊しようとしていたが……。 交通事故で植物状態になってしまった父親を巡り、延命治療を望む次男と、開業資金を必要とする長男で意見がぶつかり合う。やがてふたりの妻をも巻き込み、田村家は崩壊しようとしていたが……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「余命二億円」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 父親の延命治療を巡り二億円の遺産に翻弄される兄弟。最後に思わぬ真実が明らかになる。根幹のストーリーは単純で登場人物も少ないのでサクッと読める。狡猾な兄と腎臓病を患う弟とそれぞれの夫婦の対比から最初は弟 父親の延命治療を巡り二億円の遺産に翻弄される兄弟。最後に思わぬ真実が明らかになる。根幹のストーリーは単純で登場人物も少ないのでサクッと読める。狡猾な兄と腎臓病を患う弟とそれぞれの夫婦の対比から最初は弟に同情するところもあったが、なんだ、どっちもどっちじゃないかって気になった。作中で弁護士が人の値段について語る。人は自分の未来を買っているのであって過去のことにはビタ一文出さない。確かに慰謝料は老人は安くて医師の卵である若者はバカ高い。他に腎臓病治療の実態などいろいろと考えさせられることの多い小説でもあった。 …続きを読む
    スカラベ
    2021年02月07日
    58人がナイス!しています
  • 工務店を営んでいた父親が不慮の交通事故で植物状態になった。次男の次也は父の延命治療を望んだが、長男の一也はそれに異を唱えた。父が亡くなれば、二億円の遺産が相続される。最初は兄弟のドロドロした相続争いの 工務店を営んでいた父親が不慮の交通事故で植物状態になった。次男の次也は父の延命治療を望んだが、長男の一也はそれに異を唱えた。父が亡くなれば、二億円の遺産が相続される。最初は兄弟のドロドロした相続争いの話かと思っていたが、予想を遥かに上回る奥深い内容でメッチャ楽しむ事ができた。家族とか兄弟とか親子とか夫婦とか、または絆とか色んな要素が積み重ねられた作品で、うまく纏められているなと感心した。 他の人にもオススメしたい作品かな。⭐⭐⭐⭐⭐ …続きを読む
    mr.lupin
    2022年08月12日
    40人がナイス!しています
  • 周防作品2作目。なんだか後味が良いんだか悪いんだか悩んでしまう本作。快復が見込めない父の延命治療をするのかしないのか。見込まれる二億円の遺産で皮算用する兄、頑なに延命を望む弟。兄の主張を嫌悪しながらも 周防作品2作目。なんだか後味が良いんだか悪いんだか悩んでしまう本作。快復が見込めない父の延命治療をするのかしないのか。見込まれる二億円の遺産で皮算用する兄、頑なに延命を望む弟。兄の主張を嫌悪しながらもその現実論に頷いたり、弟の感情に同調しつつもその埒のなさに呆れたり。思わぬ打ち明け話にちょっとヒキつつ、この兄弟、どっちもどっちだ…と感じていたら思わぬ伏兵が…!“延命治療の是非”という軽い話じゃないはずなのに、身も蓋もない村上さんの持論と、本音と虚飾の悲喜交々に、苦笑いするしかありませんでした(^_^;) …続きを読む
    hrmt
    2019年07月25日
    32人がナイス!しています

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