華厳の研究

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044004538
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華厳の研究

  • 著者 鈴木 大拙
  • 訳 杉平 シズ智
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044004538

「この天上の世界は光明そのものである」――大拙が挑む、華厳の思想。

今や世界的に知られるものの、永くタブー視されてきた春画。「単なる大乗仏教哲学ということでなしに、世界思想史上の一期を画するもの」。世界的な仏教学者である鈴木大拙がこう語り注目したもの、それが華厳の教えであった。『華厳経』で描かれる、煌びやかな光に包まれた天上の世界。その悟りの境地の本質とはなにか。我々はどうすればその地に辿り着くことができるのか。「東方哲学」の創始者が、その中心に据えた概念の一つ、「華厳」について自由闊達に論じる。
解説・安藤礼二
今や世界的に知られるものの、永くタブー視されてきた春画。「単なる大乗仏教哲学ということでなしに、世界思想史上の一期を画するもの」。世界的な仏教学者である鈴木大拙がこう語り注目したもの、それが華厳の教えであった。『華厳経』で描かれる、煌びやかな光に包まれた天上の世界。その悟りの境地の本質とはなにか。我々はどうすればその地に辿り着くことができるのか。「東方哲学」の創始者が、その中心に据えた概念の一つ、「華厳」について自由闊達に論じる。
解説・安藤礼二

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序文

第一篇 禅から華厳経へ
第二篇 華厳経、菩薩理想及び仏陀
第三篇 菩薩の住処
第四篇 華厳経における発菩提心

原註
訳者あとがき
解説 安藤礼二

「華厳の研究」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この表現世界の、無時間性、無礙、光。言葉は世界を分ける、ゆえに分けえないことを主張したいとき、その方途が過激になると、言葉で語らず、残さず、ということになりかねない。それではしぼむ。そこで、不や、延々 この表現世界の、無時間性、無礙、光。言葉は世界を分ける、ゆえに分けえないことを主張したいとき、その方途が過激になると、言葉で語らず、残さず、ということになりかねない。それではしぼむ。そこで、不や、延々の列挙、という姿、それ自体は有限であるもので、無限の世界を後ろに存在させる、垣間見させる、そういう表現世界を成した。と今のところは読んだ。 …続きを読む
    yutaro sata
    2022年11月09日
    32人がナイス!しています
  • 松は竹、竹は松であり、しかも松は松、竹は竹である。華厳思想は事と事の間の障害を外し、両者が浸透する宇宙を現出させる。「事事無礙」と呼ぶこの宇宙は物や事からできた世界の奥へ思考を進める。法蔵は則天武后に 松は竹、竹は松であり、しかも松は松、竹は竹である。華厳思想は事と事の間の障害を外し、両者が浸透する宇宙を現出させる。「事事無礙」と呼ぶこの宇宙は物や事からできた世界の奥へ思考を進める。法蔵は則天武后にこのイメージを合わせ鏡に映る蝋燭の火に喩えた。この蝋燭の火が無限反射するイメージは、数学では自己相似的なフラクタル集合f(f(x))に解釈可能だが、「事事無礙」では蝋燭の火(変数)が一つでなく、森羅万象が無限反射する。本書は「入法界品」中の「毘盧舎那荘厳蔵楼閣」を中心に、この大楼閣宇宙から自己とは何かと問う。 …続きを読む
    roughfractus02
    2021年03月01日
    9人がナイス!しています

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