小説 熱海殺人事件

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041076637
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小説 熱海殺人事件

  • 著者 つか こうへい
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041076637

木村伝兵衛、角川文庫に降臨! つかこうへいの伝説的戯曲の小説版!

くわえ煙草の敏腕刑事・伝兵衛に手渡された熱海海岸で起きた殺人事件。若手刑事と婦人警官とともに容疑者・大山金太郎の取り調べを行う中で、伝兵衛はこの殺人事件を美的に完璧な大犯罪に仕立てていく……。 くわえ煙草の敏腕刑事・伝兵衛に手渡された熱海海岸で起きた殺人事件。若手刑事と婦人警官とともに容疑者・大山金太郎の取り調べを行う中で、伝兵衛はこの殺人事件を美的に完璧な大犯罪に仕立てていく……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「小説 熱海殺人事件」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 評価に悩む。いまいち入り込めなかった自分も悪いのだが、コメディといえばコメディなのかな?どこにでもありそうな事件。事実など度外視していかに虚飾をし大掛かりな事件にするかというのに終始している。所々舞台 評価に悩む。いまいち入り込めなかった自分も悪いのだが、コメディといえばコメディなのかな?どこにでもありそうな事件。事実など度外視していかに虚飾をし大掛かりな事件にするかというのに終始している。所々舞台めいたことをやったり、罵詈雑言をあびせたりしつつ、物語はストンとはまり込む。共同体幻想みたいなものへの風刺とか、戦後の日本社会への批判とか色々と込められてそうなのだが多分いまいち判然としないのは僕の感覚がまだハマってない(それなりの年代になるとこの風刺の本当の意味とかわかると思うのだが…)。いつか再読かな。 …続きを読む
    神太郎
    2023年01月13日
    29人がナイス!しています
  • 中島梓さんが評論していたので読んでみました。結果、読んでも読まなくてもよかった、と言う事は限りなく読まなくてもよかった笑。ナンセンスギャグが光りつつ滑る、異色コメディですね。すごいインパクトではありま 中島梓さんが評論していたので読んでみました。結果、読んでも読まなくてもよかった、と言う事は限りなく読まなくてもよかった笑。ナンセンスギャグが光りつつ滑る、異色コメディですね。すごいインパクトではあります。 中島梓さんはよくぞドラマトゥルギーだの蟹工船だの引用してこの本を評論したなぁと。さすがにプロレタリア文学とは言ってません。この本を文学評論の範囲に入れてしまうなんてぶっとびすぎです笑。 とは言え、つかこうへいさんは文章のプロですね。最後の長ゼリフに芯の強さを感じました。 …続きを読む
    Y.Terminator
    2022年09月04日
    4人がナイス!しています
  • 先日TVでつかこうへいを取り上げていて、10年ぶりぐらいで読み返してみた。面白さだけでなく、時代への諷刺や、過去への郷愁といったものも感じられる。犯罪の原因が、恰好良く言えば不条理というか、犯罪者の気分に 先日TVでつかこうへいを取り上げていて、10年ぶりぐらいで読み返してみた。面白さだけでなく、時代への諷刺や、過去への郷愁といったものも感じられる。犯罪の原因が、恰好良く言えば不条理というか、犯罪者の気分に依存し、重犯罪が簡単に起こりうることへの皮肉が少しあるのかも知れない。登場人物4人が喋りまくる作品だが、一級のエンターテインメントでユーモア満載。時に鋭い刃を投げかけ、異常な世界が現れてくる。特に最後の畳みかけは圧巻。ただ基本的に取り調べ室だけで展開する設定はあまりに演劇的。やはり舞台で見たい作品。 …続きを読む
    ダージリン
    2020年07月10日
    3人がナイス!しています

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