みかんとひよどり

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年02月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041075456

みかんとひよどり

  • 著者 近藤 史恵
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年02月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041075456

「肉を焼くことは、対話だ」ジビエを通して繋がる、ふたりの成長物語

始めたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と共に途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。
かねてからジビエを料理したいと考えた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるように交渉する。しかし、あっさり断られてしまい――。
夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。謎の趣味を持つ敏腕サービス係。
ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。
人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語。
始めたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と共に途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。
かねてからジビエを料理したいと考えた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるように交渉する。しかし、あっさり断られてしまい――。
夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。謎の趣味を持つ敏腕サービス係。
ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。
人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「みかんとひよどり」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 京都洛北のフレンチレストランシェフと猟師の間に生まれる、さっぱりとした男の友情。全く馴染みのない狩猟の世界。そのプラス面・マイナス面がバランスよく語られ、好感が持てます。軽めのミステリーを楽しみながら 京都洛北のフレンチレストランシェフと猟師の間に生まれる、さっぱりとした男の友情。全く馴染みのない狩猟の世界。そのプラス面・マイナス面がバランスよく語られ、好感が持てます。軽めのミステリーを楽しみながら、ジビエ料理の驚きと情熱の味がもたらす感動を述べたくなるし、犬の背中をがしがしと撫でたくなります。 …続きを読む
    旅するランナー
    2020年04月06日
    239人がナイス!しています
  • 多くある飲食店が舞台の小説の一冊だが、料理人とお客との関係が描かれるのではなく、フレンチレストランの雇われシェフ潮田、山で遭難しかけた潮田を助けた猟師大高の二人に、二人がそれぞれ飼っている二匹の犬が中 多くある飲食店が舞台の小説の一冊だが、料理人とお客との関係が描かれるのではなく、フレンチレストランの雇われシェフ潮田、山で遭難しかけた潮田を助けた猟師大高の二人に、二人がそれぞれ飼っている二匹の犬が中心に進む物語。その中で起こる事件から、“命をいただく”ということの意味を改めて考えさせられる作品だった。そして最後に近藤さん『みかんとひよどり』という題名に込められた意味も見えてくる。男性二人のキラと対照的なオーナー澤山と店員若葉の女性二人のキラが光っていた。一度本格的なジビエ料理に挑戦してみたいと思った。 …続きを読む
    hiro
    2019年04月06日
    239人がナイス!しています
  • 可愛いタイトルと温かいカバーから醸し出す空気感。ところがだ、命を食べることを考えさせられる作品だった。有害鳥獣問題は私の地域にもある。(鹿肉もたまに頂く)命と食べ物を効率で簡単に切り分ける社会。暮らし 可愛いタイトルと温かいカバーから醸し出す空気感。ところがだ、命を食べることを考えさせられる作品だった。有害鳥獣問題は私の地域にもある。(鹿肉もたまに頂く)命と食べ物を効率で簡単に切り分ける社会。暮らしは便利になり時間から自由になれたはずなのに社会は複雑さを増す・・本当にだ。各章のジビエ料理の想像が膨らむが、こんな太っ腹なオーナーが沢山いて、食べられる事もなく焼却処分される生き物が減ると良いなって思った。無骨な大高がカッコイイのと、二匹の犬・マタベーとピリカがこの作品を優しくしている。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2019年04月16日
    238人がナイス!しています

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