祭火小夜の後悔

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年10月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041074411

祭火小夜の後悔

  • 著者 秋竹 サラダ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年10月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041074411

第25回日本ホラー小説大賞〈大賞&読者賞〉受賞作 ホラ大初のダブル受賞

第25回日本ホラー小説大賞〈大賞〉および〈読者賞〉受賞作

怪異現象に立ち向かうニューヒロイン誕生!

◆選評より
綾辻行人 ――前半に語られる三つの怪異譚がそれぞれにとても佳い。随所に「怖さ」を描くセンスが光る。全体として大いに作者の才気を感じさせる
貴志祐介 ――それぞれのエピソードのアイデアが秀逸。「しげとら」の趣向もおもしろい。ホラーの多様性を示せる
宮部みゆき ――作品全体を支えるヒロイン・祭火小夜の清楚な魅力と、全体に淡く漂う叙情性にも惹かれました

「私に、不思議な存在の知識を教えてくれたのは、兄でした」。怪異現象に詳しい女子高校生・祭火小夜(まつりび・さや)。これは、彼女との、ある夏の話。/

第1話 床下に潜む:田舎の高校で数学教師をしている坂口。用事で旧校舎を訪れ、一枚だけ色の違う床板を発見する。さらに、見知らぬ生徒・祭火と遭遇し、床板をひっくり返すという謎の存在に関する話を聞いた。夜、旧校舎に再び行った坂口が目撃したのは……。/

第2話 にじり寄る:浅井という少年は、巨大なムカデのようなものに憑かれて悩んでいた。ある日、それに関する決まりごとを破ってしまい最悪の事態に陥る。そんな折、一学年先輩である祭火と出会い、解決法を教えられるが……。/

第3話 しげとら:幼いころに「しげとら」と取引をした糸川葵。取引から10年経ち高校生になった彼女は、クラスメイトの祭火から、ある言葉を投げかけられる。/

第4話 祭りの夜に:そして夏休みの初日、祭火小夜が困っていると知った3人は、あることに協力するため祭火とともに一晩のドライブをすることに。「祭りの夜に、魔物が出るのです」。山のトンネルを潜り抜けて、魔物と対峙する一夜が始まった……。


装画:ねこ助

第25回日本ホラー小説大賞〈大賞〉および〈読者賞〉受賞作

怪異現象に立ち向かうニューヒロイン誕生!

◆選評より
綾辻行人 ――前半に語られる三つの怪異譚がそれぞれにとても佳い。随所に「怖さ」を描くセンスが光る。全体として大いに作者の才気を感じさせる
貴志祐介 ――それぞれのエピソードのアイデアが秀逸。「しげとら」の趣向もおもしろい。ホラーの多様性を示せる
宮部みゆき ――作品全体を支えるヒロイン・祭火小夜の清楚な魅力と、全体に淡く漂う叙情性にも惹かれました

「私に、不思議な存在の知識を教えてくれたのは、兄でした」。怪異現象に詳しい女子高校生・祭火小夜(まつりび・さや)。これは、彼女との、ある夏の話。/

第1話 床下に潜む:田舎の高校で数学教師をしている坂口。用事で旧校舎を訪れ、一枚だけ色の違う床板を発見する。さらに、見知らぬ生徒・祭火と遭遇し、床板をひっくり返すという謎の存在に関する話を聞いた。夜、旧校舎に再び行った坂口が目撃したのは……。/

第2話 にじり寄る:浅井という少年は、巨大なムカデのようなものに憑かれて悩んでいた。ある日、それに関する決まりごとを破ってしまい最悪の事態に陥る。そんな折、一学年先輩である祭火と出会い、解決法を教えられるが……。/

第3話 しげとら:幼いころに「しげとら」と取引をした糸川葵。取引から10年経ち高校生になった彼女は、クラスメイトの祭火から、ある言葉を投げかけられる。/

第4話 祭りの夜に:そして夏休みの初日、祭火小夜が困っていると知った3人は、あることに協力するため祭火とともに一晩のドライブをすることに。「祭りの夜に、魔物が出るのです」。山のトンネルを潜り抜けて、魔物と対峙する一夜が始まった……。


装画:ねこ助

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「祭火小夜の後悔」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 昨日の『黒いピラミッド』に続いて2作目、第25回日本ホラー小説大賞大賞&読者賞ダブル受賞デビュー作です。本作の方がホラー小説大賞らしい作品でした。連作短・中編集ですが、オススメは『床下に潜む』です。著者 昨日の『黒いピラミッド』に続いて2作目、第25回日本ホラー小説大賞大賞&読者賞ダブル受賞デビュー作です。本作の方がホラー小説大賞らしい作品でした。連作短・中編集ですが、オススメは『床下に潜む』です。著者は25歳と若く、本作は処女作なので、今後に期待が持てます。 …続きを読む
    starbro
    2018年11月14日
    219人がナイス!しています
  • 同時にホラー大賞となった【黒いピラミッド】と比べると、こちらが断然好み。前半の3つの怪異譚【床下に潜む】【にじり寄る】【しげとら】どれも発想の豊かさと一捻りある結末を楽しむ。特に最終話の【しげとら】の「貸し 同時にホラー大賞となった【黒いピラミッド】と比べると、こちらが断然好み。前半の3つの怪異譚【床下に潜む】【にじり寄る】【しげとら】どれも発想の豊かさと一捻りある結末を楽しむ。特に最終話の【しげとら】の「貸したものを10年後に受け取りに来る」妖怪との駆け引きの場面にぞくぞくとさせられた。この3つの話で結びつけられた「チーム」が祭火小夜の抱えるある問題に挑む後半は「?」だらけの始まりからの「おぉ!」となる意外な真相にも驚いた。全編に漂う淡い抒情性も良し。小夜の兄の逸話や更なる怪異譚、読んでみたい、と思う。 …続きを読む
    みっちゃん
    2019年01月18日
    164人がナイス!しています
  • 「怖い」というよりも読後に「寂しい」や「不思議な」という感情がこみ上げてくる作品。キャラクター達のどこか自虐的だったり、意外と図太くてコミカルなのも怖さを軽減しているのかもしれません。そのため、脳内イ 「怖い」というよりも読後に「寂しい」や「不思議な」という感情がこみ上げてくる作品。キャラクター達のどこか自虐的だったり、意外と図太くてコミカルなのも怖さを軽減しているのかもしれません。そのため、脳内イメージは『HoLic』風のイラストで再現されていました。「床下に潜む」はしっかりした怪談風。「にじり寄る」は人間の方が怖いわ!そして「しげとら」は何も分からない時分で交わした契約程、後で怖いものはないよね。しかし、小夜ちゃんのお兄さんがした意味はやっぱり、そうか・・・ラスト、残った彼らは無事に帰れたのだろうか …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2019年01月14日
    109人がナイス!しています

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著者紹介

秋竹 サラダ(あきたけ さらだ)

1992年埼玉県生まれ。キャラクター青春小説とホラーを融合した作風で、今後の活躍が期待される。

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