赤い雪

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年01月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
168
ISBN:
9784041071908

赤い雪

  • 著者 甲斐 さやか
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年01月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
168
ISBN:
9784041071908

あの雪の日、記憶からも現実からも弟は消えた――

30年前の誘拐事件を追う木立省吾は、容疑者の娘・江藤早百合を見つけたことから、被害者の兄・白川一希に接触を図る。一希の曖昧な記憶と葛藤の奥に潜む、衝撃の結末とは――静かに迫りくるヒューマンサスペンス! 30年前の誘拐事件を追う木立省吾は、容疑者の娘・江藤早百合を見つけたことから、被害者の兄・白川一希に接触を図る。一希の曖昧な記憶と葛藤の奥に潜む、衝撃の結末とは――静かに迫りくるヒューマンサスペンス!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「赤い雪」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 30年前の激しい雪の日、ホワイトアウトの向こうに姿を消した弟。曖昧な記憶の中に、正体不明の負い目を抱え続けてきた主人公。略取を疑われたものの罪に問われることのなかった女を別の事件から追う記者。二人が開け 30年前の激しい雪の日、ホワイトアウトの向こうに姿を消した弟。曖昧な記憶の中に、正体不明の負い目を抱え続けてきた主人公。略取を疑われたものの罪に問われることのなかった女を別の事件から追う記者。二人が開けたパンドラの箱には、溶けぬ雪のように重く救いようの無い真実が横たわっていた。女の罪そのものより蓋をし続けてきた記憶にフォーカスした点は非常に良かったが、終盤で後出しのように畳み掛けられた印象で、結末へ繋がる納得のエピソードをもっと盛り込んでほしかった。赤錆に染め上げられた雪など視覚的な描写がとても印象深い。 …続きを読む
    🐾Yoko Omoto🐾
    2019年03月23日
    152人がナイス!しています
  • ホワイトアウトの中で消えた弟。重厚な北欧ミステリーには遠く及ばない、もどかしいばかりの物語。少年期に起きた事件の書き替えられた記憶と警察に話した嘘を確かめるたに加害者の元を訪ねる兄、時効後も事件を追い ホワイトアウトの中で消えた弟。重厚な北欧ミステリーには遠く及ばない、もどかしいばかりの物語。少年期に起きた事件の書き替えられた記憶と警察に話した嘘を確かめるたに加害者の元を訪ねる兄、時効後も事件を追い続けたフリーライターの考える通りの事件だし。頭の中の霧が晴れても事件の後味の悪さが半端ではない。疑わしきは罰せずなのだが、なぜ当時の警察は容疑者宅のアパートの中まで調べなかったのか、あり得んなあ。時間を無駄にしたような読書もたまにはあるけれど。まじで、2時間ドラマよりもつまらなかった。 …続きを読む
    ケンイチミズバ
    2019年02月12日
    108人がナイス!しています
  • 2月公開映画の原作本。30年前ある村で雪が降り続く中、一人の少年が忽然と姿を消してしまう。その少年・卓巳の兄である白川一希が誘拐事件を追う記者の木立省吾と、容疑者の娘である江藤早百合と接点を持つ事で曖昧 2月公開映画の原作本。30年前ある村で雪が降り続く中、一人の少年が忽然と姿を消してしまう。その少年・卓巳の兄である白川一希が誘拐事件を追う記者の木立省吾と、容疑者の娘である江藤早百合と接点を持つ事で曖昧だった記憶が明らかになって行く。165ページと言う少ない文字数の為、登場人物達の細かな設定や少年時代の心理描写などが少なく、ラストに明かされる真実に驚きはするもののストンと落ちないのが残念だ。早百合の母親の江藤早奈江についても、もっと掘り下げて欲しかった。雪で覆われた閉塞感とほの暗さを感じたサスペンス作品。 …続きを読む
    sayuri
    2019年02月22日
    54人がナイス!しています

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