七月のテロメアが尽きるまで

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年04月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
274
ISBN:
9784048938532
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七月のテロメアが尽きるまで

  • 著者 天沢 夏月
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年04月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
274
ISBN:
9784048938532

二人の結末を見届けた時、きっともう一度読み返したくなる――。

 人付き合いを避け生きてきた高校生の内村秀は、ある日クラスメイトの飯山直佳が落としたUSBメモリを拾う。その中身、「遺書」を見てしまったことから、奇妙な交流は始まった。やがて秀は直佳が進行性の記憶障害を患い、自殺を願っていることを知り……。
「君が死ぬときは、僕も死ぬ。それが嫌なら君は生き続けろ」
「……内村くん、すごく馬鹿なこと言ってる自覚は?」
 約束に隠された本当の想いを知った時、きっと最初からページをめくりたくなる。切なく美しい物語。
 人付き合いを避け生きてきた高校生の内村秀は、ある日クラスメイトの飯山直佳が落としたUSBメモリを拾う。その中身、「遺書」を見てしまったことから、奇妙な交流は始まった。やがて秀は直佳が進行性の記憶障害を患い、自殺を願っていることを知り……。
「君が死ぬときは、僕も死ぬ。それが嫌なら君は生き続けろ」
「……内村くん、すごく馬鹿なこと言ってる自覚は?」
 約束に隠された本当の想いを知った時、きっと最初からページをめくりたくなる。切なく美しい物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

イラスト

登場人物

内村秀

人付き合いを避けて生きる、ひねくれもので排他的な男子高校生。
ある日偶然、直佳が落としたUSBメモリから彼女の秘密を知ることになる。

飯山直佳

明るく元気なイマドキな女子高生を振る舞っているが、重大な記憶障害を抱えている。
病気のことはみんなに内緒だったが、秀に知られてしまい……。

おすすめコメント

~担当編集コメント~
夏を舞台にした青春小説で、細やかに雨が降り続けるような美しくも儚い物語になっています
タイトルの「テロメア」とは「細胞の寿命」を意味する言葉。七月のテロメア、七月の終わり。
記憶を失いつつある少女とすごす「七月の物語」が一体どんな結末を迎えるのか。
そして読み終わった後にもう一度読み返すと、一回目とは少しだけ意味が変わって見えるはず……!
是非お手に取って頂ければ幸いです。

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「七月のテロメアが尽きるまで」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 〝許されてしまう気がするから、見たくなかった。僕は許されたくない。君の命を救えない僕を、許したくない(内村)〟人付き合いを避けてきた高校生・内村と自殺を望む記憶を失いつつある少女・飯山。自殺をしてもし 〝許されてしまう気がするから、見たくなかった。僕は許されたくない。君の命を救えない僕を、許したくない(内村)〟人付き合いを避けてきた高校生・内村と自殺を望む記憶を失いつつある少女・飯山。自殺をしてもしなくても避けられない、痛みや苦しみを伴う決められた結末。救いがない重めなストーリーでありながら、飯山の明るい性格や内村の捻くれた性格が奏でる音が悲壮さを薄味にしている。それでも、飯山を救えない内村の苦悩や無力感がずしっとくるし、無力ながらも飯山に生きてほしいと願う内村の想いが切なく、この結末に泣いてしまった。 …続きを読む
    黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
    2018年05月22日
    120人がナイス!しています
  • 無力感ばかりが募る。それは若くして亡くなった彼女のせいではなく、病を抱えているすべてのひとに対していつも思うことだ。誰にも治せず、誰にも死期は決められない。ひとは生まれたときから死に向かっているという 無力感ばかりが募る。それは若くして亡くなった彼女のせいではなく、病を抱えているすべてのひとに対していつも思うことだ。誰にも治せず、誰にも死期は決められない。ひとは生まれたときから死に向かっているというどうしようもない事実。 …続きを読む
    佐島楓
    2018年05月01日
    69人がナイス!しています
  • 生きることの素晴らしさ、力強さ、美しさをひしひしと感じた素敵な物語でした。作中でよく使われていた「透明」という色、秀がプチトマトが嫌いな理由を「人の体が潰れる音みたい」と話していたシーン、雨や水の透明 生きることの素晴らしさ、力強さ、美しさをひしひしと感じた素敵な物語でした。作中でよく使われていた「透明」という色、秀がプチトマトが嫌いな理由を「人の体が潰れる音みたい」と話していたシーン、雨や水の透明感のある描写はとても天沢さんらしさが出ていたと思います。誰でも生きることには必ず意味がある。クライマックスで秀が直佳に「生きろ」と声を何度もかけるシーンには生命の力強さにただただ感動という言葉しか思いつかない程でした。作風が爽やかなイメージのある作者ですが、今作はしっとりめなお話で新鮮な感じを受けました。 …続きを読む
    ami*15
    2018年07月18日
    50人がナイス!しています

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