大工一代

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年01月25日
判型:
文庫判
ページ数:
352
ISBN:
9784044003807
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大工一代

  • 著者 平田 雅哉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年01月25日
判型:
文庫判
ページ数:
352
ISBN:
9784044003807

映画化もされた伝説の名工が波瀾の人生と職人魂を語る一代記、初の文庫化!

「こういう生き方もあったという事を、老人はもう一度思出し、青年ははじめて知ってもらいたい」――福田恆存(本書「序」より)

大阪に平田ありと言われた名工、平田雅哉。吉兆、つるや旅館、大観荘、朝香宮邸茶席など手がけた名建築は数知れず。「建築は風呂敷には包まれん。出来上がりが気に入らんからと言って、引っさげて持って帰るわけにはいかん」が口ぐせで、腕の良さもあくの強さも天下一品。己の経験と勘のみ信じる職人魂と波瀾の人生は、福田恆存や今東光らをも魅了した。
森繁久弥主演で映画化された大棟梁の心得帖、初の文庫化!

序文・福田恆存
解説・塩野米松



「こういう生き方もあったという事を、老人はもう一度思出し、青年ははじめて知ってもらいたい」――福田恆存(本書「序」より)

大阪に平田ありと言われた名工、平田雅哉。吉兆、つるや旅館、大観荘、朝香宮邸茶席など手がけた名建築は数知れず。「建築は風呂敷には包まれん。出来上がりが気に入らんからと言って、引っさげて持って帰るわけにはいかん」が口ぐせで、腕の良さもあくの強さも天下一品。己の経験と勘のみ信じる職人魂と波瀾の人生は、福田恆存や今東光らをも魅了した。
森繁久弥主演で映画化された大棟梁の心得帖、初の文庫化!

序文・福田恆存
解説・塩野米松



※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序  福田恆存
平田雅哉氏のこと  今 東光

大工は馬鹿でも利巧でも出来ぬ
宮様とノーネクタイ/坪不足の中傷/聖心女学院の茶室/山邑邸のもめごと/大工の信用
墨壺と「呑んだの惣」
扇タル木/坊主持の製図/老大工黒徳/土方との喧嘩/弟子の狂言自殺
師匠もない弟子もない
言葉の失敗/博徒と間違われる/身分不相応は恥/飛田での喧嘩/大工の冥加/京都の瓦屋
若者今昔
中隊長と女の手紙
迷信と奇跡
父は堺の大工/赤穂討入り
子を連れて
殴ったのが縁/大倉山の決斗
藤原棟梁との手合い
あみだ籤に当たった女/用心棒
大工心得帖
亀の甲より年の功/大工に泥棒なし/大工心得
材木と庭園
材木の話/続大工心得/庭園の話
町内物語
首つりの処理/長靴も時の氏神/三道楽/女を買い損ねる/賭博打の世話
終戦前後
彫刻を始める/伊藤彦造発病/丸公は苦手/疎開で大工閑日月
老彫刻家の世話
彫刻は好き/老彫刻家
動物物語
猫/犬/子供の頃/青年の頃/鼠/いたち
菊の御紋章
親心
眼病
社長より棟梁
失敗談三つ
建築は風呂敷に包まれぬ
出合帳場/枚方万里荘/児島嘉助さん<外字>兆さん/施主と喧嘩/三度目の喧嘩/中川宗匠/中山悦治さん/中山さんの思い出/猪飼九兵衛さんと茶室/職人の智恵/山邑太左衛門さん/右近邸の茶室
美人画蒐集
木谷千種夫妻/北野恒富さん/「おはんさん」のこと/山川秀峯さん
子供の死
テイ輔のこと/テイ輔の成長/テイ輔の発病/死とその後

あとがき  内田克己

年譜
復刊によせて  平田雅映
文庫版解説  塩野米松

「大工一代」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 名工と言われた平田さんの聞書き。数奇屋建築において多くの人から引く手あまただった大工。竹を割ったような生き様が読んでいて気持ちいいです。「自分の職に生きる事」「金を残すより仕事を残せ」良い言葉です。仕 名工と言われた平田さんの聞書き。数奇屋建築において多くの人から引く手あまただった大工。竹を割ったような生き様が読んでいて気持ちいいです。「自分の職に生きる事」「金を残すより仕事を残せ」良い言葉です。仕事を楽しめと言う平田さんの言葉が今、しみじみと心に染み入ってきます。ワクワクするように仕事に真剣に向かえと言われているようで我が身を振り返って反省。 …続きを読む
    to boy
    2018年02月28日
    19人がナイス!しています
  • 図書館本。手にとったら聞き書きだったので、読みやすいわな、と借りてみた。数寄屋造りの名匠だった棟梁がいろいろと語るのだけど、そういう建築のこまかいところにはまるで言及されず。むしろ明治から大正期の市井 図書館本。手にとったら聞き書きだったので、読みやすいわな、と借りてみた。数寄屋造りの名匠だった棟梁がいろいろと語るのだけど、そういう建築のこまかいところにはまるで言及されず。むしろ明治から大正期の市井の貧しさ、職人労働の実態、大工仕事のナンギさ、数寄屋造りなんか頼むお大尽のワガママとケチばかりが、頭にのこる。 仕事にかける意地と気性の烈しさ、反して仕事での神経の細かさ、舌を巻く行き届き方は、最近の職人からは失われた気風なのかもしれない。 …続きを読む
    seichan
    2021年08月01日
    2人がナイス!しています
  • 楽しく拝読しました。数寄屋建築や茶室についてほとあ書かれておらず、そこは残念でした。 楽しく拝読しました。数寄屋建築や茶室についてほとあ書かれておらず、そこは残念でした。
    Kuliyama
    2018年09月12日
    0人がナイス!しています

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