お茶壺道中

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年03月04日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784041066102

お茶壺道中

  • 著者 梶 よう子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年03月04日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784041066102

「これが将軍にお届けする。最後の御茶です」 注目の著者による、時代長編

移りゆく時代にあっても、変わらないものとは──。
将軍に献上される御茶を、毎年初夏に宇治から江戸へ運ぶ行列──御茶壷道中。その行列を見るのを楽しみにしている宇治出身の仁吉は、日本橋の葉茶屋・森山園の奉公人だ。
安政六年の今年も、間もなくその行列がやってこようとしていた。仁吉は十五歳になり大旦那太兵衛のもと元服を無事を終え「仁太郎」の名を与えられたが、孫娘で内儀のお徳は、なにかと彼に厳しくあたるのだった。そんな矢先、彼は、太兵衛に連れられて、旗本の阿部正外の屋敷を訪ねることになる──。阿部との出逢いが、日本一の葉茶屋を目指す仁太郎の人生を、大きく変えようとしていた。
移りゆく時代にあっても、変わらないものとは──。
将軍に献上される御茶を、毎年初夏に宇治から江戸へ運ぶ行列──御茶壷道中。その行列を見るのを楽しみにしている宇治出身の仁吉は、日本橋の葉茶屋・森山園の奉公人だ。
安政六年の今年も、間もなくその行列がやってこようとしていた。仁吉は十五歳になり大旦那太兵衛のもと元服を無事を終え「仁太郎」の名を与えられたが、孫娘で内儀のお徳は、なにかと彼に厳しくあたるのだった。そんな矢先、彼は、太兵衛に連れられて、旗本の阿部正外の屋敷を訪ねることになる──。阿部との出逢いが、日本一の葉茶屋を目指す仁太郎の人生を、大きく変えようとしていた。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「お茶壺道中」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『北斎まんだら』『ヨイ豊』の梶よう子の新作だから大いに期待して読んだが、ちょっと物足りなかった。もっと「お茶壷道中」そのものが、読みたかった。建仁寺に始まり、江戸の将軍に献上される「道中」 そのものが 『北斎まんだら』『ヨイ豊』の梶よう子の新作だから大いに期待して読んだが、ちょっと物足りなかった。もっと「お茶壷道中」そのものが、読みたかった。建仁寺に始まり、江戸の将軍に献上される「道中」 そのものが知りたかった。黒船来航前後から、幕末の「時代」(主人公が「生麦事件」の目撃者になったり、「寺田屋」のお龍と会ったり)は描かれているが、匂い立つようなお茶の世界が、もっともっと欲しかった。 …続きを読む
    鉄之助
    2019年09月10日
    219人がナイス!しています
  • 幕末を背景に宇治のお茶をこよなく愛する主人公、真面目で一生懸命で優しい、必ずや幸せになってと望む通りになってめでたしめでたし! 幕末を背景に宇治のお茶をこよなく愛する主人公、真面目で一生懸命で優しい、必ずや幸せになってと望む通りになってめでたしめでたし!
    初美マリン
    2019年06月07日
    115人がナイス!しています
  • 幕末を舞台に、お茶の商いに打ち込んだ男の生き方を描いた時代小説。主人公は幼名、仁吉、元服して仁太郎と名乗る葉茶屋の奉公人。お茶壺道中とは、将軍に献上される御茶を、宇治から江戸へ運ぶ行列で大名行列より権 幕末を舞台に、お茶の商いに打ち込んだ男の生き方を描いた時代小説。主人公は幼名、仁吉、元服して仁太郎と名乗る葉茶屋の奉公人。お茶壺道中とは、将軍に献上される御茶を、宇治から江戸へ運ぶ行列で大名行列より権威があったらしい。そんな説明が序盤にあり、その後、仁太郎は旗本の阿部正外の屋敷を訪ねた。それを機会に一流の葉茶屋を目指すことになる。激動の時代の変化を背景に、当時のお茶というものの扱いが丁寧に表現されていて、同時に仁太郎のお茶に対しての入れ込みがしっかりと描かれていた、親しみやすい時代小説だった。 …続きを読む
    のぶ
    2019年03月24日
    92人がナイス!しています

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