砂子のなかより青き草 清少納言と中宮定子

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041066058
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砂子のなかより青き草 清少納言と中宮定子

  • 著者 宮木 あや子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041066058

『枕草子』には綴られなかった、清少納言(アラサー)の恋と悲劇そして幸せ

美しいあの方のお傍に、恥じることなくいられるだけの強さが、ほしい――

平安中期、時の帝の寵愛を受ける中宮(平安時代の皇后)定子に仕えることになったなき子(清少納言)。
当時としては「年増」と呼ばれる年齢になってから才を買われて宮中に入ったなき子だが、定子に瞬く間に魅了される。
華やかな宮廷で卑屈に縮こまっていたなき子の心をほぐしてくれた、眩いほどに美しい年下の主人。
「女が学をつけても良いことは何もない」といわれていた時代、共に息苦しさを感じていた定子と清少納言は強い絆で結ばれていくが、定子の父の死によって栄華を誇った一族は瞬く間に凋落していく……。

定子の兄・伊周との身分違いの恋に苦しむなき子、そして紫式部との因縁。
悲運の時代を描いた哀切にして美しい平安絵巻に仮託した、女性の自立の物語。

「わたくしたちがずっとその心を忘れなければ、女が役に就ける御世がきっと来る。この悔しさを、のちの世の女は味わわなくてすむようになる」
美しいあの方のお傍に、恥じることなくいられるだけの強さが、ほしい――

平安中期、時の帝の寵愛を受ける中宮(平安時代の皇后)定子に仕えることになったなき子(清少納言)。
当時としては「年増」と呼ばれる年齢になってから才を買われて宮中に入ったなき子だが、定子に瞬く間に魅了される。
華やかな宮廷で卑屈に縮こまっていたなき子の心をほぐしてくれた、眩いほどに美しい年下の主人。
「女が学をつけても良いことは何もない」といわれていた時代、共に息苦しさを感じていた定子と清少納言は強い絆で結ばれていくが、定子の父の死によって栄華を誇った一族は瞬く間に凋落していく……。

定子の兄・伊周との身分違いの恋に苦しむなき子、そして紫式部との因縁。
悲運の時代を描いた哀切にして美しい平安絵巻に仮託した、女性の自立の物語。

「わたくしたちがずっとその心を忘れなければ、女が役に就ける御世がきっと来る。この悔しさを、のちの世の女は味わわなくてすむようになる」

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「砂子のなかより青き草 清少納言と中宮定子」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 宮木版平安絵巻は女達の情念渦巻く物語。宮中の華やかさの裏に潜む、嫉妬に荒れ狂う女達の陰湿さ強かさが怖い。ずる賢くて意地悪で、けれどみな宮中で生き抜くのに必死で。女同士のドロドロした感情のぶつかり合い、 宮木版平安絵巻は女達の情念渦巻く物語。宮中の華やかさの裏に潜む、嫉妬に荒れ狂う女達の陰湿さ強かさが怖い。ずる賢くて意地悪で、けれどみな宮中で生き抜くのに必死で。女同士のドロドロした感情のぶつかり合い、駆け引きに背筋がぞわりとなった。今まで私が持っていた清少納言のイメージは、中宮・定子を陰から支える、朗らかで賢く如才のない女性。そんな清少納言の恋愛ものが読めて新鮮だった。また紫式部がここまで悪く描かれる物語は初めてかも。いくら清少納言サイドの話とはいえ紫式部がここまで悪者になるとは…ちょっと違和感を感じた。 …続きを読む
    nico🐬波待ち中
    2019年02月02日
    101人がナイス!しています
  • ー所々、砂子の中より、青き草うち見えて、さびしげなるこそ、あはれなれー華やかで才気ある女たちが集まっても権力には勝てないかもしれない・・それでも女性たちは少しの楽しみを望んで戦った。どうしても伝えたい ー所々、砂子の中より、青き草うち見えて、さびしげなるこそ、あはれなれー華やかで才気ある女たちが集まっても権力には勝てないかもしれない・・それでも女性たちは少しの楽しみを望んで戦った。どうしても伝えたいことがあって少納言の残した草子は後世に残したのだろう。少納言は思い切った性格ではあるが紫式部を悪にしすぎではないか?その点を見ると対なる物語を書いて欲しいです。 …続きを読む
    ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
    2019年02月13日
    34人がナイス!しています
  • 61 ★★★☆☆ 藤原道隆の娘、一条天皇の中宮定子に仕えた清少納言の視点で語られた物語。ウィキでは定子は「数え15歳の春に4歳年下の一条天皇に入内」清少納言は「993年冬頃から私的な女房として中宮定子に仕えた」定子1 61 ★★★☆☆ 藤原道隆の娘、一条天皇の中宮定子に仕えた清少納言の視点で語られた物語。ウィキでは定子は「数え15歳の春に4歳年下の一条天皇に入内」清少納言は「993年冬頃から私的な女房として中宮定子に仕えた」定子17歳、清少納言27歳。「年増は意外と簡単に死ぬのだから若い娘のように迂闊なことは慎むように」は酷いわ。でも式部の方はもっと恐ろしい描かれ方でした。千年以上前に生きた人々の心の中の思いが私達にわかるはずもなく「これもありかな」と読了。本作では伊周が素敵な殿方で描かれておりました。面白かったです。 …続きを読む
    もと (旧リエさん)
    2024年05月01日
    32人がナイス!しています

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