フォア・フォーズの素数

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041062401
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フォア・フォーズの素数

  • 著者 竹本 健治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041062401

『匣の中の失楽』から『涙香迷宮』まで40年。ついに復刊、珠玉の短編集!

師具(もるぐ)町にある巣羽根邸を初めて訪れた、天才棋士の的場智久と姉の典子。国際囲碁ジュニア大会で知り合ったアマチュアの巣羽根に招待されたのだった。2人が豪壮な邸宅に到着したと同時に、拳銃による巣羽根の死体が書斎で発見される。屋敷にはチェス・プレイヤーの飯島と編集者の葉山が居合わせ、密室状態の部屋のドアをけ破り中に入ると、遺体のそばのテーブルには一組のチェス盤と駒が並べられていた。自殺とされた巣羽根の葬儀の後、智久は葉山らに「ある仮説」を語りはじめる。それは、テーブルの上にあったチェスの駒についてだった(「チェス殺人事件」)。
「『涙香迷宮』の牧場智久」、「『パーミリオン』のネコ」、「時空を超える佐伯千尋」、「トリック芸者の酉つ九」など……。竹本健治のマスターピースを集めた珠玉の短編集!

師具(もるぐ)町にある巣羽根邸を初めて訪れた、天才棋士の的場智久と姉の典子。国際囲碁ジュニア大会で知り合ったアマチュアの巣羽根に招待されたのだった。2人が豪壮な邸宅に到着したと同時に、拳銃による巣羽根の死体が書斎で発見される。屋敷にはチェス・プレイヤーの飯島と編集者の葉山が居合わせ、密室状態の部屋のドアをけ破り中に入ると、遺体のそばのテーブルには一組のチェス盤と駒が並べられていた。自殺とされた巣羽根の葬儀の後、智久は葉山らに「ある仮説」を語りはじめる。それは、テーブルの上にあったチェスの駒についてだった(「チェス殺人事件」)。
「『涙香迷宮』の牧場智久」、「『パーミリオン』のネコ」、「時空を超える佐伯千尋」、「トリック芸者の酉つ九」など……。竹本健治のマスターピースを集めた珠玉の短編集!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

ボクの死んだ宇宙
熱病のような消失
パセリ・セージ・ローズマリーそしてタイム
震えて眠れ
空白のかたち
非時の香の木の実
蝶の弔い
病室にて
白の果ての扉
フォア・フォーズの素数
チェス殺人事件
メニエル氏病
銀の砂時計が止まるまで
あとがき
解説:山口雄也

「フォア・フォーズの素数」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ★★★☆☆ 再読。短編集。カレーの話が読みたくなったので再読した。最初は「竹本健治先生の短編にカレーを題材にした話があったはず!読みたい!でもどれに収録されてたか忘れた!」となったが、本棚を漁って短編集を引 ★★★☆☆ 再読。短編集。カレーの話が読みたくなったので再読した。最初は「竹本健治先生の短編にカレーを題材にした話があったはず!読みたい!でもどれに収録されてたか忘れた!」となったが、本棚を漁って短編集を引っ張り出したところ一発で探し当てることができた。その肝心の「白の果ての扉」を読むとやはりカレーが食べたくなる。特にとびきり辛いカレーを。他にも内容を覚えている話は多かったが、「空白のかたち」「銀の砂時計が止まるまで」の悲哀は何度読んでも良かった。 …続きを読む
    花嵐
    2022年06月18日
    5人がナイス!しています
  • この短編集を楽しむためには、もっと竹本氏の作品を読んでいないといけないのかな?と感じてしまった。 表題作は数字パズルで面白い。CとかPはまだ覚えていたけれど、∑は怪しかったしlogに至っては何だったっけ?と この短編集を楽しむためには、もっと竹本氏の作品を読んでいないといけないのかな?と感じてしまった。 表題作は数字パズルで面白い。CとかPはまだ覚えていたけれど、∑は怪しかったしlogに至っては何だったっけ?と思ってしまった。 最後の3つの作品『チェス殺人事件』『メニエル氏病』『銀の砂時計が止まるまで』が好みでした。 …続きを読む
    Eri
    2022年02月28日
    5人がナイス!しています
  • 好みな話とよく分からんかった話が半々だった。個人的なベストは「銀の砂時計が止まるまで」。「島」でひとり暮らす少年と謎の女性との邂逅が、少年と「島」についてのある秘密を明らかにし、哀切極まりない結末へと 好みな話とよく分からんかった話が半々だった。個人的なベストは「銀の砂時計が止まるまで」。「島」でひとり暮らす少年と謎の女性との邂逅が、少年と「島」についてのある秘密を明らかにし、哀切極まりない結末へと向かっていく。終盤の虚無的なモノローグが強烈な余韻を引き起こす、傑作と言って良い短篇だった。表題作も良い。この短篇で扱われるパズルは、読者にとってもフェアでシンプルな問題なので、我々も真剣に読めば語り手の少年の悲劇を追体験できる。これが素晴らしい。「メニエル氏病」もパズラーの良作だと思う。読んで良かったです …続きを読む
    マヌヌ2号
    2019年07月26日
    4人がナイス!しています

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