黒船の世紀 <外圧>と<世論>の日米開戦秘史

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
592
ISBN:
9784044003326
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黒船の世紀 <外圧>と<世論>の日米開戦秘史

  • 著者 猪瀬 直樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
592
ISBN:
9784044003326

忘れられた数多の「日米未来戦記」から読み解く、異色の日米開戦秘史。

〈ハワイへの奇襲攻撃〉も〈東京への空襲〉も〈日本の敗戦〉も、すべては予言されていたものだった――。日露戦争以後、日米で多数出版された「日米未来戦記」。もはや忘れられた存在となった作品群と膨大な周辺取材から、日本人を襲った黒船以後の〈外圧〉や、戦争を後押しした〈世論〉を読み解き、戦争に至る空気がいかに醸成されたのかを炙り出す。作家・猪瀬直樹の不朽の大作。解説・苅部直(政治学者・日本政治思想史) 〈ハワイへの奇襲攻撃〉も〈東京への空襲〉も〈日本の敗戦〉も、すべては予言されていたものだった――。日露戦争以後、日米で多数出版された「日米未来戦記」。もはや忘れられた存在となった作品群と膨大な周辺取材から、日本人を襲った黒船以後の〈外圧〉や、戦争を後押しした〈世論〉を読み解き、戦争に至る空気がいかに醸成されたのかを炙り出す。作家・猪瀬直樹の不朽の大作。解説・苅部直(政治学者・日本政治思想史)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

 まえがき──復刊にあたって

プロローグ

第1部 太平洋へ向かうベクトル

第一章 外圧と薄幸の異端児
第二章 『次の一戦』の結末
第三章 「リー将軍」の冒険
第四章 忍びよる黄色い影法師
第五章 平和は美しいか醜いか

第2部 日米未来戦記の流行

第六章 欧州の荒野に立ちて
第七章 戦争は最大の冒険なり
第八章 あるスパイの回想
第九章 英国人の『太平洋大戦争』
第十章 強い日本を求める空気

第3部 物語と現実の交錯

第十一章 東京大空襲を予知して
第十二章 戦争を知らない作家の登場
第十三章 ニューヨークで聞いた「怪談」
第十四章 なぜ真珠湾なのか
第十五章 オレンジ色の作戦

エピローグ

参考文献

解説  苅部 直

「黒船の世紀 <外圧>と<世論>の日米開戦秘史」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 500もあった日米未来戦記は、好戦的なもの、荒唐無稽でSF的なもの、緻密なシミュレーションとして一定の役割を果たしたものと様々です。前半、意識的にジョイス、ホーソン、漱石に言及し、純文学に対して見向き 500もあった日米未来戦記は、好戦的なもの、荒唐無稽でSF的なもの、緻密なシミュレーションとして一定の役割を果たしたものと様々です。前半、意識的にジョイス、ホーソン、漱石に言及し、純文学に対して見向きもされない大衆文学の潜在性を対置しているようにみえます。日米で代表的な作品である、水野広徳『次の一戦』とホーマー・リー『無知の勇気』が、共に自国が敗戦すると予想していることを意外に受け取ります。米側は日露戦争での日本の勝利後に黄禍論として、日本側はグレード・ホワイト・フリートの「白船騒動」を黒船衝撃の再来とし …続きを読む
    ころこ
    2020年01月21日
    29人がナイス!しています
  • 戦前の仮想戦記とその作者達の話。著者の取材の経緯をそのまま辿っているのか、雑多な感じ。プロの仕事は膨大な取材をして、もったいなくてもその大半を捨てる必要があるのかもしれない。 戦前の仮想戦記とその作者達の話。著者の取材の経緯をそのまま辿っているのか、雑多な感じ。プロの仕事は膨大な取材をして、もったいなくてもその大半を捨てる必要があるのかもしれない。
    junkoda
    2018年04月25日
    2人がナイス!しています
  • 以下備忘録。 ・兵士も国民も国家のために戦った。犠牲を払った。しかし、何も得られなかった。 ・戦争をするつもりなら、するだけの準備が必要だ。戦争をしないつもりなら、しないだけの心構えが必要だ。するだけの 以下備忘録。 ・兵士も国民も国家のために戦った。犠牲を払った。しかし、何も得られなかった。 ・戦争をするつもりなら、するだけの準備が必要だ。戦争をしないつもりなら、しないだけの心構えが必要だ。するだけの準備いもなく、しないだけの心構えもなくただ勢いと感情に引きづられて漫然と始めたこの戦争、こうなる結果に不思議はない。 ・最善の防御は攻撃にあり、万全の勝利は不戦にあり。 ・軍人が国民を引っ張るのだが、国民もまた軍人を引っ張るのだ。 ・日本を追い詰めたのは、外圧(アメリカ)であり、世論(日本)でもあった。 …続きを読む
    ponte
    2023年08月14日
    0人がナイス!しています

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