インドクリスタル 下
第10回 中央公論文芸賞受賞作
第10回 中央公論文芸賞受賞作
第10回 中央公論文芸賞受賞作
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
山峡ドルジェの社長。実は婿養子。惑星探査機用の超高性能水晶振動子の開発のため、その鍵を握る水晶の原石を求めて、インドの村まで出向く。
山峡ドルジェの取引先で、藤岡の前職場でもある狭間通信科学の社員。デリー近郊の営業所に駐在しており、藤岡のガイド役をつとめる。
クントゥーニの貴石加工販売業者。
使用人兼売春婦として働いていたところを藤岡に助け出された少女。脇腹から足にかけて、大きな傷跡があり、驚異的な記憶力を持つ。
ブバネシュワールにある採掘会社、ビシュヌ・ミネラル社の社長。
先住民の支援を目的とした国際NGO「サンガ・リサーチ(SR)」に属するイギリス人男性。
コドゥリ村の先住民の男。鉱物の目利き。
コドゥリ村の老地主。水晶の採掘権を持つ。
コドゥリ村の地主・カメシュワールの息子。クントゥーニ近郊のスラムでテレビの販売取り付け業を営む。
コドゥリ村の村長。山峡ドルジェの後押しで採掘権を取得し、村の水晶採掘を産業化する。
自称芸術家で、州議会議員選挙に立候補する。先住民の工芸家。
インドの土俗とグローバル経済が闇の奥で激突する、桁外れのアジアン・ノワールだ!
――高野秀行(ノンフィクション作家)
ヒロイン像が圧巻だ。ラストまで一気読みの傑作である。
――北上次郎(「本の旅人 2015年1月号」書評より)
世界は善悪の二元論では収まらないことを、この小説は強く訴えかけてくる。
――垣根涼介(作家)
この本は、そう遠くはない未来に大勢の日本人が直面するであろう現実を残酷なまでに示す「グローバル・ミステリ」だ。
――石井光太(作家)