二階の王

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年09月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
416
ISBN:
9784041060537
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二階の王

  • 著者 名梁 和泉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年09月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
416
ISBN:
9784041060537

選考委員(綾辻行人、貴志祐介、宮部みゆき)も驚嘆のホラー大賞優秀賞作品

第22回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作が書き下ろしを加え文庫化!

選考委員も驚嘆!
 「破天荒な大風呂敷が広げられる。総合的な筆力では今回の候補作中、一頭地を抜いていると感じた」綾辻行人
 「『悪因研』の活動が、すべて○○であったとしたら、かなり怖いサイコホラー。違った楽しみ方もさせてもらった」貴志祐介 
「邪神との闘いという王道のモチーフに果敢に挑んだ力作。読了後、確かにタイトルはこれしかないと、しみじみ納得」宮部みゆき

===
 東京郊外で両親と暮らす八州朋子には、大きな悩みがあった。30歳を過ぎた兄が二階の自室にこもり、家族にも姿を見せない生活が何年も続いているのだ。職場で知り合った男・加東に心惹かれる朋子だが、兄のことは話せずにいた。
 そのころ、元警察官の仰木と6人の男女たちは、考古学者・砂原が遺した予言を元に『悪因研』を名乗り〈悪因〉の探索を続けていた。〈悪因〉は人々を邪悪な存在〈悪果〉に変えて破滅をもたらす。6人は五感で〈悪果〉を識別する能力を持つ者たちだった。
 〈悪果〉を嗅ぎ分ける男・掛井は、同じショッピングモールで働く朋子への想いを募らせている。そして、掛井の仲間・卓美がある症状を発症し……。

===
クトゥルー神話を思わせる魅力的な異形描写や、「世界の命運を握る存在」という大掛かりな題材。それらと不思議にも共存する、「ひきこもり」という現代社会的なテーマ。兄の存在と自分の未来に悩む女性主人公ほか登場人物の心情描写のバランスにも注目の作品。

装画=藤田新策
文庫化にあたり、書き下ろし短編「屋根裏」を収録。
第22回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作が書き下ろしを加え文庫化!

選考委員も驚嘆!
 「破天荒な大風呂敷が広げられる。総合的な筆力では今回の候補作中、一頭地を抜いていると感じた」綾辻行人
 「『悪因研』の活動が、すべて○○であったとしたら、かなり怖いサイコホラー。違った楽しみ方もさせてもらった」貴志祐介 
「邪神との闘いという王道のモチーフに果敢に挑んだ力作。読了後、確かにタイトルはこれしかないと、しみじみ納得」宮部みゆき

===
 東京郊外で両親と暮らす八州朋子には、大きな悩みがあった。30歳を過ぎた兄が二階の自室にこもり、家族にも姿を見せない生活が何年も続いているのだ。職場で知り合った男・加東に心惹かれる朋子だが、兄のことは話せずにいた。
 そのころ、元警察官の仰木と6人の男女たちは、考古学者・砂原が遺した予言を元に『悪因研』を名乗り〈悪因〉の探索を続けていた。〈悪因〉は人々を邪悪な存在〈悪果〉に変えて破滅をもたらす。6人は五感で〈悪果〉を識別する能力を持つ者たちだった。
 〈悪果〉を嗅ぎ分ける男・掛井は、同じショッピングモールで働く朋子への想いを募らせている。そして、掛井の仲間・卓美がある症状を発症し……。

===
クトゥルー神話を思わせる魅力的な異形描写や、「世界の命運を握る存在」という大掛かりな題材。それらと不思議にも共存する、「ひきこもり」という現代社会的なテーマ。兄の存在と自分の未来に悩む女性主人公ほか登場人物の心情描写のバランスにも注目の作品。

装画=藤田新策
文庫化にあたり、書き下ろし短編「屋根裏」を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「二階の王」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 二階の王=ヒキニート兄貴!って笑い話?重い話?いえいえ、これは暗黒の夢語り。誰が見ても普通の人間だが、周囲に不幸を与える〈悪果〉。彼らを見分けるセンサーを持つグループ(悪臭を感じたり、異形の化け物に見 二階の王=ヒキニート兄貴!って笑い話?重い話?いえいえ、これは暗黒の夢語り。誰が見ても普通の人間だが、周囲に不幸を与える〈悪果〉。彼らを見分けるセンサーを持つグループ(悪臭を感じたり、異形の化け物に見えたり反応する感覚器官が異なる)と前述のニート兄に悩む妹の話が繋がっていく。〈悪果〉を産む〈悪因〉とは?個々の描写は上手いが、ストーリーに太い背骨が通っておらず、やや惜しい。ビジュアル映えしそうなので上手く再構築された映画を見てみたい。現時点では、あくまで嫌いではない位の評価だが、化けそうな気もするので期待。 …続きを読む
    あも
    2018年12月02日
    91人がナイス!しています
  • クトゥルフ神話の雰囲気を醸し出しながら、悪果と呼ばれる者達とその行動を阻止しようとする引きこもり集団を描いたコズミックホラー。王の葛藤や悪果の描写、悪因から悪果が広かって行くシステム等、なかなかに興味 クトゥルフ神話の雰囲気を醸し出しながら、悪果と呼ばれる者達とその行動を阻止しようとする引きこもり集団を描いたコズミックホラー。王の葛藤や悪果の描写、悪因から悪果が広かって行くシステム等、なかなかに興味深く読めた作品でした。おまけの様なスピンオフも、まだまだ終わった訳じゃない感があり面白かったです。 …続きを読む
    Bugsy Malone
    2018年09月05日
    80人がナイス!しています
  • 二階に引きこもり続ける兄をどうにかしたい家族と、【悪果】なるものの調査を続ける6人の男女の話が交互に切り替わりながら話は進む。恐怖と言うより、不気味さを前面に押し出している感はあり、それはそれでいい。 二階に引きこもり続ける兄をどうにかしたい家族と、【悪果】なるものの調査を続ける6人の男女の話が交互に切り替わりながら話は進む。恐怖と言うより、不気味さを前面に押し出している感はあり、それはそれでいい。【悪果研】の面々に関して言えば、それぞれがどのような特殊能力を有しているかの言及はないので、彼らの能力が【悪果】にどう影響を及ぼすのかが相当に分かり難い。徐々におどろおどろしさが広まっていったのに、突然ファンタジー色が濃くなり、綺麗にまとめて終了みたいな感じも否めず面白い設定が多かっただけに残念な作品だった。 …続きを読む
    しょう
    2021年08月12日
    59人がナイス!しています

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著者紹介

名梁 和泉

1970年東京都生まれ。明治大学卒。2015年『二階の王』で第22回日本ホラー小説大賞優秀賞を受賞し、デビュー。

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