金魚姫

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年06月15日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
464
ISBN:
9784041058343
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金魚姫

  • 著者 荻原 浩
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年06月15日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
464
ISBN:
9784041058343

直木賞作家の真骨頂! 笑って泣ける人間讃歌。

恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。
温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。
恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。
温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

著者コメント

推薦コメント

終わってほしくない。この夏も、この物語も。
登場人物への愛しさと残りのページ数が反比例して、読み終わるのが辛かったです。

ー朝井リョウさん(作家)

「金魚姫」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 最初人生に病んでいた潤が出店で買った金魚のリュウと生活を始めてからの生き生きとした変わり様にペットを飼うことのプラス効果を実感(笑)。やや退屈なシーンもあったけれど、結末の切なさに繋がるシーンだったかと 最初人生に病んでいた潤が出店で買った金魚のリュウと生活を始めてからの生き生きとした変わり様にペットを飼うことのプラス効果を実感(笑)。やや退屈なシーンもあったけれど、結末の切なさに繋がるシーンだったかと納得。読者を魅了するような余韻の残し方はさすが荻原さん。自分の人生も家族も祖先も出会う人たちも繋がっていて、出会い別れ全て過去からの意味があるのかと思ったらかけがえのない人生、人との関わり、果ては仕事さえも愛することが出来るかもしれないと感じました。 …続きを読む
    2018年09月02日
    282人がナイス!しています
  • 優雅なファンタジー。主題は死生観?自殺願望、仏壇店勤務、死者が見えるなどの「死」と、愛する者を奪われた復讐のために生きる金魚のリュウや、リュウと主人公潤の親密さなど、好意でも敵意でも、やっぱり人は人を 優雅なファンタジー。主題は死生観?自殺願望、仏壇店勤務、死者が見えるなどの「死」と、愛する者を奪われた復讐のために生きる金魚のリュウや、リュウと主人公潤の親密さなど、好意でも敵意でも、やっぱり人は人を思っていれば生きていけるんだと思う。それが「生」。死と生を考えた話だと思う。「あなたは自分が傷つきやすいのは、繊細なハートの持ち主だからだと思っているんでしょ。違うよ。自分のことしか考えていないからだよ」「どんな小さなことにも、何気なく選んだ途にも意味がある。それと気づかなければ見逃してしまうすべてのことに」 …続きを読む
    そる
    2018年12月03日
    256人がナイス!しています
  • 優しい、愛おしい、楽しい、美しい、そして切なくも温かい…何ともやわらかく和やかな表現をひたすら並べたくなる読後感は間違いなく幸せ♬何より赤い衣をまとい袖を自慢の尾ひれが如くひらひら舞い揺れるビショ濡れ“ 優しい、愛おしい、楽しい、美しい、そして切なくも温かい…何ともやわらかく和やかな表現をひたすら並べたくなる読後感は間違いなく幸せ♬何より赤い衣をまとい袖を自慢の尾ひれが如くひらひら舞い揺れるビショ濡れ“金魚姫”には惚れるよね(笑)「おかえり~」「新麦、冷えてるよぉ」に萌え三昧…その恋物語を演じるのは片や人生を投げ出した男と何やら哀しさや憎しみの宿命を匂わす女、2人の背負ったものは重く暗くあるものの終始微笑ましく読めるのが不思議な魅力。そして徐々に近付く終焉に驚きつつも、最後に浮かべる涙は清らかで心地よい。 …続きを読む
    nobby
    2020年02月01日
    198人がナイス!しています

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著者紹介

荻原 浩

1956年埼玉県生まれ。広告制作会社、コピーライターを経て、97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。

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