ははのれんあい

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年01月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
336
ISBN:
9784041054918

ははのれんあい

  • 著者 窪 美澄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年01月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
336
ISBN:
9784041054918

僕の家には、僕の家族には、恥ずかしいことなんて何ひとつない。

長男の智晴(ちはる)を産んだ由紀子は、優しい夫と義理の両親に囲まれ幸せな家庭を築くはずだった。しかし、双子の次男・三男が産まれた辺りから、次第にひずみが生じていく。死別、喧嘩、離婚。壊れかけた家族を救ったのは、幼い頃から母の奮闘と苦労を見守ってきた智晴だった。智晴は一家の大黒柱として、母と弟たちを支えながら懸命に生きていく。直木賞候補作『じっと手を見る』の著者が描く、心温まる感動の家族小説。

ひとつの家族の一代記みたいなものを書きたいと思ったのが最初のきっかけです。それも「普通の家族」ではなく、シングルマザー、離婚家庭など、そのときどきによって有機的に形を変えていく家族を書きたいと思いました。世間から見たら歪なものであっても、それでも「家族」なんだよ、どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったです――窪美澄
長男の智晴(ちはる)を産んだ由紀子は、優しい夫と義理の両親に囲まれ幸せな家庭を築くはずだった。しかし、双子の次男・三男が産まれた辺りから、次第にひずみが生じていく。死別、喧嘩、離婚。壊れかけた家族を救ったのは、幼い頃から母の奮闘と苦労を見守ってきた智晴だった。智晴は一家の大黒柱として、母と弟たちを支えながら懸命に生きていく。直木賞候補作『じっと手を見る』の著者が描く、心温まる感動の家族小説。

ひとつの家族の一代記みたいなものを書きたいと思ったのが最初のきっかけです。それも「普通の家族」ではなく、シングルマザー、離婚家庭など、そのときどきによって有機的に形を変えていく家族を書きたいと思いました。世間から見たら歪なものであっても、それでも「家族」なんだよ、どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったです――窪美澄

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

ははのれんあい

目次

第一部  
第一章 かぞくのはじまり   
第二章 せかいのひろがり   
第三章 ちはる、あにになる  
第四章 かわっていくかぞく  

第二部 
第一章 ちはる、ははになる   
第二章 ちはる、こいをしる  
第三章 あたらしいかぞくのかたち 

「ははのれんあい」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「悪い人が出てこない作品、ただし主人公の夫を除いて」と綺麗にレビューをまとめるつもりだった、物語の後半を読むまでは。一言で言えば「優しい家族の物語」。家族の形は少しずつ変わっていく、渦中のメンバーが望 「悪い人が出てこない作品、ただし主人公の夫を除いて」と綺麗にレビューをまとめるつもりだった、物語の後半を読むまでは。一言で言えば「優しい家族の物語」。家族の形は少しずつ変わっていく、渦中のメンバーが望むとも望まぬとも。窪さんの代表作にはならないかもしれないが、こういう優しい小説、わたしは嫌いじゃない。他人に責められても、人には「落ちてしまう感情」というものがある。そんな感情を描かせたら窪さんはピカイチだと思う。いちばんの犠牲になってしまった長男の「ちーくん」には、ただひたすら幸せになって欲しい。 …続きを読む
    ミカママ
    2021年03月09日
    589人がナイス!しています
  • 窪 美澄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。昭和の働く母の半生紀、母は強し、感動の家族物語です。しかし智晴君は、何て良い子なのでしょうか? 小説の中身は好いですが、タイトルと中身のギャップを少 窪 美澄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。昭和の働く母の半生紀、母は強し、感動の家族物語です。しかし智晴君は、何て良い子なのでしょうか? 小説の中身は好いですが、タイトルと中身のギャップを少し感じました。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/5342 …続きを読む
    starbro
    2021年02月19日
    394人がナイス!しています
  • 優しい夫と結婚し、夫の両親とともに営む縫製の仕事に喜びを感じる由紀子は、子供を授かるが、家業が傾き始める。幼い智晴を保育園にあずけ、駅の売店で働き始めるが、双子を身ごもる。母のことを思いやる智晴の優し 優しい夫と結婚し、夫の両親とともに営む縫製の仕事に喜びを感じる由紀子は、子供を授かるが、家業が傾き始める。幼い智晴を保育園にあずけ、駅の売店で働き始めるが、双子を身ごもる。母のことを思いやる智晴の優しさが切なく、変わっていく家族のカタチを理解する彼の真っ直ぐな成長が嬉しかった。妻や子供に苦労を強いることになった智久の身勝手を責めるのは簡単だが、彼の子供たちへの変わらぬ愛情によってそれぞれの幸せにつながったような気もする。家族の再生を描いた良い話だったが、「ははのれんあい」というタイトルに違和感が残った。 …続きを読む
    ウッディ
    2021年06月26日
    259人がナイス!しています

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