マルクスを再読する 主要著作の現代的意義

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
400
ISBN:
9784041053683
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マルクスを再読する 主要著作の現代的意義

  • 著者 的場 昭弘
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
400
ISBN:
9784041053683

「<帝国>以後の時代」を考えるには、マルクスを再読する必要がある。

資本主義国家が外部から収奪できなくなったとき、いったい資本主義はどうなるのか? 
この問題意識から、日本を代表するマルクス研究者が主要著作を読み解いた講義録。

「グローバリゼーションが社会を上位均衡化させる」は、幻想だった。
実際に起こったのは中産階級の崩壊であり、下位均衡化(下の方で貧しくなる事)でしかなかった。
「<帝国>以後の時代」を考えるには、資本主義後の世界を考えたマルクスを再読する必要がある。

ネグリの帝国論とその課題から入り、アルチュセールからスピノザの思想を押さえたうえで、マルクスの主要著作を、「代議制民主主義が世界に普及している現在において、あえて近代市民社会を批判する」という視点から解題していく。
この挑戦、刺激的な読み解きは、資本主義が支配する世界以外を考えられない私たちの頭を解き放つ。
そして、まるで“中世かポスト現代か”というような、ナショナリズムや民族主義、原理主義が氾濫する現代社会を切り拓き、新しい世界を展望するきっかけとなるだろう。
資本主義国家が外部から収奪できなくなったとき、いったい資本主義はどうなるのか? 
この問題意識から、日本を代表するマルクス研究者が主要著作を読み解いた講義録。

「グローバリゼーションが社会を上位均衡化させる」は、幻想だった。
実際に起こったのは中産階級の崩壊であり、下位均衡化(下の方で貧しくなる事)でしかなかった。
「<帝国>以後の時代」を考えるには、資本主義後の世界を考えたマルクスを再読する必要がある。

ネグリの帝国論とその課題から入り、アルチュセールからスピノザの思想を押さえたうえで、マルクスの主要著作を、「代議制民主主義が世界に普及している現在において、あえて近代市民社会を批判する」という視点から解題していく。
この挑戦、刺激的な読み解きは、資本主義が支配する世界以外を考えられない私たちの頭を解き放つ。
そして、まるで“中世かポスト現代か”というような、ナショナリズムや民族主義、原理主義が氾濫する現代社会を切り拓き、新しい世界を展望するきっかけとなるだろう。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

文庫版まえがき

第一部 現代思想と<マルクス>
 一章 アントニオ・ネグリの「帝国」の概念
 二章 アルチュセール・ショック
 三章 スピノザ革命

第二部 <マルクス>の著作を再読する
 四章 現代社会とマルクス
 五章 共産主義社会とは何か--『経済学・哲学草稿』の類的本質
 六章 唯物論とは何か--フォイエルバッハテーゼの一一番
 七章 たえざる運動としての共産主義--『ドイツ・イデオロギー』
 八章 構成された価値と労働運動--『哲学の貧困』
 九章 共産主義の亡霊と『共産党宣言』
 一〇章 国家の解体--フランス三部作
 一一章 オリエンタリズム
 一二章 方法の問題--『資本論』と『経済学批判要綱』
 一三章 社会運動とマルクス

あとがき
文庫版あとがき
解説 佐藤優

「マルクスを再読する 主要著作の現代的意義」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • マルクスの勉強の続き。うん、この本は結構面白いですね。的場さんが本気で運動について考えているので、最初の方の説明的なトーンからだんだん興奮した調子になってくるのが魅力的。また、継続的に勉強している身と マルクスの勉強の続き。うん、この本は結構面白いですね。的場さんが本気で運動について考えているので、最初の方の説明的なトーンからだんだん興奮した調子になってくるのが魅力的。また、継続的に勉強している身としては、あとがきに、これから学ぶ人に向けてのガイドラインをひいてくれているのが嬉しい。 …続きを読む
    yutaro sata
    2022年11月26日
    25人がナイス!しています
  • マルクス研究者の的場昭弘著の2005年に刊行された本を2017年に文庫化にあたり加筆・修正を加えた全13章からなる本。第5-12章がマルクスの著作のポイントをわかりやすく解説しており、マルクスの思想の概要がわかり優 マルクス研究者の的場昭弘著の2005年に刊行された本を2017年に文庫化にあたり加筆・修正を加えた全13章からなる本。第5-12章がマルクスの著作のポイントをわかりやすく解説しており、マルクスの思想の概要がわかり優れている。第1-4章と13章は、現代思想・社会にマルクスの考えたかをどう生かしていくかといったことなので、マルクスをある程度知ってからでないと理解はしにくい。よって本書は、まず第5-12章のマルクスの著作を解説する部分から読むことを薦める。 …続きを読む
    荒野の狼
    2017年06月11日
    7人がナイス!しています
  • ネグリ、アルチュセール、スピノザを手がかりにマルクスを再読する。各著作のオーソドックスな紹介だと思っていたら違った。そもそもオーソドックスな紹介って何?というくらい可能な読みの幅が広い。色々学んだが、 ネグリ、アルチュセール、スピノザを手がかりにマルクスを再読する。各著作のオーソドックスな紹介だと思っていたら違った。そもそもオーソドックスな紹介って何?というくらい可能な読みの幅が広い。色々学んだが、気になったのは共同性についての捉え方。スピノザを援用しているが説明になっているか微妙。佐藤優が解説者だし神学寄りに思える。利己的遺伝子説も例に出しているが、群選択説と混同していないか。本来的とか本能とか、怪しい言葉でごまかさずに共同性を語れるか。そこが難しい。このあたりはヘーゲルに分があるかも。 …続きを読む
    koke
    2022年03月12日
    6人がナイス!しています

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