家と庭

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年02月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041051436

家と庭

  • 著者 畑野 智美
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年02月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041051436

家族に、普通なんてない。下北沢で暮らす人々の恋と家族の物語。

中山望は、桜やバラやひまわりなど四季折々の花が咲く庭のある家で、母と姉と妹と暮らしている。大学を卒業して2年以上が経つけれど、就職する気にならないまま、マンガ喫茶でアルバイトをする日々だ。ある日、上の姉が娘を連れて帰ってきて、女5人との生活が始まる。家族や幼なじみ、バイト仲間と過ごす時間は、“何も望まない”望を変えていく――。
海の底のようなバー、神出鬼没の烏天狗、工事がつづく駅。
抜け出せなくなる町で暮らす人々の、色鮮やかで愛すべき日常。
中山望は、桜やバラやひまわりなど四季折々の花が咲く庭のある家で、母と姉と妹と暮らしている。大学を卒業して2年以上が経つけれど、就職する気にならないまま、マンガ喫茶でアルバイトをする日々だ。ある日、上の姉が娘を連れて帰ってきて、女5人との生活が始まる。家族や幼なじみ、バイト仲間と過ごす時間は、“何も望まない”望を変えていく――。
海の底のようなバー、神出鬼没の烏天狗、工事がつづく駅。
抜け出せなくなる町で暮らす人々の、色鮮やかで愛すべき日常。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

おすすめコメント

普通の家族なんてないんだ。それぞれがそれぞれの場面で生活してるのだから少し変わっていたり面白かったり寂しかったり。好きになりました望をその家族を! 下北沢に行けばいつでも会えるそんな優しい気持ちにさせてくれる作品でした。
――狩野大樹さん(小田急ブックメイツ新百合ヶ丘北口店)

鋭い観察眼と際立つ感性……人肌の温もりも伝わる素晴らしい作品だ! 過去から今、そして未来へと繋がるラストまで、全編から煌く光が感じられて心を大きく動かされた。懐かしくもあり新しくもある、著者の並外れた才能を存分に味わえる会心の一冊!
――内田剛さん(三省堂書店営業企画室)

「家と庭」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 畑野さんらしい、どこかちょっとひねくれた感じもありながらのヒューマン恋愛&再生モノです。女性ばかりの家族の中で唯一男の主人公「望」は定職につかず、漫画喫茶のアルバイトで、ただ日常を過ごしています。そん 畑野さんらしい、どこかちょっとひねくれた感じもありながらのヒューマン恋愛&再生モノです。女性ばかりの家族の中で唯一男の主人公「望」は定職につかず、漫画喫茶のアルバイトで、ただ日常を過ごしています。そんなトキに一番上の姉が娘をつれて、謎の出戻りをし、二番目の姉は過去の'事件'から半ひきこもりに、一番下の妹は進路で悩みとそれぞれに色んなドラマが待ち受けます。主人公の幼馴染み「あまね」とのやりとりが読んでいて一番良かったかなと。お互いに好きで大切なのに、近い距離だからこそ素直になれない感じが良かったかなと。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2017年05月22日
    212人がナイス!しています
  • 『家族に、普通なんてない。』そうだね。自分の家族にとっては何があっても何もなくても、自分たちだけの『家族内社会』があるんだよね。世間と比べる事は無い。だが、この下北沢の中山家、頼りない長男・望、「あん 『家族に、普通なんてない。』そうだね。自分の家族にとっては何があっても何もなくても、自分たちだけの『家族内社会』があるんだよね。世間と比べる事は無い。だが、この下北沢の中山家、頼りない長男・望、「あんたは恵まれてるよ」と、私が言っておこう!母と姉妹・・5人の女達の中で暮すとこんな感じになるのかな。家族それぞれの抱えた問題はどれも本人には大問題なのだが、それがもどかしいようなだけど収まるところに収まってほっこりした気持ちと、望と幼馴染・あまねのこの先が気になっての読了になった。嗚呼、気になる・・ …続きを読む
    いつでも母さん
    2017年03月27日
    157人がナイス!しています
  • あまり庭が出てこないので、なぜ家と庭?と思いつつ読み進めていましたが、庭は主人公を意味していたのかな?って勝手に解釈しています。主人公の望は4人兄弟の唯一な男。3人姉妹をいつも心配しつつ、自分の事は後回し あまり庭が出てこないので、なぜ家と庭?と思いつつ読み進めていましたが、庭は主人公を意味していたのかな?って勝手に解釈しています。主人公の望は4人兄弟の唯一な男。3人姉妹をいつも心配しつつ、自分の事は後回しになっています。その3姉妹が居心地がいい家を出る決心をし、残された望は???なかなか面白いです。穏やかでありつつ、次がどうなるか予測できない感じで進んでいくのが良かったです。多分読んだ人は望に対するもどかしさを感じたのではないかな?と思います。 …続きを読む
    mariya926
    2023年01月03日
    137人がナイス!しています

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著者紹介

畑野智美(はたの ともみ)

1979年東京都生まれ。2010年『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『夏のバスプール』『海の見える街』「南部芸能事務所」シリーズ、『ふたつの星とタイムマシン』『感情8号線』『罪のあとさき』『タイムマシンでは、行けない明日』など多数。

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