- 著者 元木 泰雄
- 発売日:
- 2025年03月28日
『兵範記』を読む 保元の乱の全記録
- 著者 元木 泰雄
- 発売日:
- 2025年03月28日
第一人者の遺作にして集大成。摂関家の内側から描いた武士の世到来の記録
『兵範記』は、桓武平氏の「日記の家」に生まれた平信範が、21から73歳のあいだ残した記録。摂関家の藤原忠通・基実に仕えた家司にして実務官僚の信範は、権力中枢に関わる情報を入手できる立場にあり、新興の武門平氏との関係も深かった。崇徳院・藤原頼長が挙兵に至った経緯、天皇方の戦力、戦後処理など、古記録からは、『愚管抄』『保元物語』とは異なる摂関家の内部事情が窺える。イメージを一新した貴族の姿を描く、著者渾身の遺作。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。