天衣無縫

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年10月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041049136

天衣無縫

  • 著者 織田 作之助
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年10月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041049136

戦中・戦後に無頼派として活躍した著者の、大阪の魅力溢れる名短編集!

太宰治、坂口安吾とともに無頼派として活躍し、大阪という土地の空気とそこで生きる人々の姿を巧みに描き出した短編の名手による表題作を始め「夫婦善哉」「俗臭」「世相」など代表的作品を集めた傑作選。 太宰治、坂口安吾とともに無頼派として活躍し、大阪という土地の空気とそこで生きる人々の姿を巧みに描き出した短編の名手による表題作を始め「夫婦善哉」「俗臭」「世相」など代表的作品を集めた傑作選。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「天衣無縫」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 無頼派作家であるが故に描ける世界があるように思いました。庶民の機微を俗世に絡めている雰囲気は、そこに生きる人々の人生そのものを伺わせます。そして全体的に女性が強い気がしました。逆に男性がちょっと弱い感 無頼派作家であるが故に描ける世界があるように思いました。庶民の機微を俗世に絡めている雰囲気は、そこに生きる人々の人生そのものを伺わせます。そして全体的に女性が強い気がしました。逆に男性がちょっと弱い感じがするので、もっとしっかりしろよ、と言いたくなりますが。古き良き大阪の空気が伝わってくるのもいいですね。第10回芥川賞候補作家であり、後に織田作之助賞が作られたことからも文壇の寵児という印象を受けました。面白かったです。 …続きを読む
    優希
    2017年01月17日
    130人がナイス!しています
  • 作品に登場する女性達の強さ、逞しさは如何にも商人らしい気質だ。肝が据わっていて頼もしい。それとは反対に男達の情けなさよ。でも何故か不思議と憎めず、愛嬌がある。大阪には行ったことがないけれど、陽気でから 作品に登場する女性達の強さ、逞しさは如何にも商人らしい気質だ。肝が据わっていて頼もしい。それとは反対に男達の情けなさよ。でも何故か不思議と憎めず、愛嬌がある。大阪には行ったことがないけれど、陽気でからりとした気風が伝わってくるようだ。町の様子も細かに描写されていて実際に行って知っていたらもっと楽しめたのかも。織田作の作品にはあまり悲壮感がなく、あるのは温かな人情だ。深刻で悲惨なことでもユーモアに変えてしまう織田作の手腕は見事。「女の橋」「船場の娘」「大阪の女」の連作が良い。 …続きを読む
    青蓮
    2019年08月04日
    93人がナイス!しています
  • 細やかに過去の大阪という地を連想させる文章が好きだ。その中をまるで見えるように生き生きを人物が動く。惚れたら最後、それがどんなに甲斐性なしであろうが、無情であろうが、男のために身を粉にするたくましい女 細やかに過去の大阪という地を連想させる文章が好きだ。その中をまるで見えるように生き生きを人物が動く。惚れたら最後、それがどんなに甲斐性なしであろうが、無情であろうが、男のために身を粉にするたくましい女たち。なぜ別れない、なぜ愛想をつかさない。そう思いながらも尽くす女の気持ちがわかる自分に苦笑する。貧乏の連鎖、どうにもならない家柄と血。それでも諦めなければ生きていける、食べていける。著者の描く女は強い。コロナ禍という今の時期も相まって彼女らのパワーが眩しい。途中連作になっていた雪子の話が一番好き。 …続きを読む
    aquamarine
    2020年08月23日
    82人がナイス!しています

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