口入れ屋おふく 昨日みた夢

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041048948
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口入れ屋おふく 昨日みた夢

  • 著者 宇江佐 真理
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041048948

痛快、江戸のお仕事小説!

亭主の勇次が忽然と姿を消し、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。色気より食い気、働きもので気立てのよいおふくは助っ人女中として奉公先に出向き、揃いもそろって偏屈な雇い主たちに憤慨したり同情したり。一筋縄ではいかない人生模様を目の当たりにするうち、自分も前を見て歩いていこうと心を決める――。市井人情小説の名手が渾身の筆で描ききった江戸のお仕事小説。単行本未収録の短篇「秋の朝顔」併録。 亭主の勇次が忽然と姿を消し、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。色気より食い気、働きもので気立てのよいおふくは助っ人女中として奉公先に出向き、揃いもそろって偏屈な雇い主たちに憤慨したり同情したり。一筋縄ではいかない人生模様を目の当たりにするうち、自分も前を見て歩いていこうと心を決める――。市井人情小説の名手が渾身の筆で描ききった江戸のお仕事小説。単行本未収録の短篇「秋の朝顔」併録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「口入れ屋おふく 昨日みた夢」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  •  しみじみと哀歓を感じ、江戸市井の人たちの温かい人情に浸れる7編の連作短篇。いい話です。主人公は、口入れ屋(今でいう人材派遣会社)の出戻り娘25歳のおふく。5年前に別れた元夫を忘れきれないおふくの複雑な  しみじみと哀歓を感じ、江戸市井の人たちの温かい人情に浸れる7編の連作短篇。いい話です。主人公は、口入れ屋(今でいう人材派遣会社)の出戻り娘25歳のおふく。5年前に別れた元夫を忘れきれないおふくの複雑な心情を隠し味に、つぎつぎに行く女中奉公先でややこしい問題に立ち向かっていく爽快な物語。なんたって、おふくの優しさと健気さと芯の強さに魅かれます。私は表題作の【昨日みた夢】が好きです。武家の嫁がいびられる少しつらい話ですが、おふくが味方をして嫁を救う感動する話です。大変読み心地のいい心温まる作品です。 …続きを読む
    じいじ
    2016年11月07日
    110人がナイス!しています
  • 本書で、宇江佐さんは人の品性を問うているように感じた。その人の品性が仕事に対する姿勢に現れる。あるいは妻や母親、使用人など人に対する姿勢に現れる。私は常々「口で言っていることは建前であって、本音はその 本書で、宇江佐さんは人の品性を問うているように感じた。その人の品性が仕事に対する姿勢に現れる。あるいは妻や母親、使用人など人に対する姿勢に現れる。私は常々「口で言っていることは建前であって、本音はその人のやっていること、行動に現れる」と考えている。その意味でも宇江佐さんの凜とした晩節を心から礼讃するものである。宇江佐さんがおふくにどのような幸せを用意していたのか、今となっては知る由もない。しかし誠実に仕事をするおふくにとびきりの幸せを用意していたに違いないのだ。それを読むことが出来ないのがなんとも悔しい。 …続きを読む
    佐々陽太朗(K.Tsubota)
    2016年11月14日
    107人がナイス!しています
  • 実家の口れ屋に出戻ってきたおふくが主人公。 色気より食い気という、私好みの気風のまだ若い女性です。働き者のおふくは、短期の助っ人女中として借り出されます。奉公先で出会った人々の言動に憤ったり、嘆いたり… 実家の口れ屋に出戻ってきたおふくが主人公。 色気より食い気という、私好みの気風のまだ若い女性です。働き者のおふくは、短期の助っ人女中として借り出されます。奉公先で出会った人々の言動に憤ったり、嘆いたり……様々な人生の機微を知ることで、自身の今後の身の振り方に前向きに向き合えるようになっていきます。その変化に読んでいて元気をもらいました。 厚い人情に溢れた物語は、宇江佐さんならではのもの。これが宇江佐さんの遺作になってしまったことが残念でなりません。 …続きを読む
    ぶち
    2022年04月17日
    92人がナイス!しています

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