まことの華姫

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年09月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041046432

まことの華姫

  • 著者 畠中 恵
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年09月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041046432

人形遣い月草と姫様人形お華の迷コンビが江戸の事件を快刀乱麻!

江戸は両国。暮れても提灯の明かりが灯る川沿いの茶屋は、夜も大賑わい。通りの向こうの見世物小屋では、人形遣いの芸人、月草の名が最近売れてきている。なんでも、木偶の姫様人形、お華を相方に、一人二役の話芸を繰り広げるのだという。それも、話芸が目当てというより、お華に会いに来るお客が多いというのだ。何故なら。“まことの華姫”は真実を語る――

姉を殺したのは、実の父かもしれないと疑う、小屋一帯の地回り山越の娘・お夏。
六年前の大火事で幼な子を失い、諦めきれずに子ども捜しを続ける夫婦。
二年前に出奔したまま行方知れずの親友かつ義兄を探しにはるばる西国からやってきた若旦那。
そして明らかになる語り部・月草の意外な過去……

心のなかに、やむにやまれぬ思いを抱えた人々は、今日も真実を求めてお華の語りに耳を澄ます。
しかし、それは必ずしも耳に心地よいものばかりとは限らなくて……
快刀乱麻のたくみな謎解きで、江戸市井の人々の喜怒哀楽を描き出す、新たな畠中ワールド!
江戸は両国。暮れても提灯の明かりが灯る川沿いの茶屋は、夜も大賑わい。通りの向こうの見世物小屋では、人形遣いの芸人、月草の名が最近売れてきている。なんでも、木偶の姫様人形、お華を相方に、一人二役の話芸を繰り広げるのだという。それも、話芸が目当てというより、お華に会いに来るお客が多いというのだ。何故なら。“まことの華姫”は真実を語る――

姉を殺したのは、実の父かもしれないと疑う、小屋一帯の地回り山越の娘・お夏。
六年前の大火事で幼な子を失い、諦めきれずに子ども捜しを続ける夫婦。
二年前に出奔したまま行方知れずの親友かつ義兄を探しにはるばる西国からやってきた若旦那。
そして明らかになる語り部・月草の意外な過去……

心のなかに、やむにやまれぬ思いを抱えた人々は、今日も真実を求めてお華の語りに耳を澄ます。
しかし、それは必ずしも耳に心地よいものばかりとは限らなくて……
快刀乱麻のたくみな謎解きで、江戸市井の人々の喜怒哀楽を描き出す、新たな畠中ワールド!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ


まことの華姫
十人いた
西国からの客
夢買い
昔から来た死

おすすめコメント

人形は嘘がつけない。人間が口にできないことも、人形なら言うことができる。お華が「真実を語る」、というのはきっとそういうことだ。
―文楽の人形遣い 桐竹勘十郎氏、推薦!

無限の物語を秘めた月草と華姫、お夏の造形は出色の出来。本家がえりをしながら、全く新しい衣装を着せることに工夫を凝らした意欲作!
―文芸評論家 菊池仁氏、太鼓判!

丹念な考証で両国の実情を浮かびあがらせ、江戸情緒が満喫できる作品。謎解きのスリルと心温まる人情が見事に結び付いており、月草とお華の活躍はすべての読者に希望を与えてくれるだろう。
―文芸評論家 末國善己仁氏、瞠目!

プロモーションムービー

畠中恵「まことの華姫」 あらすじ動画

「まことの華姫」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 江戸の日常ミステリーというのかな?読んでる時の体調もあるとは思うんですが、ちょっとわかりづらい所や無理矢理っぽいのもあって、あまり入りこめませんでしたね。設定とか、江戸の庶民の生活もなんとなくわかって 江戸の日常ミステリーというのかな?読んでる時の体調もあるとは思うんですが、ちょっとわかりづらい所や無理矢理っぽいのもあって、あまり入りこめませんでしたね。設定とか、江戸の庶民の生活もなんとなくわかって良かったんですが、惜しいという感じでした。ただ山越の親分の面倒見の良さはいいですね。自分も山越の親分の面倒見の良さは見習いたいですね。シリーズ化の要素を残して終わった感じがしますので、もし第2弾が出るようなら、次作に期待したいです。 …続きを読む
    しんごろ
    2018年05月24日
    194人がナイス!しています
  • 地回りの親分の娘お夏と人形使いの月草、そして木偶人形のお華がお江戸の事件を解決する。わがまま頑固な娘のお夏が、最後まであまり成長しないところを見ると、シリーズ化をもくろんでいるようだ。舞台や世界観はし 地回りの親分の娘お夏と人形使いの月草、そして木偶人形のお華がお江戸の事件を解決する。わがまま頑固な娘のお夏が、最後まであまり成長しないところを見ると、シリーズ化をもくろんでいるようだ。舞台や世界観はしゃばけに近いのだが、妖たちが話を進めるしゃばけシリーズと違い、お華のキャラクターと登場人物の心理描写で進む物語に戸惑いも覚える。憑依型の芸人月草とお華の関係は巻が進むごとに変化するのだろうか。お華の人格(!)設定がまだ中途半端。評価は次巻以降に。でもやっぱりこの作者にはちょっとぬるいお江戸の世界が似合うなあ。 …続きを読む
    ハイランド
    2017年03月25日
    150人がナイス!しています
  • 高僧が掘った井戸から掬い上げた玉を両目に持つと謂う"お華"はまことを見抜く。謎解きものであるがさほど剣呑とならないのはお華が代弁するからだろう(コナンと同じ効果と言えば分かり易い)。月草が代弁している訳 高僧が掘った井戸から掬い上げた玉を両目に持つと謂う"お華"はまことを見抜く。謎解きものであるがさほど剣呑とならないのはお華が代弁するからだろう(コナンと同じ効果と言えば分かり易い)。月草が代弁している訳だけれど、そうとは思わせない口振りが妙とも言える。最近の小説では女性が男勝りな喋り口調になっているなと感じていたが、珍しく終助詞に「わ」が付くと思ったら男だったとは…複雑な心境だわ。閑話休題。話として面白い設定だと思う。だが設定故にキーとなる月草の影が薄いのが難点とも言える。(続く …続きを読む
    雪風のねこ@(=´ω`=)
    2017年04月10日
    142人がナイス!しています

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著者紹介

畠中 恵

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年、『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の絶大な支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ貸します』『つくもがみ、遊ぼうよ』『ゆめつげ』『まんまこと』『ちょちょら』『けさくしゃ』『うずら大名』『明治・金色キタン』『若様とロマン』などがある。

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