Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年11月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784041046296

Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

  • 著者 歌野 晶午
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年11月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784041046296

トリックと幻想は紙一重。ミステリの鬼才×乱歩、驚愕のミステリ短編集!

歌野晶午×江戸川乱歩――貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生!
『葉桜の季節に君を想うということ』の異才が、刺激的なサプライズと最新テクノロジーで現代に蘇らせる乱歩ミステリ集!


カメラマンの「私」が渋谷の道玄坂で出会い、交流するようになったのは、賢いが生意気な少年・聖也。
その日も私は道玄坂のダイニングバーで聖也と話していたが、向いの薬局の様子がおかしい。駆けつけた私たちが発見したのは、カーペットの上に倒れた、上半身裸の女性だった。
その後、私と聖也は事件を探り始める。しかし、私はあることに気がついてしまい、元の世界には戻れなくなっていた――(表題作)。

「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」「二銭銅貨」……サプライズ・ミステリの名手が、新たな魅力を吹き込む!
歌野晶午×江戸川乱歩――貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生!
『葉桜の季節に君を想うということ』の異才が、刺激的なサプライズと最新テクノロジーで現代に蘇らせる乱歩ミステリ集!


カメラマンの「私」が渋谷の道玄坂で出会い、交流するようになったのは、賢いが生意気な少年・聖也。
その日も私は道玄坂のダイニングバーで聖也と話していたが、向いの薬局の様子がおかしい。駆けつけた私たちが発見したのは、カーペットの上に倒れた、上半身裸の女性だった。
その後、私と聖也は事件を探り始める。しかし、私はあることに気がついてしまい、元の世界には戻れなくなっていた――(表題作)。

「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」「二銭銅貨」……サプライズ・ミステリの名手が、新たな魅力を吹き込む!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

「椅子? 人間!」
「スマホと旅する男」
「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」
「「お勢登場」を読んだ男」
「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」
「陰獣幻戯」
「人でなしの恋からはじまる物語」

「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 乱歩の作品にインスパイアされた物語と言えばよいのか。江戸川乱歩の傑作が時を超えて蘇った、とは言い難い。何のためこういうものを書いたのか悩みながら読んだがまあ難しい事は言わず洒落で楽しめばよいのだと自分 乱歩の作品にインスパイアされた物語と言えばよいのか。江戸川乱歩の傑作が時を超えて蘇った、とは言い難い。何のためこういうものを書いたのか悩みながら読んだがまあ難しい事は言わず洒落で楽しめばよいのだと自分で結論づけた。これぞオマージュ。そう思えば面白い。各短編の出来も様々でほぼ結末は読めるが最終話の決着のつけ方には驚いた。ある意味ミステリの常識を覆すやり方。そして白眉は「陰獣幻戯」全てが素晴らしくこの作者らしい面目躍如の一編。思わず頁を遡る感覚を味わってほしい。レトロとスマホが混在する実に不思議な作品である。 …続きを読む
    サム・ミイラ
    2017年04月08日
    230人がナイス!しています
  • 面白い!乱歩作品7編を超現代化アレンジ。そこに描かれるのはVR・スマホ・SNS・認知症・AKBなど最新テクノロジーや時事を絡めた事柄。それでいて耽美で妖艶な雰囲気を保ちながら、原作と重なるネタや展開に思わずニ 面白い!乱歩作品7編を超現代化アレンジ。そこに描かれるのはVR・スマホ・SNS・認知症・AKBなど最新テクノロジーや時事を絡めた事柄。それでいて耽美で妖艶な雰囲気を保ちながら、原作と重なるネタや展開に思わずニンマリ。そして各話ともラストのゾクっとブラックなオチがたまらない。どれもよいが、最も深く感じたのは、なるほど“D坂”でなくて「Dの殺人事件、ー」明智初登場な原作にふさわしい読み心地。「人でなしの恋からー」は後半で「二銭銅貨」を思わせる暗号解読に心踊らされ大満足♪ …続きを読む
    nobby
    2017年04月08日
    202人がナイス!しています
  • 絶品!乱歩作品の中の犯罪が、現代の世で行われると…という試みの短編集。元ネタを存分に生かしながら、歌野氏らしい皮肉な落ちと、本家にツイストを効かせた着地点が光る秀作群だ。スマホ、SNSの多様化、課金アプリ 絶品!乱歩作品の中の犯罪が、現代の世で行われると…という試みの短編集。元ネタを存分に生かしながら、歌野氏らしい皮肉な落ちと、本家にツイストを効かせた着地点が光る秀作群だ。スマホ、SNSの多様化、課金アプリ、アイドルの握手会、AIやVR・ARの進化、3Dホロ、HMDなど、現代のハイテク技術や世相が小気味良く作品に融合し、全体的に非常に洒脱な印象を醸し出している。ベストを決めかねるほど全編良く練られており、是非とも本家との読み比べを推奨したい出来栄えだ。人でなしから二銭銅貨への流れで締めるラストが洒落ている。 …続きを読む
    🐾Yoko Omoto🐾
    2016年12月24日
    188人がナイス!しています

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