恋の川、春の町

恋の川、春の町

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年06月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041044957

恋の川、春の町

  • 著者 風野 真知雄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年06月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041044957

六人の女から戯作者・恋川春町の不器用な生き様を描く、全身全霊の勝負作!

女に愛され、ふざけながら、幕府に挑んだ男。

武士ながら戯作者として人気を博した後、謎の死を遂げた恋川春町。
六人の女を通して描く、その情けなくも愛おしい、不器用な生き様が胸に迫る――。
「妻は、くノ一」著者、全力の自信作!

駿河小島藩の年寄本役・倉橋寿平のもう一つの顔は、江戸で人気の戯作者・恋川春町であった。
戯作者としての矜持は、黄表紙を通じお上を批判しながら、人々を楽しませること。そして探し求めるのは、共に世の中を遊べる“菩薩のような女”――。
しかし、定信による娯楽の規制は厳しさを増してゆく。
女たちと関わりながら、定信からの呼び出しを無視し続ける春町だが、盟友の朋誠堂喜三二は筆を折り、さらに江戸一の人気戯作者の座は若き山東京伝に奪われつつあった。
悩みぬいた春町が辿り着く先は?
笑えて泣ける戯作者魂と恋模様を、洒脱な筆致で描ききった勝負作。
女に愛され、ふざけながら、幕府に挑んだ男。

武士ながら戯作者として人気を博した後、謎の死を遂げた恋川春町。
六人の女を通して描く、その情けなくも愛おしい、不器用な生き様が胸に迫る――。
「妻は、くノ一」著者、全力の自信作!

駿河小島藩の年寄本役・倉橋寿平のもう一つの顔は、江戸で人気の戯作者・恋川春町であった。
戯作者としての矜持は、黄表紙を通じお上を批判しながら、人々を楽しませること。そして探し求めるのは、共に世の中を遊べる“菩薩のような女”――。
しかし、定信による娯楽の規制は厳しさを増してゆく。
女たちと関わりながら、定信からの呼び出しを無視し続ける春町だが、盟友の朋誠堂喜三二は筆を折り、さらに江戸一の人気戯作者の座は若き山東京伝に奪われつつあった。
悩みぬいた春町が辿り着く先は?
笑えて泣ける戯作者魂と恋模様を、洒脱な筆致で描ききった勝負作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「恋の川、春の町」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 戯作者はツラいよ!ってことですね。それも本業は武士・駿河小島藩の江戸藩邸年寄本役ときた。実在の戯作者を題材に風野作家が6人のおんなと共に十分真面目にふざけている。いつの世もどんな世でも、必ず風刺する者 戯作者はツラいよ!ってことですね。それも本業は武士・駿河小島藩の江戸藩邸年寄本役ときた。実在の戯作者を題材に風野作家が6人のおんなと共に十分真面目にふざけている。いつの世もどんな世でも、必ず風刺する者は出てくる。待っている者がいる限り。これからもそんな世の中であって欲しい。カバーのおんなたちが綺麗です。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2018年08月21日
    156人がナイス!しています
  • 黄表紙の祖、恋川春町。物語の中では女のあしらいが下手くそで、ちょっとした事にもいじいじ悩む何とも情けない男として書かれていて、最後まで笑わせてもらった。なぜなら風野さんのここでのテーマはおふざけだから 黄表紙の祖、恋川春町。物語の中では女のあしらいが下手くそで、ちょっとした事にもいじいじ悩む何とも情けない男として書かれていて、最後まで笑わせてもらった。なぜなら風野さんのここでのテーマはおふざけだから。春町ら江戸の戯作者は当時の政治や世相をおふざけで痛烈に風刺。その結果、厳しいお咎めを受ける。なのに懲りない作品が次々と生まれていくのだ。風野さんは、筆を武器にした当時の戯作者達の権力者に媚びない勇気ある姿勢を見習いたいと後書きで書いている。風野さん初読みだったけど、漫画チックな面白さ満載で凄く面白かった。 …続きを読む
    mike
    2025年01月27日
    77人がナイス!しています
  • 私の母性本能がぎゅんぎゅん!全くもう、男ってやつぁ弱いもんだね。可愛いもんだね、甘えん坊ちゃんだねぇ。女でしか埋められない男の尖りってあるんだよねぇ。主人公は戯作作家、吉原が舞台なだけあって大人な物語 私の母性本能がぎゅんぎゅん!全くもう、男ってやつぁ弱いもんだね。可愛いもんだね、甘えん坊ちゃんだねぇ。女でしか埋められない男の尖りってあるんだよねぇ。主人公は戯作作家、吉原が舞台なだけあって大人な物語。男と女。お上と戯作作家。相反する関係ならではのジレンマが面白い!切ない!吉原ならではの符丁やら、江戸時代の戯作のトリビアなんかも読みやすさの一因。自分を貫き通すことが、器用なのか不器用なのか分からない。全くもう、男ってやつぁ…切ないね。 …続きを読む
    やも
    2025年02月03日
    74人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品