醜い日本の私

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784041044490
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醜い日本の私

  • 著者 中島 義道
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784041044490

戦う哲学者が、日本の「醜さ」に迫る!

頭上には電線がとぐろを巻き、街ではスピーカーががなりたてる。美に敏感なはずの国民が、なぜ町中の醜さに鈍感なのか? 日本の美徳の裏に潜むグロテスクな感情、押し付けがましい「優しさ」に断固として立ち向う。 頭上には電線がとぐろを巻き、街ではスピーカーががなりたてる。美に敏感なはずの国民が、なぜ町中の醜さに鈍感なのか? 日本の美徳の裏に潜むグロテスクな感情、押し付けがましい「優しさ」に断固として立ち向う。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「醜い日本の私」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 簡単に言ってしまえば偏屈なおじさんがその偏屈さを哲学的な思考で理論武装していく姿を淡々と語るだけなんだけれど、中島義道は面白い。人種や宗教的なマイノリティではなく思考や精神のマイノリティの感覚や好悪が 簡単に言ってしまえば偏屈なおじさんがその偏屈さを哲学的な思考で理論武装していく姿を淡々と語るだけなんだけれど、中島義道は面白い。人種や宗教的なマイノリティではなく思考や精神のマイノリティの感覚や好悪がいかに無視され踏みにじられているのか、自分がマジョリティの側に立っているときには決して気づかない。自分の不愉快さときちんと向き合い思考し、そしてマジョリティの横暴に立ち向かうこと。中島先生のような繊細さを持ち合わせていないから想像しかできないが、大変なんだろうなと思う。 …続きを読む
    テツ
    2019年08月12日
    27人がナイス!しています
  • この人は哲学ができるキレ芸人なんだと思う。哲学的なものの見方と思考体力がないと、この本で言っていることは、99%、マイノリティーでうるさ型のおっさんの言い分にしかすぎない。マイノリティーはマジョリテ この人は哲学ができるキレ芸人なんだと思う。哲学的なものの見方と思考体力がないと、この本で言っていることは、99%、マイノリティーでうるさ型のおっさんの言い分にしかすぎない。マイノリティーはマジョリティーへの変質をしても・しなくてもいい自由があると思っている。そしてそのそれぞれの選択肢に、なにがしかの結果が伴うだけで、ただマイノリティーを許容せよ、では論理としては一方的だ。それこそルサンチマン。一方で、倫理・美醜・快不快の三つの関係は自分がいま考えていることに、とても使えそうだった。 …続きを読む
    ぷるいち
    2017年06月19日
    8人がナイス!しています
  • 市街地において林立する電柱、ゴタゴタと張られた広告や原色のデカい看板等々、美意識が高いはずの日本で醜い景観が存在する理由に加え、著者自身がそれに対して憤慨し対抗した体験談を交えながら、醜さの分析と日本 市街地において林立する電柱、ゴタゴタと張られた広告や原色のデカい看板等々、美意識が高いはずの日本で醜い景観が存在する理由に加え、著者自身がそれに対して憤慨し対抗した体験談を交えながら、醜さの分析と日本に蔓延る「感受性ファシズム」を明らかにした一冊。皆が気にしないから、気にするお前が我慢しろという風潮に抗い、性格破綻者扱いも承知の上で役所・店に抗議する著者は正に哲学の実践者といえるのかもしれないし、応援したい。ただ、この分量で900円越えはチト高いかな。 …続きを読む
    タリホー
    2016年10月28日
    6人がナイス!しています

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