侵蝕 壊される家族の記録

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年06月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041043363
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侵蝕 壊される家族の記録

  • 著者 櫛木 理宇
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年06月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041043363

大ヒット!『ホーンテッド・キャンパス』の著者が紡ぐ、戦慄のミステリ-!

ねえ。
このうちって、とてもいいおうちよね。
――わたしの、理想のおうちだわ。

皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは……。
幼い弟の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関に、
弟と同じ名前の少年が訪れた。
行き場のない彼を、美海の母は家に入れてしまう。
後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。
彼女は少年の母だと言い、皆川家に“寄生”し始め……。

洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。
恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは……。

恐ろしくて、やがて切ない、
大人気シリーズ『ホーンテッド・キャンパス』著者による傑作ミステリ!

(単行本『寄居虫女』改題)
ねえ。
このうちって、とてもいいおうちよね。
――わたしの、理想のおうちだわ。

皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは……。
幼い弟の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関に、
弟と同じ名前の少年が訪れた。
行き場のない彼を、美海の母は家に入れてしまう。
後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。
彼女は少年の母だと言い、皆川家に“寄生”し始め……。

洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。
恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは……。

恐ろしくて、やがて切ない、
大人気シリーズ『ホーンテッド・キャンパス』著者による傑作ミステリ!

(単行本『寄居虫女』改題)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

 

おすすめコメント

不気味で妙に生温かく、限りなくおぞましい。巣を乗っ取られ、幼虫を食い尽くされる雀蜂の悲哀を思う。これに比べれば、サイコホラーは爽やかだろう。
―― 貴志祐介氏

身につまされる生々しさ。お父さんの気持ちがわかりすぎて怖い!
―― 大森望氏(書評家・文芸評論家)

とても残酷で愛おしい物語にのめり込んで、気づいたら自分もその家の中にいた。
―― 三部けい氏(漫画家)

「侵蝕 壊される家族の記録」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 本著の下敷きにしたのであろう「北九州監禁殺人事件」「尼崎連続変死事件」は、相関関係の複雑さに於いて不可解な点が多く「事実は小説よりも奇なり」を具現化する。その奇妙な事件を模し、少ない人物とシンプルな構 本著の下敷きにしたのであろう「北九州監禁殺人事件」「尼崎連続変死事件」は、相関関係の複雑さに於いて不可解な点が多く「事実は小説よりも奇なり」を具現化する。その奇妙な事件を模し、少ない人物とシンプルな構成で簡潔化する。支配者の制裁と命令手法、被支配者の盲信と隷属に至る心情をロジカルに巧妙に描く。実際の事件を意識するとその現実感が増し、人間性の瓦解はかくも容易く、不眠の蓄積が狂気の入口だと知る。支配と被支配の逆転に些か唐突感があるものの、概ね緊張感が持続しフィクションならではの希望が救いか。#ニコカド2020 …続きを読む
    みも
    2020年12月17日
    230人がナイス!しています
  • まずまず。北九州監禁殺人を題材にした作品はいくつか読んできましたが、誉田作品や新堂作品やウシジマ君と違い、もう少しミステリ寄りな作品。家族の崩壊に至る過程や、裏切りあいの凄惨さに重点をおく前述作品と比 まずまず。北九州監禁殺人を題材にした作品はいくつか読んできましたが、誉田作品や新堂作品やウシジマ君と違い、もう少しミステリ寄りな作品。家族の崩壊に至る過程や、裏切りあいの凄惨さに重点をおく前述作品と比較して、良くも悪くもマイルド。他の作品でも繰り広げられるような拷問シーンなんかは、私個人としてはもうお腹一杯で飽き飽きなので、その点は良い感じで話が進んでくれた。葉月の設定に無理があるのと、圭介のキャラや行動がブレブレなのは少し気になった。このモチーフを使って書かれた作品にはもう新しい興奮は期待出来ないかな。 …続きを読む
    W-G
    2016年07月04日
    185人がナイス!しています
  • ホラー文庫なのだけれど超常的なものではなくサイコホラー・・・というよりはフィクションの形をとって実際の事件をなぞった作品ですね。犯罪史のなかでももっとも悪質なたぐいの、虐待と洗脳によって家族同士に殺し ホラー文庫なのだけれど超常的なものではなくサイコホラー・・・というよりはフィクションの形をとって実際の事件をなぞった作品ですね。犯罪史のなかでももっとも悪質なたぐいの、虐待と洗脳によって家族同士に殺し合いをさせた北九州監禁殺人事件や尼崎連続変死事件で使われた手法をほぼそのままで物語にしているので、単純に小説として割り切って読めないぐらいにはやるせない。物語としては犠牲はあっても解決する結末となっていますが、現実の事件の結末を考えるとこの作品に関しては良しとも悪しとも評価はしかねますね。 …続きを読む
    おかむー
    2016年08月21日
    104人がナイス!しています

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