武器輸出と日本企業

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年07月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
224
ISBN:
9784040820866

武器輸出と日本企業

  • 著者 望月 衣塑子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年07月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
224
ISBN:
9784040820866

前のめりな防衛省、とまどう企業…「新三原則」後の知られざる現状

森達也氏(映画監督・作家・明治大学特任教授)推薦

「読み終えて言葉を失う。

人類はなぜ戦争を止められないのか。
その大きな理由の一つがここにある。
そしてこの理由は、今の日本がどの方向に
進もうと知るかを明確に示している。

勇気ある一冊だ。」
森達也氏(映画監督・作家・明治大学特任教授)推薦

「読み終えて言葉を失う。

人類はなぜ戦争を止められないのか。
その大きな理由の一つがここにある。
そしてこの理由は、今の日本がどの方向に
進もうと知るかを明確に示している。

勇気ある一冊だ。」

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに 

第1章 悲願の解禁

晴れやかなお披露目
さっそく動き始める防衛装備庁
220社30万部品が集結した「平成のゼロ戦」
「心神」初飛行が成功
フランスの武器見本市に日本の企業が初参加
解禁前から動いていた富士通
買収された「日系企業」は制約を受けない

第2章 さまよう企業人たち

防衛産業は「儲かる」のか
企業人たちの迷い
三菱重工が下請け750社に課す厳しい独自規格
進まない武器のファミリー化
海外が熱視線を注ぐ日本の電子技術
「そもそもどういう国になりたいのですか?」
防衛省が検討する手厚い支援策

第3章 潜水艦受注脱落の衝撃

機密の塊を外国へ
世界で急増する潜水艦の輸出
必死さを見せる三菱重工
オーストラリアと中国の急接近
止まない不安の声
武器輸出反対ネットワーク設立
4・26ショック
不安は解消していない

第4章 武器輸出三原則をめぐる攻防

朝鮮戦争でいきなりの例外規定
糸川英夫氏のロケット輸出、そして三原則成立へ
「堀田ハガネ」事件と見直し論
最後の晩餐、そして大再編へ
民主党政権での大幅な見直し
新三原則が内包する危険性
高い日本の武器
世界をめぐる武器
日本が目指すアメリカ式の軍産複合体
アメリカで起こった国防研究者への弾劾運動

第5章 「最高学府」の苦悩

東京大学の大転換、軍事研究を容認
アメリカ軍からの資金援助
グーグルが買収した東大元研究員のベンチャー
日の当たらなかったロボット研究
東大チームもロボコン決勝へ
アメリカ国防総省からの熱視線
東大サークル、アメリカ海軍がスポンサーの大会に参加
「戦争をするなら勝つために」
東大へ軍事関係者が視察

第6章 デュアルユースの罠

研究代表は日本国籍―防衛省の新たな資金制度
マッハ5の極超音速エンジン技術
海洋研究開発機構も応募
応募大学で広がる波紋
反旗をひるがえした大学も
防衛装備庁の本音
戦時下の科学者の責任
国立アカデミーの宣言
突然の私見披露
全国で集まった9000人の反対署名
防波堤は科学者個人の倫理観のみ

第7章 進む無人機の開発

一人のパキスタン人少女との出会い
「3D仕事」と高齢化対策に無人機
日本で初の「ドローン」国際展示会
アメリカ企業の日本への売り込みが加速
ホテルニューオータニで無人機のシンポジウム
使用はまだ先……防衛省の無人機
防衛官僚のイスラエル企業への接近
まきこまれる民間人
「ゾンビモード」で任務をこなす
日本はどこに向かっていくのか

あとがき

「武器輸出と日本企業」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 1967年佐藤栄作首相、76年の三木武夫首相により表明された武器輸出を制限する政府統一見解「武器輸出三原則」。そして2014年、第二次安倍晋三内閣の下で抜本的な改悪が行われていた、「武器輸出の解禁」という、、、 1967年佐藤栄作首相、76年の三木武夫首相により表明された武器輸出を制限する政府統一見解「武器輸出三原則」。そして2014年、第二次安倍晋三内閣の下で抜本的な改悪が行われていた、「武器輸出の解禁」という、、、。どうやらこの国は着々と戦争を迎合する国へと変容しているようだ、、、。 …続きを読む
    川越読書旅団
    2016年08月16日
    46人がナイス!しています
  • 図書館本。「武器輸出三原則等」により以前の政府は武器輸出に慎重な態度を取ってきた。しかし、自民党防衛族や経団連に属する防衛企業は武器輸出の解禁を強く要望し、政財官が一体となった地ならしが進み、民主党野 図書館本。「武器輸出三原則等」により以前の政府は武器輸出に慎重な態度を取ってきた。しかし、自民党防衛族や経団連に属する防衛企業は武器輸出の解禁を強く要望し、政財官が一体となった地ならしが進み、民主党野田政権のとき武器輸出を大幅に緩和する方針が決まり、次の第二次安倍政権によって、一定の条件のもとで武器を原則輸出できる「防衛装備移転三原則」が閣議決定された。これにより三菱重工や富士通といった軍需企業だけでなく、防衛装備に利用できる技術を持った多くの企業が積極的に動き出した…。異様な国になってきたと私は感じる。 …続きを読む
    AICHAN
    2016年10月03日
    34人がナイス!しています
  • 東京新聞の望月記者と言えば菅官房長官とのやり取りで一躍有名になった方だが、本を書かれている事を知りもちろん手に取る。92年の宮沢内閣時代に史上最大規模の公共投資(カンフル剤)を行うが効果なく小さい声でチラ 東京新聞の望月記者と言えば菅官房長官とのやり取りで一躍有名になった方だが、本を書かれている事を知りもちろん手に取る。92年の宮沢内閣時代に史上最大規模の公共投資(カンフル剤)を行うが効果なく小さい声でチラホラ聞こえてきたのが防衛産業だ。本書はよく調べられており誰が読まれても武器・兵器に関わる諸問題を見出せると思う。しかしながら、やや主題がボケている印象を受ける。それから、グローバルホーク3機で1000億円と書かれているが、今現在の価格は全て込みで2300億円以上と言われている。この世界は闇ですぞ! …続きを読む
    サトシ@朝練ファイト
    2017年07月04日
    28人がナイス!しています

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