日本思想の言葉 神、人、命、魂

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年08月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784047035904
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日本思想の言葉 神、人、命、魂

  • 著者 竹内 整一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年08月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784047035904

先人の叡智や消えゆくものへの静かな眼差しに、今、「ある」意味を見いだす

古い言葉をじっくりと読み味わうことで、我々は先人の叡智や、消えゆくものへの静かな眼差しに触れることができる。それは「なつかしさ」や「いとおしさ」「さびしさ」といった認識であると同時に、今、ここに「ある」ことの意味や価値、かがやきを発現する。今日という時代を生きるよすがとなる、美しい言葉の数々が織りなす、日本思想史の新たな地平。

第一章 神
・人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです(遠藤周作)
・信ずるが故に実なり (清沢満之)
・私か。私も多分祈れまい(正宗白鳥)
・「地獄は何んな処かしらん」(菊池寛)

第二章 人 
・人力の限りあるを知るのが自信だ(島崎藤村)
・小さな一隅に身をおくことのみ (内村鑑三)
・人間の如き、無智無力、見る影も無き、蛆虫同様の小動物(福沢諭吉)
・余に道徳なし。自ら羞じると羞じざるとを以て行為の標準となす(国木田独歩)

第三章 命
・今、いのちがあなたを生きている(東本願寺)
・正しい原因に生きる事、それのみが浄い(高村光太郎)
・ほろびしものはなつかしきかな(若山牧水)

第四章 魂
・魂という言葉は天地万物を流れる力の一つの形容詞に過ぎないのではありますまいか(川端康成)
・精神の本質は計量を許さぬところにある(小林秀雄)
・表現することは物を救うことであり、物を救うことによって自己を救うことである   (三木清)
・花びらは散っても花は散らない(金子大栄)

第五章 情 
・情の至る所、理もまた至る(吉田松陰)
・恋の至極は忍恋と見立て候(山本常朝)
・私は淋しい人間です(夏目漱石)

第六章 時 
・恵蛄春秋を知らず 伊虫あに朱陽の節を知らんや(親鸞)
・初心忘るべからず(世阿弥)
・遇うて空しく過ぐるなかれ。(九鬼周造)
・今、ここにある…鮮烈ないとおしさへの感覚を、豊饒にとりもどすこと(真木悠介)

第七章 死 
・死は前よりしも来らず、かねて後に迫れり(吉田兼好)
・見るべき程の事は見つ。(『平家物語』)
・父はわざ故意と私を遠のけて、いたのだった(森茉莉)
・かんがえださなければならないことは どうしてもかんがえださなければならない(宮沢賢治)
・うしろ髪をひかれるからこそ、最後まで気が違わないで死んでゆくことができるのではないか(岸本英夫)
古い言葉をじっくりと読み味わうことで、我々は先人の叡智や、消えゆくものへの静かな眼差しに触れることができる。それは「なつかしさ」や「いとおしさ」「さびしさ」といった認識であると同時に、今、ここに「ある」ことの意味や価値、かがやきを発現する。今日という時代を生きるよすがとなる、美しい言葉の数々が織りなす、日本思想史の新たな地平。

第一章 神
・人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです(遠藤周作)
・信ずるが故に実なり (清沢満之)
・私か。私も多分祈れまい(正宗白鳥)
・「地獄は何んな処かしらん」(菊池寛)

第二章 人 
・人力の限りあるを知るのが自信だ(島崎藤村)
・小さな一隅に身をおくことのみ (内村鑑三)
・人間の如き、無智無力、見る影も無き、蛆虫同様の小動物(福沢諭吉)
・余に道徳なし。自ら羞じると羞じざるとを以て行為の標準となす(国木田独歩)

第三章 命
・今、いのちがあなたを生きている(東本願寺)
・正しい原因に生きる事、それのみが浄い(高村光太郎)
・ほろびしものはなつかしきかな(若山牧水)

第四章 魂
・魂という言葉は天地万物を流れる力の一つの形容詞に過ぎないのではありますまいか(川端康成)
・精神の本質は計量を許さぬところにある(小林秀雄)
・表現することは物を救うことであり、物を救うことによって自己を救うことである   (三木清)
・花びらは散っても花は散らない(金子大栄)

第五章 情 
・情の至る所、理もまた至る(吉田松陰)
・恋の至極は忍恋と見立て候(山本常朝)
・私は淋しい人間です(夏目漱石)

第六章 時 
・恵蛄春秋を知らず 伊虫あに朱陽の節を知らんや(親鸞)
・初心忘るべからず(世阿弥)
・遇うて空しく過ぐるなかれ。(九鬼周造)
・今、ここにある…鮮烈ないとおしさへの感覚を、豊饒にとりもどすこと(真木悠介)

第七章 死 
・死は前よりしも来らず、かねて後に迫れり(吉田兼好)
・見るべき程の事は見つ。(『平家物語』)
・父はわざ故意と私を遠のけて、いたのだった(森茉莉)
・かんがえださなければならないことは どうしてもかんがえださなければならない(宮沢賢治)
・うしろ髪をひかれるからこそ、最後まで気が違わないで死んでゆくことができるのではないか(岸本英夫)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「日本思想の言葉 神、人、命、魂」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 生きる意味、かがやきに満ちた言葉たち・・帯より 生きる意味、かがやきに満ちた言葉たち・・帯より
    B.J.
    2023年07月03日
    4人がナイス!しています
  • 「わたし」や「せかい」は宇宙であり、実在するのはその大きな生命だ。大きな生命はすべての存在を包んでいる。いわゆる近代的自我はきっと幻想で、本当は大きな生命(おのずから)の一隅としての「みずから」がある 「わたし」や「せかい」は宇宙であり、実在するのはその大きな生命だ。大きな生命はすべての存在を包んでいる。いわゆる近代的自我はきっと幻想で、本当は大きな生命(おのずから)の一隅としての「みずから」があるだけ。個人や自我が肥大化してしまった近代以降、孤立した自我は淋しさを抱えて生きざるを得ない。だけど「おのずから」への希求もまた「なつかしい」という感情として誰しもが持つ。古来、日本人は「みずから」は「おのずから」であり、「おのずから」は「みずから」であることを実感していた。それを直感した先人の言葉を編む。 …続きを読む
    ken
    2020年09月03日
    3人がナイス!しています
  • 様々な言葉が取り上げられているが、いずれも「日本人」が昔から持っている思想をよく表している。今まで残っている言葉は、残っている理由があり、その理由を掘り下げていくことが、「日本思想」を理解することにつ 様々な言葉が取り上げられているが、いずれも「日本人」が昔から持っている思想をよく表している。今まで残っている言葉は、残っている理由があり、その理由を掘り下げていくことが、「日本思想」を理解することにつながるであろう。 …続きを読む
    とむ
    2016年10月30日
    2人がナイス!しています

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