- 著者 竹田 青嗣
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2016年05月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 304
- ISBN:
- 9784044001360
哲学は資本主義を変えられるか ヘーゲル哲学再考
- 著者 竹田 青嗣
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2016年05月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 304
- ISBN:
- 9784044001360
格差の拡大、資源・環境の限界。現代の難問を説くヒントは近代哲学にある。
大量生産、大量消費、大量廃棄を特徴とする現行の資本主義は、格差の拡大、資源と環境の限界を生んだ。この矛盾を克服する手がかりは、近代社会の根本理念を作った、ホッブス、ルソー、ヘーゲルの近代哲学にある。国家=権力の廃絶ではなく、人民権力=市民国家を成立させることで、万人の人間的「自由」を実現する。今、これをいかに国家間へ、世界大の原理へと拡大できるか、哲学的観点からわかりやすく考察する。近代哲学、とりわけヘーゲルは「自由の相互承認」という重要概念を示した。こうした観点から、誤解にさらされてきた近代社会の本質を明らかにし、巨大な矛盾を生む現代資本主義をどう修正すべきか、その原理を探る。ちくま新書『人間の未来 ヘーゲル哲学と現代資本主義』を改題。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
第一章 哲学の基本方法
第二章 近代社会の基本理念
第三章 近代国家の本質
第四章 社会批判の根拠
第五章 人間的「自由」の本質
終章 希望の原理はあるか
第二章 近代社会の基本理念
第三章 近代国家の本質
第四章 社会批判の根拠
第五章 人間的「自由」の本質
終章 希望の原理はあるか
「哲学は資本主義を変えられるか ヘーゲル哲学再考」感想・レビュー
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ポストモダン等による批判哲学に対し、ホッブズ、ルソー、そしてヘーゲルの哲学により近代国家、ひいては自由の擁護を考察した一冊。著者独自の概念提起が多々見られるが、それが大変ヘーゲル哲学を捉える補助となっ …続きを読む2022年09月19日5人がナイス!しています
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Encounter Scopes Unclear Next Comments 消費の普遍化即ち資本主義の帝国化は果たして一般福祉の実現のための唯一の方法なのだろうか?例えばコンヴィヴィアリティの問題を考えたときこれは必ずしも正当性は持たな …続きを読む2022年02月06日4人がナイス!しています
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以前どこかで読んだような……とデジャヴを感じつつ最後まで読み進めるとどうやら再版本のようである。ああ、どうりで。改めて読んでもさわりから「哲学の概念的思考は共同体の限界=物語を超え普遍化する」だからな。 …続きを読む2016年07月20日4人がナイス!しています