太宰と安吾

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年01月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
416
ISBN:
9784044000868
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太宰と安吾

  • 著者 檀 一雄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年01月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
416
ISBN:
9784044000868

太宰治と坂口安吾。二人の盟友、無頼派作家が綴ったレクイエム。

無頼派といえば、坂口安吾、太宰治、そして檀一雄。昭和という時代を駆け抜けた彼らの生き様がよくわかる。合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。よくも悪くも濃密な時代感が漂っていて、それが現代に足りないものを示唆しているような気がしてくる。 無頼派といえば、坂口安吾、太宰治、そして檀一雄。昭和という時代を駆け抜けた彼らの生き様がよくわかる。合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。よくも悪くも濃密な時代感が漂っていて、それが現代に足りないものを示唆しているような気がしてくる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一部 太宰治
文藝の完遂、太宰時間(アワー)、熱海行、友人としての太宰治、出世作のころ、ほか。

第二部 坂口安吾
坂口安吾論、坂口安吾の死、二月空莫、破壊と求道、文芸退廃に抗して、ほか。

「太宰と安吾」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 二人について書く時の冴え渡る筆。「太宰に会いたい者は太宰の作品を読むがよい。私の幻影などは、もはや実の太宰となんの類似点も無いかも知れぬ」「もう白布の下に特徴のある太い眉宇が見られるだけで、よく笑い、よ 二人について書く時の冴え渡る筆。「太宰に会いたい者は太宰の作品を読むがよい。私の幻影などは、もはや実の太宰となんの類似点も無いかも知れぬ」「もう白布の下に特徴のある太い眉宇が見られるだけで、よく笑い、よく語った、その人の口は動かなかった……一度、世界の物語で何が一番好きかと聞いてみたことがある。安吾は杯の手をやめて、即座に、〈パクパクと狼に食われてしまう赤ずきん…〉安吾の眼中の空漠を見るようなすさまじさで、私はだまってただうなずいただけだ」助けてやらねばならぬ不肖の弟と、見てられぬ不良の兄、であったか…。 …続きを読む
    ケイ
    2019年07月06日
    118人がナイス!しています
  • 檀一雄が語る、太宰治と坂口安吾の人なりや共に過ごした在りし日のエピソードを纏めた本。私にとって太宰は慣れ親しんだ作家ですが安吾はあまり読んだことがないので新鮮でした。安吾と比べると太宰は贅沢趣味のロマ 檀一雄が語る、太宰治と坂口安吾の人なりや共に過ごした在りし日のエピソードを纏めた本。私にとって太宰は慣れ親しんだ作家ですが安吾はあまり読んだことがないので新鮮でした。安吾と比べると太宰は贅沢趣味のロマンチスト。安吾は虚飾を嫌う磊落放胆なリアリストと言う印象。その実彼は暗鬱厭人な面もあるけれど。2人は酒、女、薬に溺れながら身を賭して作品を書いた。文学を楽しむと言うよりは狂おしい程に迸る激情に駆られて書かざるを得なかったと言うように私には見える。言葉を武器に同じ時代を駆け抜けて行った彼等の足跡は今も色鮮やかだ …続きを読む
    青蓮
    2018年06月11日
    91人がナイス!しています
  • 時代の寵児だった太宰治と坂口安吾。2人と親密だった檀一雄が、その二人の思い出を求められるままに書き散らした(本文ママ)文章を集めた本書。太宰は「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」の熱海置き去り事件 時代の寵児だった太宰治と坂口安吾。2人と親密だった檀一雄が、その二人の思い出を求められるままに書き散らした(本文ママ)文章を集めた本書。太宰は「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」の熱海置き去り事件が、安吾は川中島留置所事件とカンガルー服が、檀一雄にとって印象的なエピソードとして何度も繰り返されます。内容の重複が多いのは否めませんが、無頼派のデカダンここにあり!そして解説は吉本隆明。 …続きを読む
    鱒子
    2019年12月02日
    67人がナイス!しています

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