米原万里ベストエッセイII

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044000769
label

米原万里ベストエッセイII

  • 著者 米原 万里
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044000769

没後10年、初のベスト集。読者を愉しませる天才・米原ワールド決定版!

「読むのは危険です。特に忙しいときは」――斎藤美奈子(本書解説より)

「こ、こ、こっれがなくっちゃ、ルルルロシア人はルルルロシア人じゃない。ゴッルバチッョフの野郎、そこのところが分かっちゃいねえんだ!」
(エリツィン「酒を飲むにもほどがある」)。
幼少期をプラハで過ごし、世界を飛び回った目で綴る痛快比較文化論、
通訳時代の要人の裏話から家族や犬猫たちとの心温まるエピソード、そして病と闘う日々の記録――。
読者を愉しませ続けた天才・米原万里ワールドがここにある!
「読むのは危険です。特に忙しいときは」――斎藤美奈子(本書解説より)

「こ、こ、こっれがなくっちゃ、ルルルロシア人はルルルロシア人じゃない。ゴッルバチッョフの野郎、そこのところが分かっちゃいねえんだ!」
(エリツィン「酒を飲むにもほどがある」)。
幼少期をプラハで過ごし、世界を飛び回った目で綴る痛快比較文化論、
通訳時代の要人の裏話から家族や犬猫たちとの心温まるエピソード、そして病と闘う日々の記録――。
読者を愉しませ続けた天才・米原万里ワールドがここにある!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次

ドラゴン・アレクサンドラの尋問 
人類共通の価値
酒を飲むにもほどがある
チボー少年と人魚姫
同時に二人の旦那に仕える従僕
鎖国癖
アンドレイ・サハロフ『サハロフ回想録』
「創造的な」判決を下す裁判官の判例
終生ヒトのオスは飼わず
無芸大食も芸のうち
わが家が一番
疎外の極致
ミハイル・セルゲービッチ・ゴルバチョフ
国家機密の隠し方
ちいさいおうち
文化の差異は価値を生む
心臓に毛が生えている理由
言葉は誰のものか?
旅行者の朝食
シリーズをめぐる三つの教訓と一つの予想
イチジクの葉っぱはなぜ落ちなかったのか
猫に似た人
叔父の遺言
身内の反乱者
わたしのお姫さま歴 
解説 斉藤美奈子

「米原万里ベストエッセイII」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「人類共通の価値」の章を読みスカトロジーという言葉を知る。ベトナムの美女たちが平安神宮で歓声を上げ叫んだ言葉が…よく似た音の言葉が他国の者にとっては下ネタにつながる笑いを思えば、どこの国でも下ネタが好 「人類共通の価値」の章を読みスカトロジーという言葉を知る。ベトナムの美女たちが平安神宮で歓声を上げ叫んだ言葉が…よく似た音の言葉が他国の者にとっては下ネタにつながる笑いを思えば、どこの国でも下ネタが好きちゅうことなのね。「創造的な判決を下す裁判官の判例」も楽しい。ふつ~の罰金とか量刑ではない「創造的判決」に感心したり笑ったりさせてもらった。酔っぱらい過ぎだと思うエリツインや長広舌過ぎるゴルバチョフ、また妻を愛し過ぎるサハロフには、親しみを感じさせてもらった。えらいさんもただの男なのねん。猫の話もよかった。 …続きを読む
    yumiha
    2022年02月14日
    50人がナイス!しています
  • エッセイ集第2弾。通訳として二つの言語の間の架け橋となる意味、その難しさ、滑稽さが面白く、言語は違っても下ネタに関する言葉の多さにクスッと笑ってしまいました。ベトナム語の鳩、アダムとイブのイチジクの葉 エッセイ集第2弾。通訳として二つの言語の間の架け橋となる意味、その難しさ、滑稽さが面白く、言語は違っても下ネタに関する言葉の多さにクスッと笑ってしまいました。ベトナム語の鳩、アダムとイブのイチジクの葉は何故落ちないのか?驚くばかりの博識とユーモア!ロシア語通訳として関わった有名人のエピソードにこんな事まで暴露しちゃって大丈夫か?(笑)エリツィン、ゴルバチョフも形無しです。反面、「国家機密の隠し方」で述べている平和や活動についての舌鋒は鋭く、もしご存命なら今の日本をどの様に表現されたかと早逝を残念に思います …続きを読む
    KEI
    2017年08月07日
    44人がナイス!しています
  • 図書館本。ほとんどが再読でしたが、やっぱりロシアネタは面白い。読んでいて思い出したのが「旅行者の朝食」。20年前のエッセイなのに、今読んでも古さを感じることなく楽しめるのは米原さんならでは。今更ですが、 図書館本。ほとんどが再読でしたが、やっぱりロシアネタは面白い。読んでいて思い出したのが「旅行者の朝食」。20年前のエッセイなのに、今読んでも古さを感じることなく楽しめるのは米原さんならでは。今更ですが、実に惜しい方を亡くしたと思います。解説の斎藤美奈子さんの米原万里論も秀逸。 …続きを読む
    アーちゃん
    2019年01月10日
    35人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品