米原万里ベストエッセイI

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044000752
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米原万里ベストエッセイI

  • 著者 米原 万里
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044000752

没後10年、初のベスト集。読者を愉しませる天才・米原ワールド決定版!

「つくづくこの人にはかなわない」――池澤夏樹(本書解説より)

「モノ心ついてからというもの、まずなりたくなったのは紙芝居屋さん、そのあとバスの車掌さん、童話の本を読めばお姫さまになりたくなったし……」
ロシア語通訳として活躍したのち作家に転身、抜群のユーモアと毒舌で愛された米原万里。
通訳時代の悲喜こもごもで笑わせつつ、政治の堕落ぶりを一刀両断。惜しもげなく披露する下ネタには誰もが脱帽!
56歳で早逝するまでに残した珠玉のエッセイから選りすぐる、初のベスト集。
「つくづくこの人にはかなわない」――池澤夏樹(本書解説より)

「モノ心ついてからというもの、まずなりたくなったのは紙芝居屋さん、そのあとバスの車掌さん、童話の本を読めばお姫さまになりたくなったし……」
ロシア語通訳として活躍したのち作家に転身、抜群のユーモアと毒舌で愛された米原万里。
通訳時代の悲喜こもごもで笑わせつつ、政治の堕落ぶりを一刀両断。惜しもげなく披露する下ネタには誰もが脱帽!
56歳で早逝するまでに残した珠玉のエッセイから選りすぐる、初のベスト集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次

トルコ蜜飴の版図
方言まで訳すか、訛りまで訳すか
ムスチスラフ・レオポルドビッチ・ロストロポービッチ
食べずにはいられない
遠いほど近くなる
自由という名の不自由
フンドシチラリ
多数派シンドローム
「甘い言葉には裏がある」
卵が先か、鶏が先か
美女の基準
手は口ほどにモノをいい……
通訳=売春婦論、もう一つの根拠
何でもプール
北風と太陽
打ちのめされるようなすごい小説
ガセネッタ・ダジャーレとシモネッタ・ドッジ
美しさに惑わされるな
アルバイトがアルバイトを紹介する法則
壺 算
反日感情解消法
台風一過
四〇年来の謎
望郷指数
バグダッドの靴磨き
解説 池澤夏樹

「米原万里ベストエッセイI」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 没後10年に際し企画された文庫フェアの中の一冊。数多のエッセイから選りすぐりを集めた珠玉のベスト版。知性に溢れ感性豊かで、鋭い批評精神を持ちながらも大の下ネタ好きだった米原さん。大らかなお人柄が滲み出た 没後10年に際し企画された文庫フェアの中の一冊。数多のエッセイから選りすぐりを集めた珠玉のベスト版。知性に溢れ感性豊かで、鋭い批評精神を持ちながらも大の下ネタ好きだった米原さん。大らかなお人柄が滲み出た数々のエッセイは、ロシア語通訳が本業であったにもかかわらず何度読んでもとんでもなく面白い。面白いと思うほどに二度と新作を読めないことが悲しく、悲しく思えばこそ何度でも大事に読み返したくなる。勢いを増して変わりゆく日本や世界の有り様を、彼女の言葉で今読みたい。 …続きを読む
    yumiko
    2016年07月15日
    61人がナイス!しています
  • 『アーニャ…』も『オリガ…』も満足しながら読めたので、エッセイにも手を伸ばしてしまった。本書では、ロシア語通訳時代の米原万里に会える。通訳としての苦労も、楽しいエピソードも、全く知らない世界なので興味深 『アーニャ…』も『オリガ…』も満足しながら読めたので、エッセイにも手を伸ばしてしまった。本書では、ロシア語通訳時代の米原万里に会える。通訳としての苦労も、楽しいエピソードも、全く知らない世界なので興味深かった。笑ったのは、「ベルギー人のフランス語」は「日本語で言えば東北弁の響き」という箇所。思い浮かべたのは、ポアロ。楽しい。師匠と呼んでおられた徳永晴美氏の論文の書き方、チラリズムを取り入れた池の中の飛び石法も勉強になった。また在プラハ・ソビエト学校の最初の裁縫の授業が、下着のパンツの作り方だったのに驚く。 …続きを読む
    yumiha
    2022年01月31日
    47人がナイス!しています
  • ベストエッセイだけに傑作揃いの内容である。ケストナーの「点子ちゃん」に出てくるトルコ蜜飴からハルヴァというお菓子へと広がっていく話もよかったが、最近のウクライナ情勢に関連して『戦争プロパガンダ10の法則 ベストエッセイだけに傑作揃いの内容である。ケストナーの「点子ちゃん」に出てくるトルコ蜜飴からハルヴァというお菓子へと広がっていく話もよかったが、最近のウクライナ情勢に関連して『戦争プロパガンダ10の法則』からの引用も共感できた。為政者が「われわれは戦争をしたくない」(第1法則)から「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」(第10法則)と主張するというのはロシアのプーチン閣下の言動と同じだと思い至り、感心するやら呆れるやらという感じで印象に残った。 …続きを読む
    南北
    2022年04月01日
    46人がナイス!しています

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