108年の幸せな孤独 キューバ最後の日本人移民、島津三一郎

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年01月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041038420

108年の幸せな孤独 キューバ最後の日本人移民、島津三一郎

  • 著者 中野 健太
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年01月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041038420

時代に翻弄されながら、異国の地で懸命に生きた日本人が秘めていた思いとは

キューバ革命、冷戦、国交回復……カリブの小島に住む108歳の日本人移民。新潟県生まれの島津三一郎氏はスイカを育てて暮らしたが、一度も日本に帰国しなかった。なぜか。静かな感動に包まれるノンフィクション。 キューバ革命、冷戦、国交回復……カリブの小島に住む108歳の日本人移民。新潟県生まれの島津三一郎氏はスイカを育てて暮らしたが、一度も日本に帰国しなかった。なぜか。静かな感動に包まれるノンフィクション。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

プロローグ ~108歳、日本人移民の穏やかな一日

第1章 テレビが繋いでくれた90年の空白

99歳の老人との思いがけない出会い
時間と空間を超えた中学校校歌
視聴者からの思いがけない電話
足跡をたどって新潟へ
浅香徳治という謎の人物
なぜ通っていない学校の校歌を歌ったのか

第2章 島津さんが暮らす小さな島へ

フライトもキューバスタイル
待ち焦がれた再会
車いすに乗った島津さん
故郷新潟のお米
移民した日本人のはじまりの地
移民排除の気風の中で
移民の互助組織「松島日本人農業組合」

第3章 敵国視された第二次大戦、移民排除の空気のなかで

日本人というだけでとらえられる
知られざる収容所の生活
月に一度だけの面会
地域のキューバ人たちからの支え
語られない収容中の生活
無念さに思いをはせて
スイカ栽培に見た夢

第4章 キューバ革命を闘った日系人

フィデル・カストロの蜂起
革命の兵士となった日系人との出会い
18歳で革命軍へ身を投じた日系人
日系二世の複雑な思い
チェ・ゲバラからの呼びかけ
キューバ革命の勝利

第5章 革命がもたらした平等、そして夢の終わり

一変した日本人の農業
世界が滅亡に最も近付いた「キューバ危機」
いつか日本に帰って……夢の終焉
豚や猫たちと暮らしていた島津さん
半世紀を超える望郷の思い
ソ連崩壊――まやかしだった好景気
姿を消したスイカ
アメリカとの半世紀ぶりの国交回復
姿を消した親友――革命の功罪

第6章 108回目の誕生日

誕生日会へ向けて
健康寿命を支えるキューバの医療
いまさら禁煙?
医療はビジネスではない
使命感にあふれる医師たち
巻き寿司でお祝い
背中からのメッセージ

エピローグ

「108年の幸せな孤独 キューバ最後の日本人移民、島津三一郎」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 20歳のときにキューバに移民して、日本に一度も里帰り出来ず、昨年(2016年)108歳で亡くなった島津三一郎さんの一生を追ったドキュメント。ご本人からは、その労苦をあまりインタビュー出来なくて、周辺取 20歳のときにキューバに移民して、日本に一度も里帰り出来ず、昨年(2016年)108歳で亡くなった島津三一郎さんの一生を追ったドキュメント。ご本人からは、その労苦をあまりインタビュー出来なくて、周辺取材からその姿やキューバの時々の様子が浮き彫りになる。「私はお金をもっていない。だから、長生きすることができたんです」運は良くなかったが、確かに「幸せな孤独」だったのかもしれない。キューバの歴史や現在を知ることができたことも有益だった。 …続きを読む
    kawa
    2017年09月27日
    15人がナイス!しています
  • キューバに農業移民として渡り、がむしゃらにスイカ作りに励みながら誠実に生きた日本人がいた…。108歳で亡くなった日本人移民一世・島津三一郎の足跡をたどる。知られざる移民たちの姿に光を当てたノンフィクシ キューバに農業移民として渡り、がむしゃらにスイカ作りに励みながら誠実に生きた日本人がいた…。108歳で亡くなった日本人移民一世・島津三一郎の足跡をたどる。知られざる移民たちの姿に光を当てたノンフィクション。 …続きを読む
    メルセ・ひすい
    2017年04月15日
    13人がナイス!しています
  • 図書館。主人公は1820年代に新潟から、キューバに移民として出稼ぎに行った島津さんの物語。キューバの歴史を初めて学んだような。スペインに400年支配されて、その後100年はアメリカ。1920年をピークに砂糖バブルが 図書館。主人公は1820年代に新潟から、キューバに移民として出稼ぎに行った島津さんの物語。キューバの歴史を初めて学んだような。スペインに400年支配されて、その後100年はアメリカ。1920年をピークに砂糖バブルが減退。良くも悪くも影響力、アメリカとソ連、革命かそうでないか、に揺さぶられる国民。生きることを、島津さんの生き様から、感じることが多すぎて、自分の心が揺さぶられる。正解はなく、探し続け、動き続けるしかないのかな。 …続きを読む
    オカヤン
    2024年10月05日
    9人がナイス!しています

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