したたかな魚たち

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年03月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
256
ISBN:
9784040820545
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したたかな魚たち

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年03月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
256
ISBN:
9784040820545

大人になれるのは1%未満! 生きるためならなんでもありのギョーテン生活

60度傾いて泳ぐ、目が頭の上を移動、子育ては口の中で……これ、すべて本当にいる魚の話。行動の理由はただ一つ、生き残って子孫を残すため! 必死でけなげ、でもどこかユーモラスな生き残り作戦を紹介します。 60度傾いて泳ぐ、目が頭の上を移動、子育ては口の中で……これ、すべて本当にいる魚の話。行動の理由はただ一つ、生き残って子孫を残すため! 必死でけなげ、でもどこかユーモラスな生き残り作戦を紹介します。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第1章  想像をはるかに超える魚たちの多様性
そもそも魚とは?
続々と見つかっている魚の新種
 ミステリーサークルを作るフグを発見!
変化に富む魚の形
 富士山くらい大きな人?/泳ぎの下手な「箱入り」魚/リュウグウノツカイは人魚伝説
 のモデル?/奇妙なマンボウ/目が頭の上を移動!/T字頭のサメ

第2章  魚は陸から離れられない
地球上のどこに魚はいるのか
極限環境にすむたくましい魚
 泥干潟の上をはいまわる/氷の海にすむ魚/深海にすむ魚
おどろきの居候生活
 命を失うこともあるガードマン/イソギンチャクはマイホームであり保育園

第3章  そのけなげさが愛しい魚の暮らし
移動あれこれ
 魚は時速10kmで泳げるのか/浮力の調節/空飛ぶ魚/ロック・クライミングの名人/
 無賃乗車/魚は止まると死んでしまう?/体が温かい魚/逆さまになったり、逆立ちしたり
 /60度傾いて泳ぐ魚
あれもこれも丸のみで食べる
 口は強力なバキューム装置/頭蓋骨の上を滑る顎/恐ろしい口裂け魚/のどの奥に歯
 がある!/次々生えるベルトコンベアのようなサメの歯
必死さがにじむ狩り
 獲物は鼻で探す/優れもののヒゲ/「足」で味わう/顔にある電気センサーでエサを感 
 知!/群れで襲う魚/尾ビレでひっぱたいてノックアウト/サメは白目をむいて攻撃す
 る/ひたすら待ち伏せ攻撃/マイルアーで魚釣りをする魚/あの手この手でだまし討ち
グルメな魚、ゲテモノ食いの魚
 ひっくり返してウニを襲え!/サンゴ礁はブダイの排泄物におおわれている…/リンゴ
 の皮をむくようにクラゲを食べる/畑でコツコツ自家栽培/棚からボタモチ/おいしい
 の? 鱗を食べる魚/寄生虫を食べる掃除屋さん

第4章  どこかおかしな生き残り戦術
 ヘビになります/身を隠す忍術使い/見事なカモフラージュ/頭隠して尻隠さず/ス
 イッチを入れたように体色を変える/市場のエイに尾がない理由/深海魚の発光作戦

第5章  魚の恋と子育て
 同時にオスになり、メスになるハムレット/レムを作る魚たち/メスのコブはオスのなれの
 果て/3億個の卵を産む!/浜に乗り上げて産卵/口の中で子育て/子宮の中で共食い
 するサメ/オスが子供を産む魚/ペニスを使って交尾

第6章  旅する魚たち
 故郷にもどるサケ/80年の歳月をかけたウナギの産卵場探し/稚魚の大冒険/死への旅
 路

終章  人間と魚の深い関係
 魚が食卓から消える日/サメより犬や蚊の方がこわい?

「したたかな魚たち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 著者の松浦啓一氏は、どうやら日本の魚研究の第一人者であった人のようだ。本書には実に様々な魚が登場するが、ここでは主として生態学的な立場からの解説が中心である。これを読んでいると、生態においては魚類と哺 著者の松浦啓一氏は、どうやら日本の魚研究の第一人者であった人のようだ。本書には実に様々な魚が登場するが、ここでは主として生態学的な立場からの解説が中心である。これを読んでいると、生態においては魚類と哺乳類や鳥類(時には昆虫も)との垣根が低いことがよくわかる。魚は擬態もするし、托卵もするし、偽装だってする。このあたりが一番面白い。魚の形態もまた生態と絡めて説明されている。そして、最後は魚食の未来に警鐘を鳴らす。日本の漁業者は2012年現在、わずかに17万人しかいないそうだ(1961年には70万人)。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2024年09月30日
    295人がナイス!しています
  • この本の目的は変化に富む魚の世界を紹介するとあとがきにあった。それ以上に魚という生物の多様性と浅海から深海、暖かい海から冷たい海他生息地の環境に適応することを知る。多くの魚が紹介されていたが初めて聞い この本の目的は変化に富む魚の世界を紹介するとあとがきにあった。それ以上に魚という生物の多様性と浅海から深海、暖かい海から冷たい海他生息地の環境に適応することを知る。多くの魚が紹介されていたが初めて聞いた名前や習性も載っていた。新書なので浅く広くは避けられないがそれなりに楽しめた。ニシオンデンザメという魚は冷たい海に住んで150歳で成熟し400歳以上生きるとも書かれていた。徳川幕府が始まった頃から生きているそうだ。人のスケールで考えてはいけないのが人以外の生物だと感じた。 …続きを読む
    kinkin
    2017年03月30日
    67人がナイス!しています
  • 魚の生態が色々載っている。2017年刊で情報も新し目。アンコウみたいな竿と疑似餌で獲物を誘うヒラメがいる。同じ底生で待ち伏せ型ではあるが、初めて見た。ヘラヤガラは奇襲型で、藻食性のブダイに寄り添って泳ぎ、 魚の生態が色々載っている。2017年刊で情報も新し目。アンコウみたいな竿と疑似餌で獲物を誘うヒラメがいる。同じ底生で待ち伏せ型ではあるが、初めて見た。ヘラヤガラは奇襲型で、藻食性のブダイに寄り添って泳ぎ、獲物を見つけるといきなり飛び出す作戦。魚の寄生虫を食べる「掃除屋」ホンソメワケベラと、見た目そっくりでお客のヒレを喰い千切るニセクロスジギンポ。この擬態は目下研究中で、地域によってお客が騙される率が違うらしい。ホウボウは胸ビレのスジで「歩く」が、このスジには味蕾があると言う。やっぱり魚の話は楽しい。 …続きを読む
    ホークス
    2019年05月16日
    40人がナイス!しています

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