平戸市はなぜ、ふるさと納税で日本一になれたのか?

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年10月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
204
ISBN:
9784040679228

平戸市はなぜ、ふるさと納税で日本一になれたのか?

  • 著者 黒田 成彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年10月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
204
ISBN:
9784040679228

「ふるさと納税」でまちが甦った!

2007年から始まったふるさと納税制度。2011年の東日本大震災から急激に寄附額が増え、現在は多くの市町村が、地域の産物を寄附の返礼品にして、全国からの寄附を集めている。
2014年度は、平戸市がふるさと納税の寄付額で日本一になった。過疎の町になぜ、14億円もの寄附が集まったのかを、「10の逆転の発想」として紹介。平戸市では、農・漁業が活性化し、市民の意識も高まり、よい循環が生まれ、若者もUターンしてきている。その舞台裏を丁寧に解説。
地方創生の一歩を踏み出した平戸モデルは、過疎の町の救世主になれるのか?
2007年から始まったふるさと納税制度。2011年の東日本大震災から急激に寄附額が増え、現在は多くの市町村が、地域の産物を寄附の返礼品にして、全国からの寄附を集めている。
2014年度は、平戸市がふるさと納税の寄付額で日本一になった。過疎の町になぜ、14億円もの寄附が集まったのかを、「10の逆転の発想」として紹介。平戸市では、農・漁業が活性化し、市民の意識も高まり、よい循環が生まれ、若者もUターンしてきている。その舞台裏を丁寧に解説。
地方創生の一歩を踏み出した平戸モデルは、過疎の町の救世主になれるのか?

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第1章  はじめに~平戸市の地勢と歴史
長崎県の北西部に位置し、九州本土と離島を含む
周囲を海に囲まれ、外国との交易の玄関口として栄える
現代にまで伝えられるキリシタン文化
戦後の発展と緩やかな人口減少
平戸大橋と生月大橋の開通という「黒船」
2005年、1市2町1村による市町村合併
人口減少が止まらない
小規模で零細、少ない耕地面積と高齢化の農業
岐路に立つ基幹産業の農林水産業と観光業

第2章  ふるさと納税で活路を見いだせるのか?
毎年、寄附額は100万円程度で低迷
海産物は、少量多品種で季節限定
肉牛は、他県へ仔牛で出荷
農産物も多種多様だがブランド化には程遠かった
物産情報発信は市のサイトのみという戦略の欠如

第3章  逆転の発想「10の戦略」
なぜ平戸市は「ふるさと納税」に真剣になったのか?
物産拠点となる「平戸瀬戸市場」の開設
少量多品目をセットにし、変化に富んだ地域ブランドへ
既存カタログの活用からリニューアルへ
ポイント制度の導入で、寄附者との「絆」効果
パッケージ化によるギフト戦略
商品の「物語」化
めったに買えない希少性の高い高級商品も購入可能に
頒布方式でリピーター確保
生き残った事業者が代表選手に

第4章  生産サイクルが回るようになった
柑橘の搾りカスを養殖ブリのエサに
魚介のカスを柑橘畑の肥料に
返礼品の供給団体との連携
思いがけない商品開発と経済効果
一歩先を睨んだ企業向け対応
運送会社との連携

第5章  宣伝とメディア対策
専門サイトと連携
SNSの積極利用
地域間競争の中でのカタログの充実
テレビや映画での露出効果
広がる「平戸」の名前

第6章  地方創生に向けた戦略としての活用
ふるさと納税寄附金の限られた使い方
1. 輝く人づくりプロジェクト
2. 宝を磨き活かすプロジェクト
3. ずっと住みたいまち創出プロジェクト
「アンテナショップ」「アンテナ居酒屋」などの首都圏戦略
ふるさと納税九州サミットの開催
「寄附をしてみたくなる」から「行ってみたくなる」「住んでみたくなる」まで

第7章  おわりに~「日本一」になって平戸市はどう変わったか?
生産者(供給者)の意欲が倍増
市民の意識改革
メディアの注目度
今後の展望
(1)もっと魅力ある観光地へ
(2) 増えつつある若者の活躍に期待
人口減少社会における「ふるさと納税の捉え方」

「平戸市はなぜ、ふるさと納税で日本一になれたのか?」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 平戸市がいかにしてふるさと納税額日本一になったのか。海産物、牛肉特産品が豊富等条件は良かったものの、着手した時期、方法に革新性があった。現在、参入する自治体も増え、簡単に増やすことは難しいが参考になり 平戸市がいかにしてふるさと納税額日本一になったのか。海産物、牛肉特産品が豊富等条件は良かったものの、着手した時期、方法に革新性があった。現在、参入する自治体も増え、簡単に増やすことは難しいが参考になります。以下メモ。市長と職員の距離の近さ、故提案が通りやすかった。センスと行動力を兼ね備えたスーパー職員がいた。広報の手法をふるさと納税に応用した。商品の物語化で魅力を高める。年4回届ける季節配送セット。メディア戦略。さらに寄付から、行ってみたくなるへのシフトのタイミングが絶妙。 …続きを読む
    ニッポニア
    2023年06月11日
    48人がナイス!しています
  • 日本の西の端の小さな自治体の取り組みが連日メディアで紹介されるのを横目で見ながら、悔しさと羨望のまなざしでその仕組みに注目していた。自分とこの現状を冷静に分析して危機感を感じ、手探りで熱く取り組んで成 日本の西の端の小さな自治体の取り組みが連日メディアで紹介されるのを横目で見ながら、悔しさと羨望のまなざしでその仕組みに注目していた。自分とこの現状を冷静に分析して危機感を感じ、手探りで熱く取り組んで成功の仕組みを構築していったのは本当にスゴい。成功にいたるまでは本当に大変だったのだろうが、こういう仕事ができたのはシビれるだろうなと想像した。逆転の発想「10の戦略」をそのままコピーして実践するのは難しいのかもしれないが、自分とこで活かせるものは活かしたい。あ、ちなみに同じ長崎県人です^^ …続きを読む
    福蔵
    2016年02月07日
    8人がナイス!しています
  • ふるさと納税という制度から見えてくる地方再生という感じか。もちろん、アイデアや企画力に優れた職員も必要だが、ゴーサインを出したトップの存在も不可欠なのはわかる。よくわからないのだが、一連の結果はプラッ ふるさと納税という制度から見えてくる地方再生という感じか。もちろん、アイデアや企画力に優れた職員も必要だが、ゴーサインを出したトップの存在も不可欠なのはわかる。よくわからないのだが、一連の結果はプラットホーム戦略的になるのかな?この手の本をみてよく思うのだが、両者の後継者はどう育成していくのだろうか。例えばトップの交代でパイを拡大しすぎてあっという間に激変していくことはあり得ることではあるが。妙なところが気になった。 …続きを読む
    hiyu
    2017年08月14日
    7人がナイス!しています

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